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2020/1 塾ジャーナルより一部抜粋

【特別編】魅力ある中堅私立大学に注目 第6回

 

6年連続志願者数日本一の近畿大学は「中堅大学」ではなくマンモス大学であり、本来ならここで紹介すべき大学ではないのかもしれない。しかしながら、大学全体の序列を変える可能性がある大学であることは周知の事実である。今回は特別編として、その近畿大学について述べてみたい。

個別指導学習塾 塾長 山本 陽一

 

 近畿大学は今年、6年連続志願者数日本一という金字塔を打ち立てた。

 すなわち近畿大学は、これまで述べてきたように、関西圏においての「関関同立」「産近甲龍」といった大手予備校がつくった、無意味な「くくり」を崩すキーとなる大学であることは言うまでもない。

 2017年1月3日の大手新聞(関西版)に、一面広告で『早慶近』という、大胆不敵な広告を仕掛けたことに驚いた人も多いはずだ。その広告を詳しく読むと、『旧帝大、早慶上智、MARCH、関関同立、日東駒専、産近甲龍。いきなりですけど、こんな大学の〝くくり〟一度は聞いたとありますよね。(略)なかなかのネーミングセンス! でも冷静にみると滑稽な感じがしませんか? 旧帝国大学とか、いつの時代やねん! って、そろそろ誰かがツッコミいれても、ええんちゃいますの?』と続けている。

 これを見て「よくぞ言ってくれた!」と私と同様に思った教育関係者は多いはずだ。

 昭和の時代から現代にかけて世の中は変化しており、その変化に合わせて大学は学部を新設したり、内容を改変する努力をしてきている。にもかかわらず、大手予備校が打ち出す無意味な「くくり」の呪縛により、大学の序列は変わらず、これらの通称はいまだ当然のように使われ、受験生をミスリードしかねない状況をつくってしまっている。

 それを打破するのには、その「くくり」の枠を崩す可能性のある、近畿大学のような存在が必要なのだ。すなわち、近畿大学がその「くくり」の枠を取り払ってくれたならば、各大学が打ち出す教育方針、内容で大学選びをするようになり、「くくり」に入れられていない、他の中堅私立大学も脚光を浴びることになる。それこそが大学選びの本来のかたちだと考え、近畿大学からは目を離すことができず、今回、当コラムで取り上げることとした。

第6回 近畿大学

東大阪キャンパス
大阪府東大阪市小若江3-4-1

奈良キャンパス
奈良県奈良市中町3327番204号

大阪狭山キャンパス
大阪府大阪狭山市大野東377番2号

和歌山キャンパス
和歌山県紀の川市西三谷930番地

広島キャンパス
広島県広島市高屋うめの辺1番地

福岡キャンパス
福岡県飯塚市柏の森11番6号

〈沿革〉

 大正14年(1925)創立の大阪専門学校と、昭和18年(1943)創立の大阪理工科大学を母体として、昭和24年(1949)に、医学部から文学部まで全学部を揃えた「総合大学」・「大衆大学」を目指すビジョンを掲げ、世耕弘一が初代総長となり近畿大学を設立。

〈学部〉

 法、経済、経営、理工、建築、薬、文芸、総合社会、国際、農、医、生物理工、工、産業理工

〈大学院〉

 法、商、経済、総合理工、薬、総合文化、農、医、生物理工、システム工、産業理工、法科大学院

〈一言アピール〉

 医学から芸術まで、あらゆる分野を網羅する日本屈指の総合大学

〈どんな大学なのか?〉

 初代総長の世耕弘一の「日本人の学びの場を広めるため、医学部から文学部まで全学部揃えた大学にしたい」という考えのもと、実学教育と、人格の陶冶を重視する建学の精神を基に「総合大学」「大衆大学」としての気風を備える。また、1948年から現在の近大マグロの研究の基となる臨海研究所を設置、1957年に通信教育部(短期大学部)を設置していることからもわかるように、一見、派手に見える大学であるが、「総合大学」「大衆大学」という創設者の意思をしっかりと受け継ぎ、それを地道に具現化させた初志貫徹の大学である。

〈著名な卒業生〉

○大田 貴雄(マツモトキヨシ代表取締役社長)
○川端 克宜(アース製薬代表取締役社長)
○西村 松次(九電工 代表取締役社長)
○本田 典孝(香川銀行代表取締役頭取)
○植田 道雄(四国化工機 名誉会長・創業者)
○中山 哲也(トラスコ中山代表取締役社長)
○赤井 英和(俳優・元プロボクサー)
○つんく♂(シャ乱Q・音楽プロデューサー)
○糸井 嘉男(プロ野球選手・阪神タイガース)
○下田 佳史(あさひ代表取締役社長)
○朝潮 太郎(高砂親方・元大相撲力士)
○朝乃山 英樹(大相撲力士)
○寺川 綾(ロンドンオリンピック銅メダリスト(背泳ぎ))

〈卒業生コメント〉

○山本 紗耶加さん(2017年3月農学部卒業。イソライト工業(東証1部)入社

 「近大マグロに熱中しました。白浜(和歌山)の実験場での演習が楽しかったです。国立大学に合格をしているのに近畿大学に入学をした意識の高い友達もいました。注目をされている大学で学ぶのは、やっぱり面白いです」


【私見及び感想】

 高校生に、近畿大学のイメージを聞くと「面白そう」「活気がある」「勢いがある」などという返事が返ってくる。また、一般の人も、エンターテインメント性を凝らした入学式、卒業式、または奇抜でユニークな広告を目にして、同様に感じている人は多いと思う。

 57歳の私が知っている近畿大学のOBは「たくましくて、まじめ、そこそこ賢い」「中堅企業でしっかりと仕事をしている人が多い」、そんなイメージだ。また、知り合いの近畿大学・近畿大学大学院OBの税理士は「厳しく勉強をさせられた」「外国文献の勉強がしんどく、論文が大変だった」と言う。

 それらを総合すると、昨今の近畿大学のイメージとは、一見、異なることのように思えるのだが、「まじめさ」「学問に対する真摯な姿勢」が根底にあり、それにエンターテイメント性が加わった大学であるように思う。また、広告の『早慶近』が決して、大袈裟ではないことにも言及したい。毎年行われている、教員を対象とした説明会に出席をさせてもらっているが、「この2つがうちの系列の病院です」「水産研究所・実験場はここにあります」「これは原子力研究所です」とスクリーンの映像で説明を受けると、すでに「関関同立」を飛び越えてしまっている感がある。図表を見てもらいたい。近畿大学は6年連続志願者数日本一ということからも偏差値が上昇しており、もはや同じ大阪の関西大学の併願校とはできないと塾業界でもいわれ始めた。近畿大学単体を見ると、以前から医学部は、難易度では「関関同立」を上回っている。

 他の大学にはあまりない、水産、原子力等を学べる学部を併せ持つ近畿大学。その他の学部の難易度が年々上昇して、医学部の難易度により接近をしたときこそ、『早慶近』が実現することになろう。ぜひ、そうなってもらいたい。


山本 陽一(やまもと よういち)

1962年生まれ。大阪経済大学卒業、摂南大学大学院・同志社大学大学院修了。個別指導学習塾(堀川紫明・一乗寺)塾長。京都先端科学大学経済経営学部非常勤講師(准教授)、京都私塾連盟加盟。

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