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2019/9 塾ジャーナルより一部抜粋

学習塾だけでなく、国内海外に中学高等学校も運営
常に時代に先駆けた先進的な教育を実践中

株式会社鷗州コーポレーション
代表取締役社長 峯 岳徳さん

広島を拠点に山口、岡山、大阪に105の学習塾・英語教室・ロボットプログラミング教室を構える総合教育企業・株式会社鷗州コーポレーション。幼児から高校生を対象に数多くの学習塾を運営している。2003年にはニュージーランドに高校を設立。2006年には国内にも中学高校を設立。国際バカロレア(IB)の認定校として教科指導を英語で行い、世界トップレベルの大学へ多数の合格者を輩出するなど、先進的な教育を行っている。1973年の創業から間もなく半世紀を迎える同社の現状と今後をうかがった。

集団・個別指導、難関校専門
多彩な学習塾で生徒を支援

――立派な本社ビルに驚きました。

峯 岳徳 氏(以下、峯)1996年に新社屋を建てました。塾を運営する企業とは思えない豪華さだと言われています(笑)。所在地にもこだわり、市の中心部である中区中町1-1に建設しました。面白いことに新社屋ができてから、それまで苦労していた社員の採用が一気にうまくいき始めました。

――現在の主要事業を教えてください。

峯 まず「鷗州塾」。これは創業以来、続く主要事業です。幼児部・小学部・中学部では、集団授業を行っています。少人数の志望校別クラス編成により、毎年多くの合格者を出しています。高校生、中高一貫校の中学生対象の高校部では、独自の実力判定テストを行います。高1高2は英数国の3教科を年6回、高3は理社を含めた5教科を年に4回行うのが特徴です。

 ハイレベルな目標を持つ生徒には、「赤門会・医進」という特別クラスも設置しています。東大や京大、国立大医学部医学科を目指す高校生に特化したクラスです。講師も難関大学出身の実力派を揃えています。これらはすべて対面による集団授業です。

――個別指導にも手厚い対応をされていますね。

峯 一昨年から「鷗州合格必達個別ゼミ」というコースを展開しています。小4から高3を対象に、生徒の理解度や学習ペースに完全対応した内容です。1名の講師が1~3名の生徒を教えています。

 全国の難関校を目指す「AIC開智学館」も開設しています。なぜ「全国」なのかと言いますと、広島には転勤してくるご家庭が多いのです。何年か住んだ後は、また元の居住地へ戻ります。そのため、全国の難関校に対応できる専門の塾が必要だと考えたのです。首都圏や関西圏では入試の方法や内容が違います。教師は難関校の入試問題を分析して、全国のどんな学校でも対応できるようにしています。2012年の開設以来、灘や開成、麻布・慶應女子、ラ・サール、西大和学園、海陽などへ多数の合格者を出しています。

幼児から高校生まで
使える英語を重視した教室展開

――英語に力を入れているとお聞きしました。

峯 英語の重要性が高まっていると感じています。今年から鷗州塾にオンライン英会話を導入しました。フィリピンとネットでつないでレッスンを行います。フィリピンの講師は欧米人と比べても遜色ない英語を話しますし、むしろ聞き取りやすいぐらいです。時差が1時間なのもメリットです。講師1名に生徒は2名体制。1対1にしなかったのは、2名なら互いに競いあって伸びていくと考えたからです。始めたばかりですが、効果を感じています。今は希望者のみですが、来年度は塾生全員が行えるように体制を整えています。

――小学校で英語が教科化されました。

峯 早いうちから英語に慣れるのは大切です。弊社では「AICバイリンガル幼稚舎」を運営しています。英語での指導だけでなく、英語と日本語の使い分けができ、どんな環境にも順応できる子どもを育てるのが目標です。

 幼稚園年長から小学生には「AIC Kids」という教室があります。こちらは、ネイティブ講師によるオールイングリッシュ授業。小学生で英検2級を目指せるカリキュラムになっています。中学からは「AIC Teens」となり、ネイティブによるオールイングリッシュ授業を行っています。英検準1級やTOEFL iBT、英語4技能試験に対応する力を身につけます。

――英語に力を入れる理由は何でしょうか。

峯 当塾には約27万人の卒塾生がいますが、医師や研究者など理系分野で活躍するOBも多いのです。社会人になっても訪ねてきてくれる彼らから英語の重要性を教えられました。グローバル化が加速する今、英語は避けて通れないスキルだと思います。日本人は勤勉なので英語が身に付けば最強だと感じています。

ニュージーランドと日本に学校建設
世界トップレベルの大学を目指す

――塾業界では珍しいですが、学校も設立されましたね。

峯 2006年に「鷗州さんに今後を任せたい!」と、ある学校から要請され運営を継承しました。生徒、教職員、校舎をすべて引継いで、「AICJ中学・高等学校」を設立しました。西日本では初めての国際バカロレア認定高校です。

 実は、この学校も塾生の要望でした。進学校に通いながら当塾へ通っていた生徒が「学校をつくってくれれば、鷗州一ヵ所で勉強が済むのに」とずっと熱望されてきました。ならば、塾生たちに教えられた英語に強い学校にしたい、海外へも進学できる学校にしたいと考えました。「国立大か私大か? 東京の大学か関西か?」という指導だけでなく「経済を勉強したいなら、アメリカのスタンフォード大学やイギリスのロンドン大学もある」という選択肢を示したかったのです。

――順調に開校できたのでしょうか。

峯 動き始めたのですが、当初は大変苦労しました。関係各所からは、「英語で教科を教えるなんて」と全く理解されない状態でした。しかし、少しずつ時代が変わり始めました。地元の多くの企業で社内会議を英語で行うようになったり、海外展開を大規模に始めたのです。こういう社会の後押しもあって、保護者も英語の必要性を感じるようになりました。

――それは大変でしたね。

峯 2003年にニュージーランド最大の都市、オークランド市に高校を開校しました。日本で学校を設立するのが至難の技だと痛感したので、先に海外に学校をつくろうと考えたのです。会長が世界各地を視察して、ニュージーランドが良いだろうと判断しました。教育立国ですし、気候や治安も良い。その上、物価も安いのです。「AIC NZ Ltd.」という子会社を設立して運営しています。

 ニュージーランド教育省の「Private School Review Report」において高い評価を受けており、1期生の卒業式にはヘレンクラーク元首相も出席されました。現在は、日本をはじめ欧米、アジア各国約300名の生徒が学んでいます。卒業生はオックスフォード大学、ケンブリッジ大学など世界トップレベルの大学に進学しています。

――海外での学校建設は一大事業でしたか。

峯 日本より制度が整っていますので進めやすかったです。海外での実績をもとに、ようやく2006年に広島市に「AICJ中学・高等学校」を設立することができました。現在は、14名のネイティブ教員が指導しており、海外・国内の大学に対応できるコース制を敷いています。

 中学では週14時限、英語で教科の授業を行います。世界で通用する力をつけるため、中2でプレゼンテーション、中3ではディベートに力を入れています。中学からニュージーランドやカナダの学校での語学研修を実施。これまで東京大学、京都大学など国内の難関校をはじめ、英国のインペリアル大学、カナダのトロント大学など世界ランキングの上位を位置する大学へ多数が進学しています。

教育理念は「良き敗者たれ」
先輩が後輩を育てる伝統の風土

――ほかにも多彩な事業を展開されています。

峯 2000年から「鷗州塾ぱそこん教室」を運営しています。これも発端は保護者からのリクエストでした。塾の送り迎えをする親御さんは、待ち時間を持て余している方が多かったのです。ちょうどパソコンが普及してきた時期でしたので、習いたいとの要望があり、開校することになりました。時代の要請に応じて、子ども向けのプログラミング教室「ロボ団」や脳も鍛える健康教室「アピネ」なども運営しています。

――まもなく創業50周年ですね。

峯 弊社は、1973年に広島駅近くの民家で教え始めたのが原点です。当時は高度成長期で塾が増え、競争が激しくなった時期です。後発なので、どうやって私たちを選んでもらうか苦心しました。それで「志望校に合格しなければ、授業料はいただきません」という大胆な宣伝をしたのです。そして一期生が全員合格! これが評判となり、翌年は志望者が急増しました。

 私自身は、1988年に入社し、英語、国語、社会を教えていました。その後、教科責任者を経て、校舎長、地区責任者、人事部長、業務推進部、経理などを歴任。学校の立ち上げにも携わってきました。

 当塾には、「自分の知識を独占するのではなく、惜しみなく他者へも与え、ともに成長していこう」という文化があります。「集合天才」と名付けているのですが、教師も自分で調べて得た知識をデータベース化して共有し、生徒と分かち合っています。皆で集合して凄い先生(天才)になりたいのです。

――就任3年目を迎え、今後の抱負はいかがでしょうか。

峯 当塾では各界で活躍する卒塾生に、担当だった教師がインタビューして冊子を製作しています。これまで3000人のストーリーが蓄積されていますが、『先輩の足跡を読んだ現役生が奮起してほしい』と願ってつくり続けています。こういう「先輩が後輩を育てる」という文化があることを誇りに思っています。

 そして、教育理念である「良き敗者たれ」を貫いていきたい。チャレンジには失敗がつきものです。例え思うようにいかなくても、諦めずにそれを克服し、次のチャレンジを続ける人こそ良き敗者です。良き敗者は最後に勝者になります。私自身も、これまでインタビューした卒塾生の3分の2も、良き敗者でした。

 当塾から、ノーベル賞受賞者や将来の首相、オリンピック選手、宇宙飛行士といった「素晴らしい大人」がたくさん出てくることを確信しています。今もそうですが、教え子たちが40歳になっても50歳になっても、様々な形で「鷗州出身者同士」として交流したり、助け合ったり、高め合ったりする。そういうことが、あらゆる仕事の場面や個人間でも盛んになり、社会や世界の大きな力になることを思い描いています。

 こういうビジョンを大切にして、来たる50周年を迎えたいと思います。

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