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中学・高校受験:学びネット

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2015/11 塾ジャーナルより一部抜粋

セミナーレポート あおい学院に学べ!
生徒も、社員も、「楽しいから、やる気になれる!」
ポテンシャルを最大限に引き出す教室・職場を創造する

     

あおい学院・AOIアカデミー
株式会社create ink(愛知県丹羽郡)
代表取締役 鬼頭 直樹さん

大手中学受験指導塾、個別指導塾の教室長からキャリアをスタート。独立しFCオーナーを経て3年前に「あおい学院」を創立。中学・高校通して野球に没頭する。名古屋市内では卓球10位、相撲で優勝。大学では陸上の槍投げ選手として活躍した、生粋の体育会系。いまもジムで鍛え、月2回は槍を投げているという。

 基本理念は「楽しく、元気に、笑顔になれる塾」。前向きでシンプルだが、それを具現化し、生徒や保護者を引き寄せ、社員たちのモチベーションを上げることは難しい。「そのほうが、自分が楽だから」と笑うのが鬼頭直樹代表。「あおい学院」「AOIアカデミー」12校を経営者として導きながら、直営2校(大口・扶桑校、一宮千秋校)の教室長として教場に立つ。塾業界10年目のいま目指すのは、地域に深く根ざし、信頼される塾づくりと「職人」の誇りと実力を兼ね備えた、人間的魅力のある教室長の育成だ。その道程を聞いた。

楽しい場所にこそ
人は集まる

 鬼頭直樹代表は現在35歳。10年前に東京から地元に戻り、教育業界未経験で個別指導塾新規開校の教室長募集に手を挙げた。「公務員試験の勉強と両立するつもりが、教育の仕事がすごく面白くなってしまって」。

 とはいえ、子どもが好きなわけでもなく、勉強もそれほど得意ではなかった。無類の運動好きで高校・大学はスポーツ推薦入学。「地元の人に驚かれます。まさか私が勉強を教えるなんて、自分でも思ってなかった」と快活に笑う。塾業界のどんな魅力が、当時25歳の体育会系青年の心を捉えたのか。

 「人の成長を見るのが好きなんです。生徒はもちろん講師、保護者の方々が困っていたり、何かを成し遂げたい目標があるなら、全力で応援したい」

 春期開校した教室は最高183名の生徒が集まった。成功の要因を尋ねると、「人が好き」と言う鬼頭代表らしい分析が返ってくる。

 「講師の仲が良いのが一番ですし、先生と生徒のワイワイ楽しそうな雰囲気に、さらに人が集まる」

 夏期講習のチラシの見出しはこう始まる。『楽しいから続けられる! 笑顔になれるからやる気になる!』。「勉強は嫌いでも、塾は楽しい、先生と話すのは楽しい、元気になれるし笑顔になれる。塾はそういう場所であってほしい」と語る。

 28歳で独立、株式会社create inkを設立した。別の個別指導塾のFC展開の立ち上げに加わり、8教室を経営、手腕を磨く。転機は2012年春。ある事件をキッカケに本部が機能不全に陥り、鬼頭代表は自身の8教室と、統合に賛同した8教室を率いて「あおい学院」を創設。32歳で完全なる「オーナー」となった。

●運営のポイント
自分の仕事・性分に合う考え方、変わらずにいられる在り方を「企業理念」に据える

自らをさらけ出して
居心地の良い仕事場を創る

 あおい学院・AOIアカデミーは現在、直営4校とFC8校。FCのロイヤリティーは1校舎・月3万円、解約の違約金はなし、相談には乗るが、本部は経営指導や講師研修を行わない。募集チラシも本部がデザインを提供するが、自分たちで作ってもかまわない。ただ情報提供は、とことんオープンなのが鬼頭スタイル。直営教室2校の教室長としての行動やスケジュール、手紙類や教材プリントなど、業務に関する情報・資料のほぼすべてをサイボウズのグループウェア上で公開しており、ダウンロードして自由に活用できる。授業料も「○○○円〜」の表記が嫌い、と値段を明記する。

 今春3人の社員が独立、彼らが教室長を務めていた3校舎を直営からFCへ、月5%のロイヤリティーで暖簾分けした。この10年の間に鬼頭代表は「どんな教室にしたいのか、社員をどう育てるのか」とせめぎ合う中、「人員整理」という大きな決断を下している。経営に専念し、拡大展開していた頃、180人集めた校舎の生徒数が半分に激減した。

 「私が社員のモチベーション管理をしていなかったのが原因。社員旅行など月1回のお楽しみイベントも社員数が増えるにつれて減り、誘っても断る社員が半数近くも出てくるのはツライですよ。独立する社員がいる一方、中堅チームはサラリーマン化していました」

 鬼頭代表はまず自ら変化を、社員を前に「現場に戻る」宣言をした。

 「君たちはどうするんだ? これから君たちの現場の仕事は全部見えるぞ。イチからやり直したいなら一緒にやろう。でなければ辞めてもかまわない」。社員数は半分になった。

 「昨日も全員で社員旅行のプレゼンをして、行き先を投票で決めたり、遊んでます(笑)。そういう連中だけが会社に残りました」

●経営のポイント
本部からの制約が少ない、オーナーの自主性を尊重するFC展開
代表と社員が同じ想いでつながれる社員数・企業規模を見極める

他塾と差別化できるのは
地元に根ざす教室長の魅力

 社員の多くは20代半ばで経験も少ない。「みんなと同じ立場でいてあげたい。私自身も2校の『いち教室長』として苦しむときもあれば、同じように失敗をし、クレームをいただき対処する。『社長も頑張っているんだな』と思ってもらえれば」。

 講師採用のポイントは「来るもの拒まず」と鬼頭代表らしい。「いろんなキャラクターがいて、『個性が強い先生がいるね』と生徒が言ったら、多分そこは良い教室。個性=自分の素を発揮して仕事するのが一番です」。社員採用では、独立意識が高くても未経験者をいきなり教室長にはしない。「1年以上は私と仕事をして、塾の仕事を学び、悩んでほしい」。

 鬼頭代表は、個別指導塾業界の、雇われ教室長が頻繁に入れ替わる風潮に警鐘を鳴らす。

 「教室展開をするのもひとつの考え方ですが、私自身は広げてみて『ちょっと違うな』と思った。塾をやるなら『職人』であってほしいと思います。塾は『地元ビジネス』。地域に根差して『あの地域なら○○先生がいるよ』と言われる塾にしていかないと。実は個別指導塾って差別化できるものは何もない。選ばれる要素は、結局その教室にいる『人』でしかない。教室長をはじめ『楽しい塾』と胸を張れる楽しい人たちがどれだけいるかということだけ」。

 取材場所のAOIアカデミーの教室長は、鬼頭代表の教え子だ。「地元で塾をやりたい」という夢を、鬼頭代表が後押しした。独立した社員たちには生徒数を増やしてあげたい。「『自分で集めた! やったぜ!』という気持ちを味あわせてあげたい。そうすれば売り上げは勝手についてきます。まだまだ先は長い。これから、ですよ」。

●運営のポイント
塾は「地元ビジネス」。地域に根ざして長年信頼され続ける源は、教室長はじめ、その教室にいる「人」たち自身の魅力につきる

 

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