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2013/9 塾ジャーナルより一部抜粋

ズームアップインタビュー この人に聞く111
44歳の若さで7,000人の塾を継承
将来のビジョンは日本一の塾になること

     

株式会社東海プロセスサービス・志門塾
代表取締役社長 川瀬 憲司さん

 岐阜県を中心に42教室を展開する株式会社東海プロセスサービス・志門塾の代表取締役社長に、系列のHOMES個別指導学院学院長の川瀬憲司氏が就任、名実ともに生徒数7,000人を擁する大手塾のリーダーとなった。
 川瀬社長は平成4年3月に同社に入社。講師から常務、専務へと歴任した現場たたきあげの人物。個別部門立ち上げからわずか5年で生徒数を2,000人に伸ばした実力者だけに、その就任は誰もが認めるところだが、44歳での事業継承は、プレッシャーとの戦いの日々であったという。今回のインタビューではすでに一点の曇りもなく、将来のビジョンを「日本一の塾になること」と気迫をもって語る。

社長就任までの道のり
事業継承へのプレッシャー

── 社長就任、おめでとうございます。就任の感想をお聞かせください。

川瀬 5月の取締役会で決定した時は、ありがたいと同時に身の引き締まる思いでした。ただ、個別のHOMESに比べると、グループの中枢をなす志門塾です。就任の喜びよりもカリスマのある成瀬会長からの継承なので、不安やプレッシャーのほうが強かったです。

── 就任までの経緯はどうだったのでしょう。

川瀬 会長は早くから事業継承のことを考え、準備に入っておられました。社長を継承する人材は何人かおられたと思いますが、会社の根幹を作ってこられた先輩方は、会長と年齢が近い。就任したとしても短年で終わってしまうこともあり、力はまだまだですが、若い私に託されたのだと思います。

── 早くから、そういう話があったのですか。

川瀬 常務から専務にというお話をいただいた時、その先の社長というレールが引かれたということです。この時期が一番悩みました。HOMESのほうも順調で、全国展開するという野望もありました。それに苦しい時から私に付いてきている若いスタッフも大勢いましたから、もっと安心させたかったのです。会長には遠回しにお断りしていましたね。

── その後の展開は。

川瀬 志門塾も生徒数は増えてはいるものの、厳しい現状は他社と同じです。会長はそこを心配されていて、煮え切らない私に、緊急会議の中で専務就任を発表されたのです。でも就任挨拶の時に、社員の生活を守っていかなければならない立場の私が、気持ちの乗らない挨拶をしたことが、とても心残りでした。

── それから2年目に社長就任です。気持ちの変化はありましたか。

川瀬 会長はタイミングを大事にされるので、事業継承もこの時期しかないと思われたのでしょう。そのための段取りは早かった。私は会長に育てていただいたという恩義がありますし、これに応えて、今度こそは責任を果たしたいと。

── 責任を果たすとはどういうことですか。

川瀬 社員が本当に「この会社で働きたい」という会社作りです。そして、社員が一人も辞めない会社にしたいのです。事業継承は会長の最大の仕事だと言われてましたので、「これで良かった」と言ってもらえるように喜んでもらいたい。もちろん、会長は引退されるわけでなく、二人三脚でお願いしたいです。

経営の80%は人事にあり
面接でわかる講師の資質

── 就任後は精力的に会社説明会を開催されているようですが。

川瀬 今までに30回は説明会を実施しています。P/LとかB/S経営も大事ですが、経営者の8割の仕事は人事だと思います。社の理念を理解するポテンシャルの高い人材を採用し、研修で育て、その能力を生かすための配属です。

── 説明会ではどのような話を。

川瀬 世の中の現状やなぜ日本一の塾になりたいかなど、会社の良い面や悪い面も含めて、1時間30分は自由に話します。その言葉に“一緒に働きたい”とハート(心)に火がつけば試験を受けてくるでしょう。その後はいろんな観点で、フィルターをかけていきます。

── 面接も社長自らされているのですか。

川瀬 はい。HOMESのときはアルバイト講師の面接も全員、私がやっていました。私の話に気持ちを入れて聞いているか、それだけを見ています。人の話を聞いていない人物が、教育では一番厄介だからです。

── 資質もあるでしょう。

川瀬 講師としての大切な資質は二つあります。一つは正直であること。もう一つは子どもたちを「認められる」かです。面接時に「認められるとはどういうことだと思うか?」と聞くと、思うような解答がない。私の考えは簡単です。子どもが話すときに真剣にその話を聞いてあげることです。

── 子どもはいろいろと話してきますから。

川瀬 一生懸命にしゃべっているときに、自分の話を真剣に聞いてくれない大人に出会った時くらい、子どもたちの不信感が募る瞬間はない。妥協して採用すれば、必ずクレームが来ます。そうなると子どもたちがかわいそうですから。

── かなりエネルギーをかけられますね。

川瀬 会長も面接でよく訊かれていましたので、最初は訊くほうに徹していたんです。でも私は、相手の資質を見抜けなった。ですから、どうやって見抜くかは話をしている中で、一瞬の表情・真実に神経を傾けます。

新しい集団指導への仕組みづくり
多機能型大規模校グランへの期待

── 現在の志門塾のことをお聞かせください。

川瀬 岐阜県(滋賀一部)を中心に42教室展開しています。集団指導が中心で、現在の生徒数は5,000人超。社員のほとんどが正社員で、約200人います。

── 個別指導HOMESを5年で2,000人までに伸ばした社長としては、志門塾を今後、どのように引き継いでいかれますか。

川瀬 今までの集団の手法では子どもは育たないと感じています。社会の様子がこれだけ変化しているのに、20年前と同じことをやっていてはいけない。子どもたちを鍛えるための仕組みをもっと投入していこうと考えています。

── その一つが今回完成した大規模な校舎。

川瀬 そうですね、多機能型大規模校「GRAN(グラン)」といい、大垣市の安井町に完成しました。集団指導の志門塾と個別指導のHOMES、英会話のハローズが提供する教育を集結させたものです。これまでの教室の大きさを2倍にし、駐車場も雨にぬれずに乗降できるドライブスルー方式にしています。

── 建てた目的は。

川瀬 市内の校舎の再編成です。一つの中学校に一つの校舎を開設していましたが、人口の減少と校舎の老朽化という問題もありました。それに同じ中学の生徒ばかりでは刺激がない。統合することで刺激となり、相乗効果に期待できます。

── 思い切られましたね。

川瀬 会長が思い切ったのです(笑)。今後はこれをベースに、古くなった校舎は同じようにやっていく予定です。生徒は施設に関してはすぐに飽きますが、講師が育ちます。環境が刺激となり、授業にも力が入ります。来客も多いので、対応も前向きになりますので、今のところプラスになっています。

── 開校初年度の塾生数の見込みは。

川瀬 7月7日を含めた5回の夏期講習説明会と随時個別説明会を開き、初年度は約400人を見込んでいます。

── その他、志門塾の今後の教室展開はどうでしょう。

川瀬 集団は厳しいといっても60%の完成度。個別は飽和状態といっても20%の完成度だと思っています。両方ともまだまだ開拓の余地はあると思います。20教場は展開したいです。

── 個別のHOMESのほうは。

川瀬 教え子が全国にいますから、良い人材がいれば、どこにでも展開できます。東京の教室は教え子の希望があって、実現できたのです。集団のほうも他県への進出に挑戦したいと考えています。

社長としてのビジョン
日本一の塾に

── それでは社長としての当面のビジョンは。

川瀬 アベノミクスなどと経済政策で世間は盛り上がっているようですが、業界はその恩恵を受けていない。人口が減少し、さらに消費が落ちている。そういう厳しい状況だからこそ本物しか生き残れない。本物だと自負している自社にとってはチャンスです。

── 売り上げ目標は。

川瀬 単純に事業継承した2、3年は、最低でも10%の売り上げ増を確保したいです。売り上げが下がってくると、一気にいろんな要素が噴出します。「前が良かった」と。内部に対しても外部に対しても、少々負荷がかかっても進めるしかない。うまくいけば、負荷がかかっていたことは3年ぐらいすると忘れてしまうのです。「なんか良くなってきたな」と。

── 10%という数字はターニングポイントですね。

川瀬 これは大きなところです。

── 中長期的には、どの程度の売り上げを見込まれていますか。

川瀬 今、グループ全体で25億円ぐらいなので、5年後には35億円、10年で50億円を超えるぐらいの気迫で準備をしておきたいですね。

── 日本一の塾という言葉が何回か出ていますが、展望は。

川瀬 20年が目安だと考えています。次にバトンを渡すときには、日本一の先が見えた、となっているのが一番ですね。

── 質・量ともの日本一ですか。

川瀬 最初は塾の中身、教育全般のことでした。でも、それでは本当に日本一かわからず、自己満足に陥りやすい。例えばマックのハンバーガーを食べて「すごくおいしい」と思っても、他を知らなかったらそれだけで終わります。日本一になるためには、外を知る必要があります。外に出て、量的にも日本一を目指さないといけないのです。外を知ることでもっと磨いていけば、良い形で子どもたちに還元されますから。

── では、川瀬社長が目指す会社とは、教えてください。

川瀬 先に述べましたが、会長含め、私の夢を支えてくれているのは、社員・スタッフです。だったら、この会社でよかったという会社にしなければいけない。日本一になっても、社員が一緒に喜んでくれなければ、意味がない。そこに向かっていき、「日本一になったよ!」と言ったときに「わーっ!」と歓声が上がるような会社です。

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