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中学・高校受験:学びネット

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2010/7 塾ジャーナルより一部抜粋

セミナーレポート 岸本学舎 から学べ!
生徒たちと正面から向き合い、ともに学んでいくことが学力向上の秘訣

 

岸本学舎(三重県伊勢市)
塾長 岸本 雅夫さん

京都大学工学部卒業
マツダ株式会社の研究部門に勤めた後退職、大手学習塾入社。
同塾の本部中学部長を経て、新規教室の立ち上げ、その運営などを経験し、
昭和61年、三重県伊勢市に岸本学舎を開塾。

 
 三重県伊勢市、開塾24年を迎える岸本学舎。小規模ながら確実な学力アップと入試合格実績に定評があり、堅実な塾経営を行っている。岸本塾長は大手自動車会社の研究員から塾講師に転身したという、数少ない「理系の塾長」。地域の他塾が閉塾していく中、しっかりとその実績を更新し続けている岸本学舎の取り組みをリポートする。

企業研究員時代に感じた
基礎学力向上への思い

 伊勢市駅から北西へ徒歩約10分強、お寺が点在する静かな住宅街に岸本学舎がある。

 一階の入り口横の壁面には、「子どもたちの未来のために一生懸命でありたい」という掲示が。昭和61年の開塾時には、市内中心部への折り込みチラシと2,000通のダイレクトメールで、約30人ほどの塾生を集めてのスタートだった。

 岸本塾長は、京都大学工学部を卒業後、自動車会社のマツダ株式会社に入社。エンジン先行開発課に勤務した。当時は日本の自動車が世界的な評価を受けていた時代だ。ところが彼の研究分野では、日本は世界に全く追いついていないのを目の当たりにする。

 「日本では基礎学力が足りない。今の日本の教育は、根本的なところに触れていない。こんな状態では世界に通用する人材が育たない」

 そんな思いを胸に、マツダ退職後は広島に本社がある大手学習塾に入社する。入社した最初の年に高校受験部門の責任者になり、翌年には同塾で2番目に大きな教室を任され、3年後には全く教室がなかった岡山で、一から教室を立ち上げる仕事に携わった。たった数年で、塾経営のすべてを学ぶことができた。やがて、自分自身の理想とする「社会に出たとき、役立つ基礎学力をしっかり付ける」塾を立ち上げるべく退社、奥様のご実家の近くである伊勢の地で開塾へと至った。

 それから24年。その間、周辺には10余りの塾が開業していた時期もあった。大抵は3年経たずに閉塾、残っていた塾もバブル後の1997年前後で一気になくなっていった。そして今、近辺に残るのは、岸本学舎と某大手学習塾のみだ。

●運営のポイント
立ち上げ当時の信念からブレない、妥協しない。

生徒から質問・疑問を引き出し
ともに考え抜いて答えを出す

 「とにかく、生徒たちの考える力をつけることと学力を上げることしか考えていません。授業は、先生と生徒が議論しながら作り上げていくもの。そのキャッチボールの中で、学力が身に付いていくのだと思っています」

 岸本学舎は、大学卒業後に専門的な分野へ進むために必要な基礎学力を付けるという明確な目標があり、学習意欲を備えた子どもたちを、入塾テストを通して選抜している。もちろん、学校の補習ではなく、常にトップレベルのテキストを使って、先行授業を行っている。その結果、毎年ほぼ全員が地域で1、2位の高校へ進学していくという安定した実績を誇っている。

 一斉授業の中で、生徒たちに伝えているのは、「どんな小さなことでもいいから、とにかく質問すること」。その質問をみんなで考えていくのが、岸本塾長の授業の特徴だ。

 「本当に世の中に出て役立つのは、公式を丸暗記したものではなく、どのようにして公式ができているのか? といった根本に立ち返って問い直すことや、疑問に正面から向かい、解決していく力です」

 そこに、生徒から評判の「丁寧で詳しい授業」の姿がある。

 教室ではパソコンで作成した動画の映写や自作の教具を使って、さまざまな公式や理屈をわかりやすく説明。教科書を見るだけでは理解できないことも、目の前に立体的なものとしてその理屈を解く教材が現れると、理解が深まる。岸本氏の研究者時代に培ったさまざまなものを自作する習慣が、今も生きている。「どうしたら伝わるか?」を考えたとき、パソコンなどの発達により、思いついたものをそのまま作ることができる時代になったという。

●指導のポイント
生徒に積極的に質問をさせて、皆で考える。考える習慣と着実な学力を付ける。

●運営のポイント
わかりやすく、理解を深めるための教材・教具を自作する。

生徒も教師も常に学び
続けていくことが大事

 岸本学舎では、「数少ない理系の塾長」を見込まれ、社団法人全国学習塾協会三重県協議会の会員から、多くのデータが送られてくる。そのデータを使って、さまざまな角度から偏差値を使ったり、統計処理をしたりするのも岸本塾長の仕事である。この作業により、大手塾を凌ぐ、詳細な情報を持っている。もちろんこれらは同協議会会員の受験指導に活用されるのと同時に、高校入試で子どもたちに不公平のないよう、県教育委員会と折衝する際のツールともなっている。

 「僕自身、常に新しいことにチャレンジしたり、自分を磨き続けていくことが大事だと思います。普段からいろいろなものに興味を持ち、新聞や本を読むなど、工夫して学んでいかないと、子どもたちの素朴な疑問に答えられないんです。だから常に勉強。面白いのは、入試が終わった頃、毎年必ず何らかの発見や、新しいものが生まれてくるんです。昨年まではできなかったけれど、今年はできるようになっているということが必ずある。そういう意味では、自分が生徒たちを育てているつもりが、自分自身も育てられているということになりますね」

 教室のホワイトボードの横には、〈塾生心得〉が掲示され、目標部分に、

・自分なりの考え方ができる人になろう。
・人前でも自分の意見をはっきりと言える強い意志を持とう。

とある。社会に出たらはっきりと自分の意見が言えること。民間企業での経験を通して、塾長自身が重要だと感じたことだ。授業中に抱いたふとした疑問を大切にするというスタンスが着実にそれを育てている。

 「社会に出てから役立つ基礎学力と思考力」。そのための誠実で、きめ細やかな授業は、これからも実績を積み上げていく。

●運営のポイント
正確なデータから分析されたものを活用する。自らも常に学ぶ。

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