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2007/7 塾ジャーナルより一部抜粋

中学情報セミナー
2007年度関西地区中学入試結果総括

  2007年4月25日(水)
於:アクスネッツうめだ(axビル4F)
講師:(株)エデュケーショナルネットワーク 関西受験情報室 藤川 享氏
 
     
「近畿地区統一開始日入試」の2年目となった関西地区2007年度入試。今回のセミナーには、中学校は50校62名、塾等教育関係は32社58名と会場満杯の参加者があった。追い風と謳われる中学受験。早くから席に着き、熱心にメモをとる姿が多くみられた。

1.全体像 2006年度とは異なった2007年度入試

1月20日初日の受験生は、関西2府4県で21,149名と過去最高の活況を呈しました。今や小学6年生の10.5%が私立中学を受験していることになります。関東でも受験者数が52,000人を超え、全国的に中学受験ブームとなっています。

次に、京阪神地区の志願者動向を偏差値別に前年度と比較して見てみますと、偏差値50以上の学校では、あまり変わらず2.2%増ですが、偏差値49〜45が28%増(629人)、44〜40は13.1%増(246人)、39以下では25.7%増(422人)と中堅下位校に大幅な増加がみられ、中学入試の裾野が広がったことを示しています。この背景には、ゆとり教育やいじめ問題など、公立校への不信があり、昨今のいじめ自殺等のマスコミ報道により、6年生になって、急に私立中学への進学を考えたケースも少なくないのではないでしょうか。

今回の大幅な受験者増は、こういった中堅下位層の生徒に因るところが大きく、大きく志願者を伸ばした学校には共通して、次の3つの要因があったことをお伝えします。

  1. 広報活動をしっかりとやっている。塾とのつきあいが徹底している。
  2. ブランド校である。名前が通っている。
  3. 2教科入試あるいは理科と社会の配点が軽い。

6年生になってから中学受験を考え始めた場合、その保護者が、私立中学校の情報に精通しているとは考えにくく、どの学校が自分の子どもに合うのかは、塾の先生頼みになってきます。そのとき、広報活動が徹底していて、学校のパンフレットがあれば、非常に有利です。入試科目が少ないのも、学習時間を考えれば優先される条件です。

しかし、小学6年段階での早期囲い込みの結果、3年後の高校入試では専願志向は減少する可能性が高いでしょう。中期的な状況も考えていく必要があります。

もう一点、昨年と異なった点は、後期入試で2006年度では、日程が後になればなるほど、志願者数が下がっていたのに比べ、2007年度は若干後ろの方に流れるという傾向がありました。2006年度では開始から4日目になると、減少に転じていましたが、2007年度は2日目、3日目、4日目と増え続け、7日目、8日目になっても昨年よりも志願者数は増加していました。

2.奈良県・和歌山県・滋賀県の学校別志願者動向

まず奈良県ですが、東大寺学園は、受験科目を3、4科選択としましたが、激減した兵庫県の志願者を取り戻すことはできませんでした。昨年の志願者14人から2007年は20人とほとんど変わっていません。一方、洛南高等学校附属は、兵庫県の志願者を228人から259人へと東大寺学園よりも増やしました。

西大和学園の2回目入試(3教科)は、かなり難易度が上がり、すでに大阪星光よりもレベルは高いのではないかと考えられます。

奈良学園は、2006年度入試では、後期に多く志願者が集まったので、2007年度は後期の受け皿を大きくした結果、志願者数は全体で減少したものの、競争率はアップしました。

帝塚山は、男女ともに志願者増です。「男子英数S理系」を新設したこと、女子も2006年度入試の結果より、注目されていた2次Aのレベルがはっきりしたこと、また四天王寺が2日間実施していた入試を1日入試に変更したため、併願がしやすくなったことなどの理由です。

聖心学園も地元の生徒を集め、育英西、奈良育英は2月に入ってからも試験を実施した結果、2006年度よりも志願者を増やしました。

次に、和歌山県ですが、全体的に志願者が半減しました。智辯学園和歌山は、競争率1.15という信じられない数字になっています。ただ、次年度は併設の小学生が上がって来るので、募集人員は180名から135名に減ることは注意しておいて下さい。近畿大学附属和歌山は智辯学園和歌山と同じ入試日だったので、歩留まりが多く、結果、レベルはアップしました。また、両校の結果発表は23日だったのですが、それを利用し、22日に入試日を設定して、開智、和歌山信愛女子短大附属は志願者を取り込みました。

滋賀県で注目されたのは、開校した立命館守山です。志願者は274名でしたが、作文と面接のみの「かがやき」入試には151名。これは事前の審査があり、当日は全員が合格しました。そのほかの一般の試験では、競争率は6倍、27日の試験も5倍だったと聞いています。

なお、岡山県の岡山白陵などの数校も、前受け受験として利用され、昨年よりも良い結果となりました。

3、大阪府・京都府・兵庫県の学校別志願者動向

全体的に志願者が増えたので、昨年は定員割れをした学校は、全体の50%でしたが、2007年度は40%に留まりました。各校の志願者動向は以下の通りです。

大阪星光は、昨年よりも受験者数が70名近く減少してしまい、難易度がダウンしました。
清風は、前期で3教科型・4教科型に変えましたが、東大寺学園と同様、特に変わった動向はありませんでした。

摂陵は出願者数が目立って大きく伸びました。

三田学園は、後期入試の倍率が約2倍となり、合格最低点が171点から211点へと高くなっていました。

淳心学園は受験科目を4科から3科へ減らした結果、前期入試で出願者数、倍率、合格最低点とすべてアップしました。

京都府の東山は、出願者数は減少していますが、レベルはアップしており、特にユリーカコースは高槻の前期よりも難しくなっているということです。

大阪女学院は、四天王寺が1日入試となり、最もメリットを受けた学校でしょう。併願者が非常に増えています。

大谷は、1次、2次Aはふるいませんでしたが、2次Bには多数集まりました。なお来年度は、英語コースは1クラス減、2クラスにする予定です。ご注意ください。

金蘭会は1.5倍の伸びです。現在建設中の校舎が8月には完成し、広報効果が見込まれます。

賢明学院は1.4〜2倍の伸びですが、1次の「特別強化」のみ志願者が集まりませんでした。4教科入試のため、敬遠されたのでしょう。

四天王寺は1日入試にしたことで、昨年の「英数U」の志願者数は187.9%の伸びを示しました。また「英数T」は志願者数は減っていますが、2ポイントほど難易度は上がっています。

樟蔭は、B入試が午後入試であるにも関わらず、合格者48名中31名が手続きを行いました。またC入試でレベルの高い生徒が集まったようです。

関学との提携で注目を集めた帝塚山学院は、やはり人気が高かったようです。当初、医歯薬コースと関学コースが同レベルといわれていましたが、試験結果は関学、医歯薬、総合進学の順で、関学の偏差値は五ッ木、駸々堂の模試で49だということです。

神戸山手女子は、どの入試でも出願者数前年度比が134%〜240.5%とかなり高くなって
います。その理由としては、イメージを全面に出した広報戦略、兵庫県では珍しいコース制の募集をしたこと、競合する共学校の難易度がアップし、安全志向の学校として選択されている、などの理由が考えられます。

武庫川女子大学附属もコース制を導入したことで話題になり、志願者が増えました。ちなみにスーパーサイエンスコースの偏差値は60以上、インテリジェンスは42以上ではないかと思います。

百合学院も志願者増となった学校です。今春、6年一貫で学んだ一期生が卒業、初めての大学合格実績が出ました。スカラーコースでは22名の卒業生がいるのですが、国公立に2名、関関同立に23名合格したということです。

追手門学院は、専願志向を多く含むA日程で、ここ数年志願者が減少しているのが気になるところです。

追手門学院大手前は、「特進」と「進学」を2クラスずつに変更する中、3日間の入試で400名を集めるという人気でした。

大阪学芸は1次A日程のみ若干志願者が減少していますが、1次Bからは平均して3倍の競争率となっており、後半の入試では通りにくくなっています。

大阪国際大和田は、2教科を4教科入試にし、コース制を廃止しました。出願者数の伸びは止まりましたが、4教科にしたことで上位層の併願者が増えたということです。

大阪桐蔭は、12月のプレテストでは2,024人が受けたそうですが、入試も前年比を大きく上回る志願者が集まりました。特に後期の専願では競争率4倍、ユニーク入試は3.4倍となりました。大学進学実績が京大に30名(昨年は14名)合格したというニュースも入っており、「特進」の偏差値も大幅にアップしているようです。

開明は、共学1期生の大学合格実績が出ました。京大17名(昨年1名)、大阪大学14名(昨年5名)、神戸大学30名(昨年15名)です。前期入試は志願者増、1次前期の合格者106名中79名が手続きを行っています。

金蘭千里は、特に男子の出願者数が伸び、偏差値は3ポイント程度アップしていると聞いています。

金光八尾は、1次B日程の倍率は5.56倍となっており、来年度は1次Aにシフトしていくのではないかと思われます。なお、今春関関同立に343名(昨年は204名)が合格したそうです。

四條畷学園は、過去最高の志願者が集まり、中でも女子の伸びが顕著でした。1次で倍率2.05、2次で4.75倍、入試のレベルがかなりアップしたそうです。

清教学園は、関学との提携が話題になりましたが、出願者数はさほど伸びていません。これは事前相談で振り分けた結果で、偏差値は2〜3ポイントは上がっています。

清風南海も激戦で、特にB日程の「S特進」は8倍余りの競争率となりました。

男女共学になった浪速は、女子は23名が入学、非常にレベルの高い生徒たちだと聞いています。

箕面自由学園は前年比116%〜300%の出願者数がありましたが、定員充足には至りませんでした。

啓明学院は、昨年女子の偏差値が高かったので敬遠されたのか、出願者数が前年の59.9%に減り、レベルも少し下がったようです。

須磨学園は、勢いのある学校らしく、第2回、第3回と後期入試で難易度が2ポイント程度上昇したようです。

京都産業大学附属は、予想以上の人気でした。説明会等で、他大学への進学について強調されたことが要因になっているようです。偏差値は54くらいでしょうか。

洛南高等学校附属は、女子の昨年の受験者数285名が今年は341名に増えました。関西地区の女子最難関校といえると思います。男子の志願者数も増加、灘の次は東大寺ではなく、洛南、という流れができているのではないでしょうか。

立命館は、前期A方式は出願者は増えていますが、B方式、そして後期は減少していますが、倍率は6倍ということです。

― 一部抜粋 ―
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