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2003/07 塾ジャーナルより一部抜粋

千葉学習塾協同組合教務研修会

2003年5月11日(日) / 於:ぱるるプラザ千葉 / 主催 千葉学習塾共同組合
 千葉県学習塾協同組合は5月11日(日)、ぱるるプラザ千葉において新任講師を対象とした教務研修会を開催した。今回は27塾から76名が参加。厳しさ増す塾業界に必要なホスピタリティの視点と、個々のスキルの研鑽に努めた。
 
 最初に挨拶に立った柳田晋次理事長は「保護者の学習塾に寄せる期待が増すに従って、その評価もシビアになっている」と、塾経営にはハイレベルな教務力が必要不可欠であることを強調。教務研修会の意義を語った。
 研修会は第1部全体会と第2部分科会の2部構成。
 第1部では、ホスピタリティの視点から塾人としての心構えを説く講演と、授業風景をVTRで再現しながら講評を加える研修会が行われた。第2部分科会においては各教科に分かれ、経験豊かな先生方から、より実践的な指導法が伝授された。
第1部 全体会

1 講師としての心構え/LAPIS鎌ヶ谷 田中宏道氏

人を集める「ホスピタリティ」

 現在の塾業界は、経済不況と少子化の波にのまれ、苦しい状況を強いられています。
 しかし世の中には、お客さんが行列をつくるラーメン店や、値段が高くても競って買い求められる商品があります。塾業界においても、12月に生徒募集をすると、瞬く間に次年度の定員が埋まってしまう塾が存在していることも事実です。
 不景気の下で、人が集まるところと、そうでないところとに分かれつつあります。これは顧客満足度の違いによることは言うまでもないでしょう。
 私どもLAPIS鎌ヶ谷は、2001年12月に開塾しました。生徒数は昨年のピークが150名、5月現在は180名です。
 立上げに際して私たちは、生徒や保護者に喜んでいただけることを第1に考えました。しかし、全員成績アップや志望校合格は、授業料をいただいている限り当然のこと。それだけでは十分に満足いただけません。
 では、ほかの塾ではどうなのか。私たちは、京都のある大手塾で「ホスピタリティ」という言葉に出会いました。
 ホスピタリティ、すなわち「おもてなし」です。生徒が喜んで塾に来る。学校の授業やクラブ活動でくたくたになっていても、元気を取り戻せるような塾を目指してきました。
「おもてなし」というからには、子どもたちを気持ち良く迎えなければなりません。まずスタッフは塾舎の外で出迎え、笑顔で元気に挨拶します。
 昨年、生徒や保護者に好評だったサービスに定期テスト対策があります。テストの2週間前から通常授業以外に、わからない箇所を個別指導しました。平均して週に5〜6回程です。当然、スタッフの数が足りなくなりますから、かつての教え子たちにも応援を頼みました。
 受験を控えた中学3年生には、クラブ活動を引退する10月頃から、受験対策として100分授業を週に5回設定しました。1月に入ってからは、土曜は朝から夜まで、日曜も午後から夜まで。合計すると、100分授業を週に10本程組んでいたと思います。
 これらはすべて無料で実施していました。ただしその分、授業料が他塾に比べて高めですが。それでも喜ばれたのは、むやみやたらに頑張らせるのではなく、生徒がやる気になったときに、とことん付き合ってあげたからです。
 そして、開塾から1年余り経過した今年1月、生徒募集のDMハガキを地域の新小学3年生から新中学3年生に送付したところ、125件の問合せがあり、そのうち75名が入塾してくれました。反響の大きさに私たち自身が驚いています。地域での期待が身に染みましたので、今年は昨年以上のサービスを提供していきたいと考えています。

 

スタッフの最低基準

 「おもてなし」できるスタッフを採用するために、最低基準を設けています。と言っても難しい試験をする訳ではありません。
 応募者は入室してきた瞬間に、最初のふるいにかけられます。自分から元気に挨拶できる人は見込みがあります。生徒に元気をあげる仕事ですから、本人が十分にパワーを持っていなければなりません。
 皆さんの中で、自分をパワー不足だと感じている人がいらっしゃったら、意識的に人を元気にする言葉をかけてください。例えばレストランで食事を終えたら、お店の人に「ごちそうさま」と声をかけます。そうしたトレーニングを重ねていくことで自分の中にパワーを蓄えることができます。
 次に、筆記試験のとき。消しゴムのカスをどうするかを見ます。机から払い落とす人もいれば、自分で片付ける人もいます。ゴミは誰かが片付けなければなりません。そこまで配慮できる人は、子どもの表情や気持ちにも気付くことができます。
 加えて、生徒に「ありがとう」「ごめんなさい」などの言葉が素直に出せることも大切です。先生と生徒という関係の前に、1人の人間対人間として生徒に向き合う必要があるからです。
 また、社会人として礼儀を心得ていること、人に対して感謝の気持ちを持てることも必要条件でしょう。

100人100通りの満足

 喜んでもらうというのは、生徒一人ひとりに満足してもらうことです。全員を平等に扱えばよいというものではありません。「平等」は、与える側の論理です。受け手はそれぞれ異なる人間ですから、どうしたら喜んでくれるかも違います。100人いれば100通りの喜ばせ方を用意しなければなりません。
 同じ宿題を出したとしても、良くできる生徒は簡単にこなしますが、成績下位の生徒には負担です。ですから、いつも宿題をやって来ない生徒が1問でも解いてきたら「できたじゃないか、すごいね」と一生懸命に褒めてやります。
 また、生徒は日々変化します。やる気になっている時もあれば、疲れている時もあるでしょう。一人ひとりの状態に見合った対応が必要です。そのためには生徒のことが良く見えていなければなりません。
 例えば、数学の答え合わせのとき。生徒が本当に丸をつけているのか、手元を見ます。板書するときには「みんな見てね」ではなく、どの生徒も見ていることを確認します。説明した後には「わかった」と尋ねるのではなく、本当に理解できたかどうか生徒に答えさせます。生徒が自分の言葉で答えられて初めて、わかったことになります。自分1人がしゃべって説明できたつもりになっていないか、振り返ってみてください。

まず生徒の話を聞く

 どの生徒にも喜ばれるのは生徒の話を「聞くこと」です。今の子どもたちはコミュニケーションが得意ではありません。特に中学生の場合、友だちと仲良くしているようでも本心は分かりません。本当の悩みを話せる相手がいないことが多いようです。塾のスタッフは一番身近にいる大人ですから、とにかく生徒の話を聞いてあげてください。そのときに大切なことは、まず同意することです。話の内容にではなく、気持ちに同意するのです。
 わかりやすい例を挙げれば、授業で宿題を多めに出すと、子どもから「え〜っ!」とか「やだぁ」という反応が返ってくるでしょう。そのとき「お前たちのためだ」などと押さえつけないで「そうだね。大変だね」と同意してやります。すると、子どもたちは自分のメッセージを受け止めてもらえたことに安心するのです。そして、こちらの意見も受け入れてくれます。

褒めて伸ばす

 ところで皆さんは、褒められるのと突き放されるのでは、どちらが好きですか。
 赤ちゃんは褒められて、喜んで、いろいろなことができるようになります。ただ歩いただけで褒められるのですよ(笑)。褒められるのが嫌いな人はいません。赤ちゃんから100歳のお年寄りまで、喜怒哀楽の感じ方は同じだと思います。ただ表現方法が違うだけです。
 中学生になると、親も教師もなかなか褒めてくれません。また、褒められても素直に喜ぶような真似はしません。
 保護者面談のときによく言うのは、親の言葉に「うるさい」と後ろを向く子どもでも、背中の耳で聞いているということです。ですから「親の思いを必ず伝えてください」と。
 褒められると、本心は嬉しいから頑張るし、伸びます。ですから褒める機会を多くするために、仕掛けを作っておきます。毎回、小テストをして少しでも得点がアップしたら褒めてやる。学校の成績が去年の同時期と比べて伸びたと言って褒める、夏休み前と比べて伸びたから褒める、宿題をやってきたら褒める……。叱るのではなく、褒めて伸ばしてください。
 教えても子どもが理解できないときは、自分の教え方が未熟なのです。子どもは勉強に集中できないものです。宿題はやってこないのが当たり前。そこからスタートして、いい先生になるために努力を重ねてください。

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