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2012/7 塾ジャーナルより一部抜粋

セミナーレポート 土佐アカデミーから学べ
〜少子化が急激に進む高知で 開校たった4ヵ月で70人が在籍〜

     

土佐アカデミー瀬戸教室(高知県高知市)
教室長 竹内 康祐さん

1978年生まれの34歳。愛光学園中・高卒業後、東京大学文学部に入学。
卒業後、高知県のテレビ局に就職、アナウンサーになる。約10年後に退職、2011年12月に同教室の教室長に就任。その他、フリーアナウンサーとしても現在活躍。塾の空き教室を利用して求職者支援訓練も実施、コミュニケーションや面接の指導をしている。

 高知駅から桂浜方面行きのバスで20分、幹線道路沿いに土佐アカデミー・瀬戸教室がある。土佐アカデミー(竹内聡介代表)は小4から高3までを指導する開塾30年という老舗の塾。教場は現在7教室でそのうちの一つが瀬戸教室だ。同教室は休校という充電期間を経て、昨年の12月末にリニューアルスタートした。教室長の竹内康祐さんは東大卒、元局アナという経歴の持ち主だが、開校4ヵ月で生徒70人を集めている。吉備システムを導入し、生徒の成績アップはもちろん、やる気を引き出し「塾に来て良かった」と言わせるほどの指導力を発揮している。新しい視点で塾運営をする若き二代目を取材した。

東大を出て
地元テレビ局でアナウンサー
父親は歴史ある塾を経営

 バス停近くに建つ瀬戸教室は3階建の自社物件。1階の自習室なども含め、5教室がある。出迎えてくれた竹内教室長は元アナウンサーとあって、話し方や顔の表情など魅力いっぱいの人物だ。

 土佐アカデミーは父親の竹内聡介氏が30年ほど前に開塾。本部教室からは多くの講師たちがFCとして独立していった。その一つの休校中だった瀬戸教室を引き継いだのが、竹内代表のご子息の竹内康祐さん。昨年の12月末に教室長に就任、かねてから念願であった教育の道に入ったのである。

 「本当は体育の教師になるのが夢でした。生徒の成長する姿が見られますから」

 話は反れるが、なぜ、体育なのか?

 竹内さんは愛媛県にある進学校、愛光学園中・高を卒業後、東京大学文学部に進むという、素晴らしい経歴の持ち主なのだが、思わぬ言葉が出る。「愛光でソフトボール部に入り、年中バットを振り回していました。勉強はしなかったですね。気が付けば高3に。チームメイトは学業と両立して、東大に進みました」。

 その後、仲間と同じ大学に進みたいという気持ちだけで東大受験を決めたという。1年間予備校に通い、猛勉強をした。無事合格するも大学時代は無味乾燥な日々だったようだ。体育教師になるという夢も学部の関係で断ち切られ、スポーツとアルバイトで過ごした。アルバイトでは塾の講師も経験し、密かに教える喜びを味わっていた。

 だが、竹内さんには後悔はない。逆にそのときの経験を現在の塾生に話しているという。

 「人間の生まれ持った能力は皆同じ。勉強をやるかやらないかで違ってくる。先生を見なさい。偏差値40から2倍近くになって、大学に合格したよ」と。説得力のある言葉は生徒の考え方にかなり影響したようだ。

●指導のポイント
自分の実体験談を話し、生徒のやる気を引き出す

多くの進学塾が建つ地域で
生徒を集めるための
しかけとは

 瀬戸教室の通塾エリアは長浜、横浜、瀬戸、春野地域。4ヵ月で70人の生徒が入塾してきた。講師は教室長含め6人。お父様の会社で勤務していたベテラン講師や、縁あって実力ある講師が集まった。有名大学への進学実績を多く持つ、元土佐女子中・高数学の名物教師、数万人を合格に導いた伝説の算数・数学講師らだ。

 「指導面はお任せしています。教室長とはいえ、まだ新人ですから。塾とはどういうものかを教えていただいています」。反面、自分のできることは、違った視点で塾運営を考えることだと。

 「テレビ局はいかに視聴者のみなさんに喜んでもらえるか、またいかに視聴率をとれる番組を作るかが重要です。塾も同じだと思います」

 少子高齢化が他府県よりも10年早くやってきたという高知で開塾するのは厳しい。また瀬戸教室の回りには進学塾だけでも15件はある。そのために竹内さんは、生徒募集で多くのしかけをしている。

 まず、新興住宅地域・春野地区は無料送迎する。この地域はまだ人口が増えている地域のため、募集にかなり貢献しているといえる。当初、大型乗用車1台だったが、生徒が増えたため、急遽2台目を購入した。そして無料の補講、無料の自習室、無料の定期試験対策など。自習室のニーズは思った以上に高く、大きな教室に変えたほどだ。もちろん、自習時のフォローとして講師が常駐している。授業料も低価格に設定。例えば、中3・週12時間(5教科)20,000円。高1・週6時間(英・数)15,000円など。

 募集の中心となるのは、月1回のチラシの配布。1万1千世帯が購読しているという高知新聞へ折り込む。また、電話での問い合わせがあれば、あえてパンフレットを持参する。

 「郵送するのは簡単ですが、持参することで、子どもの勉強の悩みを聞けたりします。熱心な塾だと反応はいいですよ」

●経営のポイント
異業種で培った新しい目線で、塾経営をする

幅広いレベルの生徒が入塾
吉備システムで成績アップを

 開校後、入塾してきた生徒の能力は幅広く、集団指導についていけない生徒が複数人いた。当然、成績のアップなど望めない。

 「何とかしなければと、父と相談して、吉備システムを導入しました」

 竹内さんは吉備システムのメリットを「学力が本人の学年レベルに追いつかず、集団授業が受けられないときに、個別に近い形で指導できる点」だという。他に公立中学校の教科書に対応しているので、定期試験対策に効果を発揮している。

 「県下一斉公開模試が先日あったのですが、成績が上がった生徒がいて、その後、勉強に対する姿勢が前向きになりました。自信につながったのでしょう。嬉しかったですね」と竹内さんは目を輝かせる。

 気を付けなければいけないのが、個別に吉備の問題をさせるときの言葉遣いだ。

 「テストの計算の部分が少し悪かったよね。ちょっと吉備でやってみようか!」

 生徒の気持ちを傷つけず、1点でも成績が上がれば褒めるようにする。地域柄、人と違うことをさせると、精神的に落ち込む子が多く、気遣いは必要だとも。

 そのかいあって、2回目の模試では瀬戸教室の生徒が上位に名を連ねたという。

●運営のポイント
吉備システムを導入し、生徒の成績アップを目指す

 先日、竹内さんは前職の仲間と食事をした際に、「アナウンサーの時代よりも元気になった」と言われたそうだ。

 「塾の仕事は思っていたよりもハード。肉体的には前職より大変ですが、精神的には充実していますし、子どもたちの成長を見るのがやりがいにつながっています」

 今後は様子を見ながら、生徒数が増えれば、隣地にある空き教室を開講する予定だとか。

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