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中学・高校受験:学びネット

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2015/9 塾ジャーナルより一部抜粋

第2回教育シンポジウム
「想像力や独創力を育む教育とは」
〜将来の日本を背負う世代に いま必要な教育を考える〜

  2015年6月13日(土) / 桐朋女子中・高等学校ポロニアホール  
     
 桐朋女子中・高等学校主催による「教育シンポジウム」第2回目は、第一線で活躍するクリエーターを招き、同校の柱の一つ「感性を育てる」教育についての探求が展開された。次世代の子どもたちに大切な資質・能力は何か。受験生とその家族、在校生や保護者にも同校の奥深い人間教育と成果を多面的に感じ取れる日となった。

桐朋女子の描く
教育の理想について

河原 勇人 校長

 学校説明会の一環として行う「教育シンポジウム」には、日本の教育の在り方を問い続ける学校でありたいという思いが込められています。昨秋、第1回シンポジウムでは「時代を創る女性を育成する教育」をテーマに議論を深めました。今回「想像力や独創力を育む教育」を皆様とともに考える機会になれば幸いです。

 本校では「学力」と「感性」をバランス良く磨き「自己教育力」の育成を目指しています。自分で目標を見出し、実践する主体性と豊かな人間性。その育成には「本物に触れる」機会、若い感受性を揺さぶる体験を多く重ねることが大切です。感じ、考えを深める。想像力から創造力へ。「おもしろい」と感じたことから、新たな道が拓かれます。「感受性が豊かである」とは、自分で自分を生涯教育していく姿勢だと思います。

教育シンポジウム
想像力や独創力を
育む教育とは?

《パネリスト》
映画監督 樋口 真嗣(しんじ)氏
漫画家 藤村 真理氏
ファシリテーター
桐朋女子中・高等学校
芸術科教諭 岡野屋 宏一氏

岡野屋宏一氏(以下、岡野屋) 樋口真嗣さんは8月公開の映画「進撃の巨人」の監督でいらして、お二人のお嬢さんが本校の卒業生。OGの藤村真理さんはTVドラマ化された「きょうは会社休みます。」等、漫画家として第一線で活躍されています。まずは桐朋女子との出会いなどをお聞かせください。

樋口真嗣氏(以下、樋口) 芸術系のステキな香りのする桐朋学園の幼稚園が近所にありまして、娘を入園させました。桐朋小学校から中学に上がるとき、娘たちが「公立と比べると授業料も高いけど…。でもやっぱり桐朋がいい!」と言うんですよ。父親としては「わかった。その代わり塾には行かせられないよ」と。高校卒業のとき、娘は真顔で「桐朋に入れてくれてありがとう」と言ってくれました。

藤村真理氏(以下、藤村) 私は桐朋小学校から短大までお世話になりました。桐朋しか知らずに生きてきたので、他校との違いや桐朋の良さは実は全くわからない(笑)。バレーボール部の仲間や顧問の先生とは今もよく会いますね。

樋口 仲間と集まって飲んだり。先生とも将来「仲間」になっていくんですよね、本当に。娘たちもこの学校で良い居場所や関係性、一生モノの友達ができたと思います。僕もそういう高校時代を送りたかった! また、文化祭や体育祭の盛り上がりっぷりもすごくカッコイイんですよね、特に応援交歓。

藤村 入学したらまず体育祭。「6年も上の先輩と戦うなんて勝てるわけない!」と思っていると、先輩たちが「応援交歓はこうよ!」と手取り足取り教えてくれる。訳もわからず、一生懸命「やらされている」うちに、みんな全力で向かっていき、どんどん熱くなる。

岡野屋 中3の東北研修旅行でも、旅行会社さんが言うには、桐朋女子の場合、体験学習の所要時間を他の学校の2倍取るそうです。良いものを仕上げるために、十分手間をかけると。

樋口 この学校の人たちは、いろんなことを「頑張る」ほうへ導いていきますよね。みんなで「斜め上へ」進んでいく感じが、見ていて気持ち良いです。

0(ゼロ)から1(イチ)を
生み出すために必要なこと

岡野屋 創作活動に必要な「資質や力」とは何だと考えていますか。

藤村 表現したいものを読者に納得してもらえる力が一番大事かな、と。心を響かせるためにどう描くかは常に考えます。ただ、私一人では作品は生まれない。編集者とストーリーを作り、アシスタントさんに背景や細かい作業をやってもらっていますから。

樋口 僕たちの仕事は一人では決してできない。自分が「いい」と思うことを、同じように「いい」と受け止めてくれる存在が必要。誰かから跳ね返って、初めて自分の立場や、やっていることが輪郭になるので。30年間やってきて一番重要だと思うのは「仲間」ですね。「パートナー」や「目の上の瘤」等、キャラクターはいろいろですが。

岡野屋 原作マンガを映像化する難しさは、どんなところにありますか。

樋口 原作が持つ要素をどう映画に置き換えるか、です。マンガは「絵」ありき。登場人物の顔つきや髪型、たたずまいなど、読者が何を魅力的と感じているのかを引きずり出して、生身の人間に再構成していく。俳優に登場人物になり切ってもらうために脚本の行間まで説明するのが、僕の仕事です。

岡野屋 「好きなことを仕事にする」コツ、また必要なことは何でしょう。

樋口 「映画監督」って、自ら名乗るものではなく呼ばれるもの。どうしたら人から認めてもらえるか。「認めてくれる人」を増やすことでしょうか。

藤村 WEBに作品を載せれば、誰かが読んでくれる時代。だからこそ「続けること」だと思います。描かなくなった人たちは、辞めさせられたのではなく、自ら辞めてしまう。経済的な理由の場合もあるので、安易には言えませんが、「描き続けていればいいのに」といつも残念に思います。

 桐朋ではいろんな演劇や映画を見せていただきました。中学時代に見た映画「ビッグ・ウェンズデー」の感動を心の中で温め続けていた友達が、40歳過ぎでサーフィン・デビューして「やっと夢が叶ったー!」とか。学友はそういう人たちばかり。

岡野屋 樋口さんが仕事で出会う「他の人とちょっと違う」女性たちも…。

樋口 桐朋女子のOGです。仕事をちょっと頑張りすぎる、そこまで頑張らなくてもいいんじゃないか(笑)という女性たち。自分のやりたいことを選んで、自分の足で進んでいる。そこが桐朋の子らしいな、と誇らしくもあります。

藤村 大事なことを教わったな、と思うのは桐朋のモットー「こころの健康、からだの健康」。どちらのバランスが崩れてもデッサンが狂うんです。自分で自分を好きになれれば大丈夫だ、生きていける、と思える核を育てる土壌が、この学校にはあると思います。


在校生と一緒に楽しむ!
「小学生とのふれあい企画」

 「小学生の皆さんはこちらでーす!」。来校する小学生とその父母に声をかけるのは広報委員会の在校生たち。明るい笑顔、落ち着いた声のトーンが「自然体」で心地よい。

 「昨年の『在校生による学校案内』が大変好評をいただきました」と語るのは入試広報委員会主任・坂田典生先生。「一方的に教育内容を語るより、在校生と一緒に活動するほうが伝わるものが非常に大きい」。

 今回の「小学生向け説明会」は、@お楽しみVTR上映、A中学生徒会の執行長による「桐朋女子の紹介」、B在校生による校内案内、C小学生と在校生のふれあい企画、という内容。小学生に楽しんでもらえるよう在校生は企画から携わり、趣向を凝らす。

 「ふれあい企画」は、在校生と小学生が一緒に仲良く作業をする和やかな時間だ。同校の「口頭試問」の過去問題をアレンジした「包む」が今回のテーマ。多様な包み方の説明を中3・高1の先輩から受けて、いろんな形・大きさの物を不織布でラッピングする。4人の小学生グループに在校生1人、出会ったばかりとは思えないほど打ち解けて楽しそうだ。「生徒はさまざまな行事で他学年と触れ合う機会が多いので、すぐに仲良くなれるんですよね」と坂田先生。

 この日の「小学生向け説明会」の参加者は90名。昨秋の開催から来客数は順調に伸びている。「共に学び高め合う、新しい仲間を迎え入れたい」という学校の熱いメッセージは、小学生の五感を通して、心の奥まで届いているはずだ。


 

校 長: 河原 勇人
住 所: 〒182-8510 東京都調布市若葉町1-41-1
電 話: 03-3300-2111
交 通: 京王線「仙川」駅徒歩5分、小田急線「成城学園前」駅より小田急バス「仙川駅入口」下車すぐ、JR中央線「吉祥寺」駅・「三鷹」駅より小田急バス「仙川」下車徒歩5分
学生数: 中学校 655名
高等学校 817名 (2015.9.1現在)
ホームページ: http://www.toho.ac.jp/

 

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