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2019/7 塾ジャーナルより一部抜粋

横浜予備校に学べ!
何とかしたい人と、してほしい人が起こす奇跡が「教育」
お金では絶対奇跡は起こらない、起こしてたまるか

 

学力が低い生徒が医学部や難関大を狙うには、どうしても手厚い指導と授業数が必要。でもそうすると、非常に高額な学費がかかってしまう。「お金がないと希望の大学を目指せないのはおかしい」と、裸一貫「横浜予備校」を設立した。こだわったのは、授業は極少人数制・完全個別対応の演習・学生バイトは使わない・有名医学部予備校の3分の1から4分の1の料金設定。「勝算なんて全然なく、やりたいことをやりたいなと。勉強する環境としては僕ら以上の所はないと思います」。一緒に戦う生徒に望むのは「世の中を変えたい、突っ張って生きていきたい、という熱いハート」と微笑む。

 
     

横浜予備校(神奈川県横浜市)
代表取締役 佐藤 徹さん

プロフィール
43歳。北海道生まれ。大学時代に企業の空き倉庫で友人たちと寝泊まりしながら、中高生相手の塾を始める。ジャンケンで負けて英語担当になったが「当時は生徒の方が良くできた」と笑う。教育業界に新卒で入り、他業種も経験したのち、大手予備校が校舎を大量閉鎖した2014年、横浜予備校を立ち上げた。

死ぬ気でやってもらう
こっちも死ぬ気で
向かいたいので

 創立5年間、講師の顔ぶれは変わらず、生徒の退塾数も片手で収まる。実はかなりの数の入塾希望者を断っている。

 「集団授業で切り捨てられる子たちが僕らの生徒。やる気があって、でも学力や経済面で問題のある生徒を引き上げたい」

 授業のレベルが合わないので優秀な生徒は受け入れられない。合格実績や優しい言葉で営業する気はさらさらない。入校面談では「厳しいよ」を繰り返し、「報われない可能性が高い」「君より出来る子も頑張るから差は縮まらない」と"事実"を淡々と述べる。

 保護者が熱望しても生徒本人に熱意とやる気が感じられないと何度でも断る。昨年度は、2度断った高3生が1年間で偏差値30台前半をひっくり返し獣医学部に進学した。現役の時全落ちした既卒生は、今春受験した7つの医学部に合格。第3回TEAPの4技能の横浜予備校の平均点は303点と、みんな頑張った。

 「偏差値20~25は3~4ヵ月で伸びます。そうしないと彼らが目指す学校に間に合わない」昨年度の実績は一橋・早慶・上智・GMARCH、獣医学部、既卒医学部コースの医学部医学科進学率は100%だ。

 「偏差値30~40の生徒たちが短期間で無謀な挑戦をするんです(苦笑)。全員が志望大学に届くわけではない。合格出来ても出来なくてもいい。『一年間、死ぬ気でやった』経験の方が絶対大事だと思います。その子の人生、もっと言えば、この国にとって」

 4月早々に全クラス満席。皆「死ぬ気でやる」と覚悟を決めた生徒たちだ。その代わり「楽しく勉強できる環境を整えている」と佐藤先生。それは講師たちにも同じだ。

 「『この子を何とかしたい!』と思える子たちを揃えているので、先生方も気持ち良く仕事できると思います」

 講師と事務に報酬を支給したら「僕の儲けはほとんどない」。仕事の大変さに比べて収入は非常に少ない、と苦笑いするが、「その子の合格に必要な科目数をちゃんと勉強できる料金設定に」と、極めて安く抑えている。

●運営のポイント
やる気のある生徒を厳選すると学習も仕事も楽しく充実する

●経営のポイント
合格に必要な教科数・時間数をきちんと取れる料金設定にする

4人までの極少人数授業
完全個別演習「ハマトレ」

 「遅刻しない・休まない・毎日自習室に来る」などの約束は厳守。集中力が低い子には学習体質から改善する。最大4名までの「授業」(75分)と「演習」(90分~)がセットになっており、授業が頭に残らない生徒には「授業の受け方」から丁寧に指導する。演習では合格するまで帰れない。

 数学で手を動かさない、参考書が読めない、英単語が暗記できない……これらを地道に矯正するために佐藤先生曰く「半同棲」生活を送る。既卒生は一人ずつロッカーがあり、現役生にも個人の机が与えられる。一見雑然とした空間は、まさに「自分の部屋」。既卒生は一日中、現役生も長いと半日以上ここで「暮らしている」。このスタイルにした理由を聞くと一言、「(そうしないと) 受からないので」。

 「彼らも僕もずっとココにいるので、授業の合間や演習・自習中も勉強の様子を見られます。ちょこちょこ声をかけて学習の仕方を修正できるんです」

 逆に言うと、佐藤先生が「死に物狂いで仕事する」姿を生徒は毎日見ている。「勉強ができないのは勉強しないから。勉強時間を増やすしかない」生徒たちに、「効率が上がる、楽しく勉強できる」教材を20年近く、たった一人でつくり続けている。暗記の苦痛がない英単語帳は30冊で約5000語、文法テキスト25冊、長文読解テキストは1000種類以上、すべて詳細な解説付き。長文も受験科目に関連した題材や話題を選ぶなど、常に一人ひとりの生徒に合わせてリニューアル。

 教材・授業と完全に連動しているのが「ハマトレ」と呼ばれる演習時間だ。長く予備校業界にいる佐藤先生によると「どこにもない完全個別演習」。一教科受講すればハマトレは全教科受けられる。授業の代わりに参考書を厳選するが、生徒に合わないとつくってしまう。「毎年凄い勢いで新しい教材が増える」と笑う。

●指導のポイント
生活から学習まで長い時間をともにして、目が行き届く環境が学習効率を上げる。教材・授業・演習をすべて紐付けて、かつ個人レベル別に完全定着させる

●運営のポイント
  「授業+演習」セットを一教科受講すれば、演習は全教科受講可。総合的な力を付けられる

必要な学習は一人ひとり違う
受験は「幸せになる」練習

 高校部運営の難しさは「時間」だ。学校・部活と忙しい合間の時間をどれだけ有効活用できるか。単語は一発で覚えられるようにし、授業は復習に時間がかからないように、アプリや映像授業を駆使。「授業↓演習」の学習の密度・効率向上を日々追求し続けている。

 入校時に一年間の学習予定表を組み立て、逆算して一週間単位、一日単位の学習量とその子だけのスケジュールを細かく設定していく。生徒は「ハマヨビスケジュール帳」に予定と現実を書き込み、毎日振り返りを行う。「学びエイド」の学習管理システムで進捗を共有する。「ウチに来るのは『手のかかる子』。面倒を見きれるのは50人が限度。理想は20名ぐらい」

 夢を掲げて「死ぬ気でやる」日々を過ごす生徒たちも、不安に苛まれる時がある。「そのたびに『笑え』と言います。苦しい時に誰でも苦しい顔はできる。勝つ奴は最後まで楽しそうに笑っている。『その大学に入るのは別にお前でなくてもいい。まず人に気を遣えるようになれ』とも言います。昨年の高3は皆馬鹿みたいに笑っていました。奇跡を起こすには、お互い奇跡的なメンタルを持たないと(笑)」

 取り憑かれたように勉強し、仕事をし、自分が学んだことを世の中に還元していく子を育てたい、と真摯に語る。それは佐藤先生自身の人生と重なる。

 「この一年間は、憧れのために没頭して嫌なことも突き詰めて『幸せになる』練習期間。彼らが社会人になって、どういう力を発揮していくのか。合格よりそっちの方がワクワクします」

●運営のポイント
受験までの年間・週間・一日の学習スケジュールは一人ずつ違うものを提示する

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