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中学・高校受験:学びネット

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2005/7 塾ジャーナルより一部抜粋

全日本私塾教育ネットワーク 「全国塾長・職員研修大会」
新しい教育のかたち『人を創る・学校を創る』

  2005年4月24日 於 東京都新宿区西新宿 BIZ新宿  
     
 
設立から5年目を迎えた全日本私塾教育ネットワークが、教育のあり方や人材の育て方に焦点を絞った研修会を開催した。全国の“元気塾”の代表が教室運営の秘訣を語り、学習塾経営から学校経営に乗り出した片山学園理事長・片山浄見氏はユーモアあふれる話術で「夢の学校」を講演した。異業種からは大手外食チェーンでの不採算店舗の再建や、セミナーや勉強会の企画で手腕が注目されるサードステージカンパニー代表、森憲一氏が人材のモチベーションの高揚について語った。
 冒頭、私塾ネット関東エリア代表の鈴木友良氏は、全日本私塾教育ネットワーク研修大会の初の試みとして、教育現場以外からのノウハウ提供に期待するとともに、学習塾の現状打破のためのヒントを得て欲しい旨、挨拶がなされた。また、富山県で初の中・高一貫校を開校した片山学園理事長・片山浄見氏の講演には、教育関係者として深い興味を抱いていると述べた。講演後はテーマ別に座談会が設けられ、参加者の意見、情報交換が行われた。第2部は会場近くのスカイレストランに場を移し懇親会が催された。 

第1部『私塾ネット各エリア 元気塾ノウハウ公開!』

『おもちゃ箱をひっくり返したような教室から』
北海道・札幌進学教室代表 入江 昌徳 氏

 私どもの教室は札幌大通り公園前、半径6km圏内に6歳から18歳の子どもが1人も居ないというエリアにあります。80坪ほどの1ケ所の教室に、小学校1年生から20歳を過ぎた浪人生まで約200名が一緒に学んでおります。1学年15人の一斉指導クラスと個別指導クラス、それと東進の衛星校をやっております。月謝は小学校5年生で55,000円、中3で45,000円です。教室を区切っていないので、異年齢間の交流が盛んに行われ、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような教室です。

 本来、四谷大塚との提携で北海道で中学受験をやろうと教室をスタートさせましたが、その後、個別指導を始めたり、フランチャイズ加盟をしたりしながら現在の独自路線に落ち着きました。

 教室運営のモットーは『楽しくなければ塾じゃない』ということで、小学校1年生に120分授業をしています。そのことに興味を持たれた北海道内の塾から見学者が来られますが、理屈は単純です。5歳児でも好きなアニメを見れば2時間くらい集中して見ています。ですから、職員には「120分間、アニメに負けるな」と言ってあります。そのための方策を考えることが教室運営のベースだと思っています。特にノウハウといったものはありませんが、遊ぶときも勉強するときも体でぶつかると言うことでしょうか。学習に関しては極めて古典的なやり方がよく学ばせ、子どもの滞留率も良くなると思います。

『社訓!!人を勝たす』
東京都 ナカジュク副塾長 小野田 光伸 氏

 「生徒を勝たせる、職員を勝たせる」というのがナカジュクの社訓となっております。職員を勝たせるということは、仕事を任せることによって次第に大きな仕事をすることができるように育成することと換言できます。思い切って仕事を任せることにはデメリットも生じてきますが、より大きなメリットの部分を積極的に求めていく方針です。
私自身2教室で教室長を兼任していますが、精神的にも時間的にもさほど負担を感じることはありません。アルバイトの講師にも主任講師やリーダー的な役割を担わせてきたことで、現在、正社員として活躍している人もいます。

 対外的にも年3回開催する保護者会や説明会などで、スタッフがその運営に当たります。資料作成から進行までスタッフが話し合いセッティングすることで、各人が責任を自覚するようになります。自らの役回りを自覚することで、急なスタッフの欠員にも教室運営に支障をきたすことはないと考えています。「人を勝たせる」というのは、そういったシステム作りの一環なのです。

『授業・診断・対話のバランス』
広島県 栄光フレップ代表 北川 健治 氏

 学習塾が元気を出すためには、実績を避けて通ることはできません。実績の二文字と正面から向かうためには何が有効かを考えなくてはなりません。当ネットの中国エリアの若い先生が、定期テスト中は部活動の練習が行われないことから、塾で「朝練ならぬ朝学」を始めました。ユニークな切り口だと思います。

 しかし、このような試みも授業と診断、対話の基礎が築かれた上でないと効果を上げることはできません。特に対話に関してお話しますと、当塾ではどの時期に、誰に対して、どのようなことを話す必要があるのかといった内容を、月別、項目別に書いたマトリックスを作成しています。項目は7項目あり、(1)成績を上げる授業のために(2)成績を上げる環境のために(3)通いやすく、学びやすい学習機会の提供のために(4)良きライバルと触れ合う場を提供するために(5)学問への準備を提供するために(6)受験情報を提供するために(7)将来の心構え、原因の情報分析をするために、の7項目です。各項目ごとに4月から3月までの12か月間を対応させ、話すべき内容を具体的に書き込みます。いくら頭で思っていても、実際に書いてみることが大切だと思います。参考になれば幸いです。

『開塾12年で2,000名』
香川県・啓真館代表 原田 真一 氏

 開塾当初、10年間で5,000名の塾を作りたいと思いました。現在13年目になりますが、生徒数は2,000名ですので、正直申しまして、お話しするようなノウハウはございません。ただ、申し上げたいことは、自分はどういう塾を設計したいのかということをしっかりと決めておかなければならないということです。

 私の場合は、「自分の強みを最大限活かす」ということでした。具体的には保護者、生徒のニーズに対し徹底して耳を傾けました。ニーズと言っても地区によってそれぞれ異なります。その違いがわかってくると、応え方もわかってくるものです。そうすれば自ずと満足していただける塾作りができ、口コミで生徒数は増えていくと考えています。

『塾が創る「夢の学校」』
(学)片山学園理事長・富山育英センター代表 片山 浄見 氏

教えることは天職

  全国で初めて塾が学校を創ったのは、1988年、鹿児島県の池田ゼミナールが創立した池田中学校です。2番目が土佐塾中学校、3番目が去年、株式会社立で創られた朝日塾中学校です。そして4番目が私どもの片山学園ということになります。ご承知の通り、富山県は官学志向の大変強い土地柄でして、これまで1校も私立の中学校がなく、47都道府県で唯一の存在でした。私どもの中高一貫校が富山県で初めて開校した私立中学校というわけです。

 さて、2週間前に入学式を終えました。その翌日の入寮日には、子どもたちと食事をともにし一緒に風呂に入りました。子どもたちは屈託がなく、次第に開校の実感がわいてきました。1週間が過ぎたころ、保護者から寮長に手紙が届きました。その手紙をご紹介させていただきます。「1週間ぶりに帰宅した子どもから、息をつく間もないほど話を聞かされ、寮や学校、先生やお友達に胸を躍らせている様子に安心しました。夕食時にはまるで別人のように、さっとお膳をそろえてくれ、驚かされました。言動の端々に生活や学習に対しての自覚を持ち始めている姿に喜んでおります」。まさしく教育はこれだと思います。学習の基礎を固め全人教育を行うという点では、塾も学校も同じです。
次に私自身のことをお話しさせていただきます。私は富山に生まれ、青山学院大学の法学部を卒業後、東京で広告会社に就職しました。ところが、母の病気で帰郷することになり、地元でコンクリート会社に再就職しました。その時、たまたま中学生の家庭教師を頼まれ、引き受けました。その教え子はさまざまな問題を抱え、登校拒否をしている子どもでした。指導は困難でしたが、ある時、その子が描いた絵が上手かったので、私は大げさなくらいに褒めました。すると、その日から人が変わったように私の指導を受け入れてくれるようになり、学力がつき、富山の名門、県立富山高校への合格を果たしてくれたのです。

 これで自信を得た私は「教えることは自分にとって天職だ」と思えるようになり、開塾を決めました。最初は生徒が集まらず苦労しましたが、やがて学校で問題を起こした子どもたちが少しずつ集まってきました。問題を抱えていても勉強の好きな子どもはいますので、やがて実績は上がっていきました。今年、28年目を迎え生徒数8,000名、講師も200名を超えましたが、開塾当初の富山育英センターは問題を抱えた子どもが行く塾として歩み始めたわけです。

欠かすことのできない「人の力」

 学校を創立するという想いは、最初に出会った中学生によって決意しました。家庭教師をしながら、もっと教える場や時間が欲しいという気持ちを持っておりまして、その気持ちをずっと今日まで持ち続けてきました。人との出会いが学校創立の契機となり、助けとなったのです。学校作りに欠かすことのできない要素はお金でもなく、モノでもなく人の力だと思います。

 学校づくりは最初から順風満帆だったわけではありません。3度失敗しています。1度目は立地のよい土地を見つけましたが農地であったため、農水省の許可が下りず断念。2度目は計画用地から数多くの石器が出土し開発できなくなりました。3度目は資金面での断念でした。定員400名の学校を想定したため、必要な60億円の寄付が集まらなかったのです。途中まで集めた寄付金を一人ひとりに返金しましたが、地元から「詐欺師」とまで言われました。新聞でも叩かれ、富山育英センターの信用も失い、生徒数も2,000名ほど減ってしまいました。

 しかし、そこでもう一度奮い立たせてくれたのが社員たちでした。「ここまでやってきたのだから、もう一度やり直しましょう」と。学校作りに人の力が大切と実感させられました。また、中・高校を創立に当たっては知事の認可が必要ですが、その認可を受けるためには知事、県会議員、国会議員とのつながりを大切にしなければなりません。私はゴルフを好んでやりますが、ゴルフの大会や経済同友会、ロータリークラブなどいろいろなところに顔を出します。そこで人脈を広げていったことが結果的に実を結んだと思っています。

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