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2014/3 塾ジャーナルより一部抜粋

〜 芝中学校・芝高等学校 〜
「いのち」について考える公開シンポジウム
第2回 医学の視点から

  2014年1月25日(土) / 芝学園講堂(東京都港区)  
     
 「遵法自治」――真理に従い、自己を治め、確立すること。この校訓を示したのが芝中学校第三代校長・渡邊海旭氏。氏の校長就任百周年記念事業として「『いのち』について考える」公開シンポジウムが毎年開催されている。第2回のテーマは「医学」。生と死、先端技術や予防医学の現在が伝えられた。

 芝学園講堂に集った300人余りの老若男女には、医学や看護に関心が高い女子生徒や親子連れ、医療関係者や患者も多く来場。大学や研究機関が実施するような専門性の高いイベントを中学高校から発信するのも稀である。

 「芝中学・高等学校がどんな考えの下で教育を行い、生徒を育てているか、こういう場でも実証できるのではと思い、企画しました」(春日利比古校長)

 医療のプロの視点による「いのち」の現場報告に、観客の命も熱く燃えた。

基調講演
〜いのちの始まり〜 医学からの貢献とは
慶應義塾大学医学部
内閣官房参与 吉村 泰典氏

 「いのち」の始まりが体外で見られるようになり、日本は非常に成熟した「体外受精を行える国」になった。生殖医療の技術革新は、不妊に悩む夫婦には福音。だが、卵子・精子・受精卵の提供、代理懐胎、着床前診断など、生命操作が人間の尊厳に大きな影響を与えている。「生命の商品化」や高まるリスク、家族関係を複雑化にし、日本の現行法では嫡出子や実母と認めない判例もある。尊重すべきは、クライアントの自立性、医療側の倫理、社会の合意。だが、何よりも生まれてくる子どもの福祉と将来を、我々は考える必要がある。

「いのち」には限りがある
埼玉医科大学国際医療センター
精神腫瘍科教授(家族・遺族外来) 大西 秀樹氏

 「子どもの誕生日には死にたくない。せめて、翌日まで生かしてほしい」と患者から懇願されたら何ができるか?  医療者・人間の行為には限界がある。配偶者・家族との死別は最大級のストレスとなる。悲しみを「傾聴」するケアを通し、長い時間をかけて、遺族の方々の社会復帰を支えるのが目標だ。

いのちを賭けて手術に臨む
患者に対して全力を尽くす
東邦大学医療センター大橋病院
心臓血管外科教授 尾ア 重之氏

 実習で心臓の美しさに魅せられて、心臓外科を志した。患者は命を賭けて手術に臨む。その思いを受け止める責任は重大。心臓外科は努力して技術力を高めるほど、患者を救える分野。全力を尽くし、決して諦めない。それが医師としての誓いだ。

HIV/AIDS対策といのち
パブリックヘルスの視点から

世界保健機構カンボジア事務所
HIV結核チームリーダー 藤田 雅美氏(芝中高卒 77回生)

 HIVウィルスの世界拡大は、多様な属性・行動様式を持つ人々を否定・無視し、個人・地域社会・国家が、命の危機を「見て見ぬふり」してきた結果だ。タイのデイケアセンターでは、感染者と看護士が「前向きに健康に生きる」啓蒙活動を多岐に展開。公衆衛生としてのHIV対策には、命を支えあう仕組み、人々の協同が不可欠だ。

パネルディスカッション・質疑応答
コーディネーター
国際医療福祉大学三田病院 倫理委員
浄土宗 心光院住職
戸松 義晴氏(芝中高卒67回生)

戸松 貴重な講演ありがとうございました。仏教観の「生老病死」は人生そのもの。死別や病の事実は変えられないが、受け止め方は変えられる。各々の技術力や努力、人や世界への貢献が、生きる力になっていくと感じました。では、学生からの質問を受け付けます。

生徒 「命の尊厳」って何でしょう。

大西 自分の命と他人の命、一日一日を大事に生きる。そんな当たり前なことの繰り返しが命の尊厳だと思います。

尾ア 助かる可能性が高い手術でも、受けるかどうかは患者さんの意志に委ねられている。それが尊厳だと思う。

藤田 尊厳が阻害される場合を考えてみましょうか。経済や国家、面子が優先されるときがある。逆説的ですが。

戸松 尊厳は一人では保てない。生から死まで人の手を介する。関係性と互いの思いで、成り立つものではないか。

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