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2006/7 塾ジャーナルより一部抜粋

JUKU21世紀の会「私学・私塾の集い」

  2006年4月16日(日) 於 ライオン銀座5丁目店
主催 JUKU21世紀の会
 
     

 新年度を迎えたあわただしさも一段落した4月16日、「JUKU21世紀の会」が主催する恒例の「私学・私塾の集い」が催された。

 この集いは、首都圏の私学と学習塾・教育関連業者らの交流と情報交換を目的に、毎年2回開催されている。今回は東京を中心に、千葉や埼玉などから約120名が参加。途中、今春の入試にまつわるスピーチも交え、出席者は和やかな歓談のひとときを過ごした。

 会の最初に「JUKU21世紀の会」代表の古本真成・四季青舎塾長が「今年は入試が順調だった学校も多く、大変喜ばしい。公立中高一貫校や小中一貫校ができたが、私立の先生方にぜひ頑張っていただき、日本の教育をリードしていってもらいたい」と開会挨拶を述べた。

 続いて、東京私立中学高等学校協会会長の近藤彰郎・八雲学園中学校高等学校理事長・校長が「時代の変化に対応しながらも、教育の基本方針が変わらないのは私学であればこそ。公立中高一貫校や小中一貫校に負けじと頑張りたい」と述べ乾杯の音頭をとった。

 会場は「乾杯」の掛け声とともにグラスを合わせる音が響き、雰囲気は一気に盛り上がった。

 しばらくの歓談の後、主宰者から指名を受け、株式会社声の教育社の小泉邦人専務取締役がスピーチに立った。声の教育社では毎年、中学・高校受験用に学校別の過去問題集を出版・販売している。小泉氏はその販売状況から、近年の高校入試の傾向について語った。


■高校入試を振り返る

株式会社声の教育社 専務取締役 小泉邦人 氏

 今春の高校入試は、受験生が過去最も少ない入試でした。

 受験生の数を学校別に、単願・併願・一般受験に分けて前年度と比較してみると、一般受験が著しく減少していることがわかります。前年の30〜50%という学校も多く、当社の問題集は50校近くで採算割れを起こしていました。受験生が、学力試験のない推薦入試に流れ込んだ結果です。

 そのうえ近年は、公立の吸引力も高まってきています。

 千葉・埼玉・神奈川の高校入試には前期・後期制が導入されました。千葉では、普通科においても前期試験で総定員数の50%まで募集できます。つまり、公立高校を受験する生徒の半数が前期試験で入試を終えてしまうのです。そのため私立側も対抗手段として、推薦入試を前倒しで実施する。同様の現象は他県にも波及してきています。

 その一方で、都立日比谷高校や都立西高校の問題集が大幅に売り上げを伸ばしています。また公立高校の受験生は、従来は女子の方が多かったのですが、今年は男子が増えました。高校入試の流れが大きく変わってきているような気がします。

 公立中高一貫校も続々と誕生。公立の攻勢はいまや無視できない勢いですが、私立には伝統的な指導体制やノウハウがあります。私学の先生方が協力して頑張っていただきたいと思います。


 続いて首都圏中学模試センターの樋口義人代表取締役は、今春の中学入試についてスピーチ。マイクを前に、生徒から借りてきたという武蔵中学の「お土産問題」を取り出した。

 武蔵中学の理科入試では毎年、実際に「もの」を手にとって観察し、気づいたことを記述させる問題が出題される。生徒がその「もの」を持って帰れることから「お土産問題」と呼ばれている。

 これまで出題された「もの」は、ヘアピンやキャスターなどさまざま。今年は、ミカンを入れて売られているようなオレンジ色のネット。そのネットを縦や横、いろいろな方向に引っ張った時の網目の形をスケッチし、気づいたことを書きなさいというのだ。

 「お土産問題」は、想像力や創造力を問う優れた入試問題として、教育関係者の間で評価が高い。樋口氏も毎年楽しみにしているという。

 また樋口氏は、多くの学校で採用されているインターネット合格発表について、「受験番号の一覧表示ではなく、自分の合否だけを確認する形式は、不合格だったとき、まるで自分だけが落ちたようでショックが大きい。その点、掲示板での合格発表は、受験番号が飛び飛びになっているので救われます」と感想を述べた。

 最後に、当日実施した小学6年生対象の第1回模試にも触れ、「今年の6年生は、生徒数が昨年度より1万5千人も多い。しかも、たいそう元気です。保護者も中学受験に向けて大変に盛り上がっています。ですから、私学の先生方も運動会のノリで保護者に迫っていただきたい」と述べ、スピーチを締めくくった。

 次にスピーチしたクレモ出版株式会社の大地新太社長は、今春の中学入試を「先生方のご苦労が実り、長い冬がようやく終わって花開こうとしている」と表現した。そして「大輪の花を開かせるために、入学した子どもたちが夢と希望を持って学校生活を送れるよう全力投球していただきたい。とはいってもお客様扱いではなく、心と心の通じ合いを大切に、叱るときは叱る。そうして生徒・保護者の満足度を高め、良い春を迎えてください」と激励した。

 この後、新たに校長や教頭に就任された方々が紹介され、会場から大きな拍手が送られた。

 会も後半に差し掛かったところで、東京私立中学高等学校協会副会長の實吉幹夫・東京女子学園中学高等学校理事長・校長がスピーチを行った。

 實吉氏は、東京の私立学校の成り立ちに言及し、「私立でしかできないことがあるから先達が創設し、私たちもここにいる。したがって、公立対私立という図式ではとらえられない。公立との対立軸で、学校経営を考えてはならない」と述べた。

 続けて、「私たちには、預かった子どもに対する責任がある。親の考えや自分たちの思いを子どもに押し付けるのではなく、次の時代を生きる子どもたちと、何をどう考えていくべきかを共に学べる教師集団でありたい」とその思いを語った。

 そして「この4月の集いは、入学してきた子どもたちがすくすく育つことを願う会でもある」と結んだ。

 最後に、古本氏が閉会の言葉を述べ、今回の集いも盛況のうちに閉会した。

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