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中学・高校受験:学びネット

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2014/11 塾ジャーナルより一部抜粋

1教室100名を集める 塾経営の新発想
第3回 多校舎展開の決断を行う時!

中土井 鉄信(なかどい てつのぶ)
昭和36年、神奈川県横浜市生まれ。大学在学中より、学習塾講師を務め、就職後には、個別指導塾、進学塾、老舗大手学習塾のいずれでも驚異的なペースで生徒数を伸ばし注目を集める。平成13年、教育機関専門の経営コンサルティング会社、合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツを設立。著書に『《図解&場面でわかる》プロ教師の「超絶」テクニック』(明治図書)など。

1.はじめに

 私が教育機関専門のコンサルタントになって、もう14年目になろうとしています。

 その間、幸運なことに様々なタイプの魅力的な塾オーナーと出会うことができました。学習塾の規模を大きくし、それぞの地域のナンバーワン塾をつくり、功なり名を遂げた方には、やはり一筋縄ではいかないカリスマ性のある方が多いですよね。

 また、いっぽうで、あくまでも教壇に自分自身が立つことを最優先し、また自分の目が届く範囲の学習塾経営にこだわる職人肌の塾長もいます。塾長の授業力で口コミを発生させ、定員制にして塾生の数を制限しつつ、生徒一人当たりの単価水準を上げている塾などが、その一例です。

 塾オーナーのタイプとして、どちらが良いということは全くありません。生き方の違いですから。ただ、長期間、学習塾を繁栄させるという視点からすると1校舎よりも在籍生の数が計算できるようになる多校舎展開は、経営戦略としては非常に有効な手法だと私は思います。

 この原稿が出る頃には、2015年10月に消費税が10%になるかどうか、正式に決定されているかもしれません。消費税が上がることが決定すると、2015年の集客は、さらに厳しいものになることが予想されます。経済的な理由から受験学年以外は通塾を手控えるような、学習塾の経営にとっては好ましくない状況が進むことでしょう。

 そんな中にあって、私たちができる防衛策は、徹底的に地域の評判を上げ、ゆるぎないポジションを獲得するか、あるいは校舎を出店し、ある程度の生徒数を確保するか、のどちらかです。

 今回は、そのうちの一つである校舎展開について考えたいと思います。それも個別指導塾の。

2.校舎展開をする条件

 校舎展開ができるかどうかの判断の分かれ目となるのが、1校舎の生徒数です。数年前に、1校舎の生徒数が20人、30人いれば、どんどん展開するべきだという極端な積極策を示すコンサルタントの方の提案もありましたが、この考えは、創業間もない塾では現実的には無理な話でした。

 1校舎30人で多校舎展開するリスクは、非常に大きなものです。まず、人的な資源の確保、資金、そして、校舎展開を支える仕組み。地域の状況が変化すれば、つまり、競合関係が変われば、30人前後の校舎は簡単に吹き飛んでしまいます。

 ですから、まず、今経営している1校舎の生徒数を踏まえた出店計画を練らなくてはなりません。1校舎の生徒数が足りないから、2校舎目を出そうというような発想では失敗するということです。中小塾にとっては、校舎展開は塾の存続に関わる死活問題です。それが成功するかどうかの経営資源になるのは、「現校舎の生徒数」だということを忘れないようにしてください。

 それでは、どのくらいの生徒数であれば、出店できるのでしょうか。

 私が、顧問先に2校舎目の出店を勧めるのは、月の売上が150万前後、生徒数が80名前後になった時です。首都圏の個別指導の校舎は、広さが20坪〜30坪で、家賃が20〜25万円。一人社員を雇うとして月20〜25万円の給与。そして、講師人件費が月40万円前後。塾長の取り分が40万円、ここまでで経費は大体130万円前後になります。

 2校舎目の出店は、新しい校舎の家賃(20〜25万円)が1校舎目の売上(150万円前後)で賄えるようになった時分が、目安となるタイミングです。

 考え方としては、経営基盤として1校舎目の運営をしっかり行い、それに加え、拡大戦略の試金石としての2校舎目を位置づけるわけです。

3.2校舎目の出店場所の選定!

 次に2校舎目の出店地域ですが、1校舎目に隣接している地域が順当な出店場所です。宣伝の効率、校舎管理の点からも隣接する地域で、有望な場所を探してください。

 物件の条件ですが、以下を目安にして探してください。

  • 物件の半径1000メートル以内に、小学校が2校以上、中学校が1校以上ある。
  • 学校の在籍生徒数は、小学校600名前後(1学年100人3クラス)、中学校500名前後(1学年160人4クラス)を最低限の目安とする。
  • 駅と物件を結ぶ道に人通りはあるか。
  • 塾の前を小中学生が通るか。
  • 建っているだけで宣伝効果が生まれるような物件がベスト。
    ⇒例えば、バス通りに面した所、人通りが多く見やすい場所など。
  • 駐輪場は確保できるか。
  • 個別指導は最低15坪以上。事務仕様。

4.多校舎展開は仕事の質を変える!

 2校舎目の出店をするということは、今までの校舎管理の方法を変えていくことを意味します。1校舎目の時は、塾長自身が全てに目を届かせていましたが、2校舎目が出来るということは、どちらかが手薄になるという状況を意味します。

 そうなると、どうしても校舎運営の方法を変えなくてはなりません。そこで重要になるのが、他のスタッフとの情報共有です。「授業日報」(教科内容・クラス状況・個人状況の把握)や「校舎日報」(校舎状況・校舎実践・校舎外環境等の把握)、「クレーム報告書」など各種連絡ツールを作り、また会議や研修の充実が求められるようになってきます。

 こうして、2校舎目、3校舎目と増やし・・・、5校舎を運営するようになったら、中期経営計画を作って、多校舎展開に乗り出していくのです。そうすれば。1校舎あたりの生徒数は減少せずに校舎展開できるようになっていきます。そうなれば、経営の不安定性は解消し、リスクは軽減できます。

 厳しい時代にどういう戦いをするかは、皆さんの決断次第です。そのための準備をしっかりすることです。来年からは、黙ってみているわけにはいかない時代になります。

 ぜひ、色々な作戦を考えてください。

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