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中学・高校受験:学びネット

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東京純心女子中学校・高等学校

 
  GMARCH以上の難関国私立大学現役合格率43・9%!
「いかなるところでもなくてはならない人に」

 東京純心女子中学校・高等学校の今春卒業生のGMARCH以上の難関国私立大学現役合格率が驚異的だ。習熟度別授業、高校2コース制、問題解決能力を養う科目「学び方」導入など、大胆な改革が実を結びつつある。文系・理系・医薬看護系まで、解なき時代に純心生が切り拓く進路は実に多様だ。学校生活のあらゆる場面で、教育目標「叡智・真心・貢献」を体現する純心生たちが、「いかなるところでも、なくてはならない人に」成長していく、その日常の姿を伝えたい。

校 長: 松下 みどり
住 所: 〒192-0011
東京都八王子市滝山町2-600
電 話: 042-691-1345
交 通: JR「八王子」・京王線「京王八王子」から
西東京バス約12分「純心女子学園」前下車
生徒数: 中学校113名
高等学校221名
ホームページ: http://www.t-junshin.ac.jp/jhs
 

「第一志望」の純心で
多様な生徒たちが学び合う

 今や東京純心女子中学校・高等学校には、史上最も多様性のある生徒たちが揃った。中学校入試で私立型、適性検査型、タラント発見・発掘型の3つの枠から入学した生徒たちが揃って高1に進学する。

 「そこに高入生も加わりますから、どんな化学変化が起こるのか、非常に楽しみです!」

 入試広報部長・橋正先生は顔をほころばせる。彼女たちの「探究型学習」の授業風景が実に興味深い。地道な学習に持続力を発揮する「私立型」、知識を結びつける横断型思考が得意な「適性検査型」、経験を積み上げながら思考する「タラント発見・発掘型」、各々の学習法の違いが際立つという。

 「グループワークで私立型の子が『まずはコレとコレを調べないと』と言うと、『やりながら考えればいいんだよ』と適性型。そこへタラント型の子が『まずやってみて、疑問が出たら調べよう』と調整に入るんです。多様性のある集団形成こそ私たちが目指すこと。その中で学び合い、多様な進路を切り拓き、広く世界に貢献する女性たちを育てるのが純心の使命ですから」

 中学入試では2月1日午前枠のすべての合格者、特待生5名が入学。中高ともに成績優秀で勉強意欲のある子が入ってくれました、と橋先生は手応えを感じている。中学入試「タラント発見・発掘型」でも「聴く力、書く力」を測る基礎力試験で高得点の生徒たちが入学。コミュニケーション能力を重視する「自己アピール作文(小学校で頑張ってきたこと)」・「面接」では、「英会話教室でのコミュニケーション」をアピールした生徒との印象的な出会いがあった。

 「間違えてもいい、自分の考えを一生懸命伝えることが大切だと。でも次第に、ふさわしい言葉で相手に説明する必要性に気づいたそうです。だから純心で英語をちゃんと学びたいと。これまでの『気づき』を、それは丁寧に熱く語ってくれました」

難関かつ多様な進路に挑む
自信の源は「探究型学習」

松下 みどり 校長

 「43・9%」。これは今年の卒業生のGMARCH以上の難関国私立大学現役合格率だ。その多くが、習熟度別授業最上位Sクラスの生徒たち。同クラスの英検2級取得率は100%だ。

 「今年は超安全志向の中、Sクラスの生徒たちには、自分の夢に向かって果敢に挑んでいく心の強さを感じました。それは大学受験だけではなく、わずか20名足らずのクラスの中で、英検準1級にも3名の合格者が出ていることからもわかります」

 近年、推薦AO入試を希望する生徒が増えてきたという。志望動機・活動実績・小論文、専門的な素養を測る質疑応答などハードルは決して低くない。彼女たちの自信の源は「純心オリジナルの探究型学習」だ。教員たちが20年かけて精錬し続けている、純心生の学力の根幹だ。さらに独自科目「学び方」では、「課題設定」「情報収集」「発表」等の探究活動の基礎スキルを中1から身につける。橋先生は以前、明治大学農学部の推薦AO入試に合格した卒業生の小論文指導を行った。

 「自分の意見を極めて論理的に述べていて、非常に良い論文でした。質疑応答で指摘されそうな部分も、知識・経験に基づく的確な説明ができる。まさに中学からの探究型学習の成果ですね」

 多様な希望進路を叶えるために、探究の土台になる知識・教養の部分を広く、深く、豊かに育てることが今後の課題、と橋先生。新高3は「叡智探究特進プログラム」と「叡智探究セレクトデザイン」の2コース制初年度生だ。コース分けが学年の一体感を損なうのでは、と懸念されたが、松下みどり校長が目指した「集団で大学受験を乗り越える一体感」は確実に構築されているようだ。

「叡智・真心・貢献」
すべてが響き合う学校生活

 冬、高2生が長崎研修のお土産に買ってきた御守を、早めに進学が決まった高3生が自習室に飾りつけてスポーツ大会の横断幕を掲げ、受験に臨む同級生を激励したという。

 「勉強しやすいように、と自習室のレイアウトもあれこれ工夫していましたよ。生徒から『○○ちゃん、悩んでいるみたいです』と教員に報告してくれたり。他者に対する心遣い、気遣いが自然に出てくるんですよね」

 教員と生徒の信頼関係が厚く、生徒同士はタテの人間関係も濃密だ。日頃から先輩が後輩に「電車の中で10分だけ漢字テストの予習してみたら?」と効率的な勉強法を伝授しているという。

 「特に高2生は勉強・行事・クラブとすごく忙しい。その中で志を叶える姿がロールモデルになっている。教員より先輩のアドバイスの方を素直に聴き入れます(笑)。そして自分が先輩になったら後輩に同様に伝えていく。純心のよき伝統です」

 卒業式、生徒たちから一番聞かれる言葉は「みんなと離れたくない」だ。松下校長は「純心には変えてはいけないものがある」と語る。すべての生徒が「愛された」と実感できる、人との関わり方だ。その学びが生徒自ら「人を、社会を愛する」行動へ突き動かす。「叡智・真心・貢献」すべてが繋がり、生徒一人ひとりの人生を、未来を、明るく照らす。純心は、いま混沌とした世界だからこそ「なくてはならない」学校として光を放っている。

 
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