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中学・高校受験:学びネット

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2014/7 塾ジャーナルより一部抜粋

次世代を担う講師たち
パシフィックゼミナール/EDIX(愛知県名古屋市)
塾長 吉村 寛之さん
12歳までに学習脳を育む 獲得したい能力を選べる 「学びのデパート」へ

     

  「塾のごあんない」と書かれた小さな手製のパンフレットに詰まっているのは、世界中の子どもの笑顔のために奔走する吉村寛之塾長のパワフルで大きな愛だ。「どこまでも子どもたちと一緒にいたい。それが一番面白い」と教壇に立ち続け、共に真剣に学ぶ。「いつも思いつき」、「誰も考えつかないことをやりたい」、「成功することしか考えていない」。名古屋3教場に500人の生徒を集める超人気校の経営者の発言は大胆かつ明快だ。次代に先駆け、「これからの塾のカタチ」を具現化しているトップランナーの機動力とスピードを体感してほしい。

未来の塾は「ファミレス」?

 「ほとんどの塾が中学生をメインと考える中、真剣に伸ばす『小学生コース』を作りたいと思ったんです」。

 今春から幼児・小学生対象のパンフレットを刷新した。パシフィックゼミナール/EDIXが、どんな学習能力をいかに高める場であるか、多様な学びのコンテンツを明確に打ち出した。冒頭の「お子さまに求めているものはどんな能力ですか?」という保護者への問いかけこそ、吉村寛之塾長が創る「次代の塾」のスタートラインだ。

 「主要教科を教えるだけの時代は終わったと思います。『なんとなく塾へ』ではなく、自分の子どもをどんな風に育てたいのか、まず保護者が考えてほしい。その上で『こういうことを習いたい』という親子の要望に応えられる機関でありたい」

 目的別に選べる18コースを設置。学校の授業についていくことが目的なら「学力練成コース」、ハイレベルな教育を希望するなら「中学受験」コースを選べる。ピンポイントで強化するなら、英語強化・英検コース、算数強化コース、国語は幼児から始められる速読のほか、漢字・読解・作文など6コースを用意。出色は教科学習以外の「習いごと」のコース群だ。かきかた教室・そろばん教室・将棋CLUB・ダンス教室・プログラミング講座などを開講。「思考力養成コース(速読と将棋)」や英語を追加した「ならいごとパック」のように、教科学習と習いごとを自在に組み合わせることができる。受講費も講座単体で週1回月額三千円から。授業料をほぼ半額にするなど、内部には売り上げダウンを危惧する声も起きたが、吉村塾長には成功の確信があった。

 「ニーズが多様化する時代に、『コダワリの蕎麦屋』みたいな塾が多すぎる。お客さんの食べたい料理をアレンジして作ることができる、ファミレスみたいな塾があると、すごく面白いと思う」

 狙い通り「好きなものを好きなだけ学べる」と客単価は2〜3倍に。週5日通塾する生徒、兄弟に5万円かける家庭も少なくない。現在、パシフィックゼミナールとEDIX2校の3教場で約500人を集め、日々入塾者が増えている、そのほとんどが小学生だ。

「習う、学ぶ」への原点回帰

 究極な話、と前置きして吉村塾長が語った言葉は衝撃的だった。

 「中学生にもなって勉強ができないから塾に行く、という考え方があまり好きではないんです」

 自塾の中学受験コースの生徒にも、私立中に入ってなお塾に通うような指導はしない。そう言い切るのも、多くの公立中学生が陥っている状況の困難さを誰よりも痛感しているからだ。

 「学習習慣や思考のベースがないまま中学校で部活に追われ、駆け込み寺のように塾に来ても、なかなか伸びないのが歯がゆくて、もどかしくて。高校受験用の付け焼刃的な学習指導ではなく、根幹から鍛えてあげたら、もっと明るい将来像、未来が子どもたちにも見えるはず。『この成績だと、この学校しか行けない』ではなく『こうなりたいから、この学校に行く』と考えてほしいし、それを伸ばしてあげたい。そのほうがお互いに健全ですよね」

 そのためにも10〜12歳の間に思考力・学習の土台となる「習う、学ぶ」の原体験とそれに伴う忍耐力を「習いごと」コース群で獲得させたいと、準備を進めてきた。「字は人格を表す」かきかた教室には書道の先生を置き、「頭だけでなく体で学ぶ」ダンス教室は大手ダンススクールと提携。将棋CLUBは(社)日本将棋連盟に登録している指導員が指導する。長考習慣と粘り強さが身に付く将棋は、二手三手先を読みながら駒を動かしていく。元小学校校長の経歴を持つ指導員は「君らの人生も同じ」と子どもたちに伝えている。パソコンのプログラミング講座では、創造力と綿密な構築力の両方が鍛えられる。小学生から論理的思考力を身に付けさせたいと志を同じくするキッズラーニングセンター(名古屋市栄地区で、教育レゴブロックで学ぶ教室や読書・作文教室を展開)の代表・細川栄治氏を講師に招き、ワークショップを開催。レギュラー講座化を計画中だ。

 小学生からこの多彩なコースで学び、すでに中学生になった生徒たちは、ほとんどが学年成績5番以内。中学から入塾した生徒とは一線を画する成長を遂げている、と吉村塾長は語る。

 「名古屋、いや愛知県中の小学生にこのコンテンツを提供したい。他塾の皆さんにも、ぜひやってみてほしい」

子どもの塾漬けは
塾をダメにする

 「講師はタレント、塾はタレント事務所、講師に魅力があれば人は集まる。秋元康になりたい」と笑う吉村氏の塾哲学には、独特の風通しの良さとスピード感がある。同業者から「何屋かわからない」と冷ややかに評されることもあるが、むしろ吉村塾長は子どもの過剰な「塾漬け」に警鐘を鳴らす。

 「塾がないと何もできない子を育てていたら、“塾が”ダメになる。完治させずに通院させるようなもの。多くの中学受験塾は『やらなくてはいけない=must』長時間指導ですが、ウチは対極の短時間指導。生徒自ら『やりたい=want』と思える学びの姿勢を身に付けさせたい。『もう自分でできます』と退塾していくなら嬉しい。経営的にはどうかと思いますが(苦笑)」

 昨秋、中小企業団体愛知県大会の学習塾部門で唯一、長年の活動が評価されて表彰された。祝賀パーティーには、吉村氏が理事を務める愛知県私塾協同組合を通して交流してきた私学・私塾の先生が大勢駆けつけた。

 「表彰より仲間が集まってくれることが嬉しい。組合に入ってフィールドや視野が広がり、感謝しています」

 いまやフィールドは世界に広がる。フィリピンの孤児院を継続的にサポートし、組合理事として韓国政府が運営する英語村スユキャンプを視察、タイの組合提携塾で入試説明会を行う。ほぼ毎月海外に飛ぶスケジュールを精力的にこなしつつ、自塾では外国籍の中学生のために吉村塾長自ら、国・数・理の授業を英語で個別指導している。

 「クサイ言い方ですが、世界中の子どもたちを笑顔にしたい。学びたくても学べない子たちを何とかしてあげたい。学べる環境にある子は、自分で思い立てば、いつでも学べるんですから」

 この潔さ、パワフルさの源を聞いた。

 「『こうやって生きたい』目標に向かって、好きなことをやらせてもらっているだけ。そこに信念があるから、訴え続ける場も必要ですし、保護者会や説明会は積極的に行います。教育内容に魅力を感じて、遠距離でも通塾してくれるファンを裏切ったら、絶対に成り立たない。とにかくファンを一番大切に――本当にその一心です」

  

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