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中学・高校受験:学びネット

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霞ヶ浦高等学校

 
  進学校化に向け、来春から3コース制に
5教科入試も同時スタート
多様な進路を実現する学校に
来春、霞ヶ浦高等学校が大きく変わる。平成27年4月から現在の5コース制を3コース制に改編。全コースのカリキュラムを全面刷新する。目標は大学進学実績の向上。進学校化に向けて大きく舵を切った同校は、これまで以上に上位層の生徒を受け入れるため、万全の体制を整えている。
同時に一般入試でも5教科による入試もスタート。国公立大学受験に向け、入学時から幅広い学力を判定すると同時に、理科・社会の得意な生徒にも大きく門戸を開く。

校 長: 久保庭 裕一
住 所: 〒300-0301 茨城県稲敷郡阿見町青宿50
電 話: 029-887-0013
交 通: JR常磐線「土浦」駅より、関鉄バス・JRバスにて霞ヶ浦高校前下車
学生数: 1,084名 (2014.7.1現在)
ホームページ: http://www.kasumi.ed.jp

 

勉強と部活の両輪で
高い次元の文武両道を

 霞ヶ浦高等学校は来年、新しいステージへ踏み出す。現在同校では、難関国公立大・私立大を目指す「特進ゼミコース」「進学ゼミコース」と、中堅以上の私立大を目指す「進学コース」、専門学校進学や就職など多様な進路に対応する「総合進学コース」「総合コース」の5コースに分かれている。

 それを来年度から国公立大に特化する「特進選抜コース」、ZクラスとSクラスを選択できる「特進コース」、文系私立・短大から就職までをカバーする「総合進学コース」の3コースに刷新する。

 久保庭裕一校長は「本校はこれまでスポーツなどの部活動で注目される学校でした。今後は勉強と部活の両輪で結果を出せる、バランスのとれた進学校を目指していきたい。それと同時に、全体的な学力の底上げも図っていきたい」と話す。

 従来の「特進ゼミコース」には、国公立大を目指す生徒と私立を目指す生徒が混在していた。そこで新しい「特進選抜コース」では、難関国公立大のみにターゲットを絞る。2時限だった土曜日の授業も4時限に増加し、授業時間を確保。月曜から金曜日の8時限には志望校に合わせた補講を入れ、ハイレベルな学習環境をつくる。

 「特進コース」のZクラスは、国公立大でも推薦入試での合格と難関私立大を目指すクラスだ。一方、Sクラスでは部活と勉強の両立を目指す。入試広報室長の下田陽一郎先生は「本校は部活動が非常に盛んな学校。高いレベルでの文武両道を計りたいと考えています」と話す。

 「総合進学コース」は進学から就職まで幅広い生徒の進路に対応するコース。男子校時代から手厚い就職指導を続けてきた同校には、就職実績を評価して入学してくる生徒も少なくない。

 進学指導部長の照井隆先生は「今は高校生対象の就職試験でも、SPIなど学力テストを実施する企業も多くあります。まずは安定した学力の土台作りをすることで、進路の幅は広がります。学習を充実させることから進路意識を持ってもらおうと考えています」と話す。

 コース制の改編に伴い、来春の一般入試も5教科で実施する。来るべきセンター試験に向け、総合的な学力を判断するのが狙いだ。それと同時に理科や社会が得意な生徒にもチャンスを広げる。県立高校のプレ入試としても受け入れられそうだ。

答えを深く掘り下げ
センター・国立大2次試験
突破を目指す

1年11組 特進ゼミコース
担任 俣野 祐介先生

 1年11組は特進ゼミコースのクラス。女子が9人、男子が6人で、「今年は語学に強い生徒が多いですね。将来、英語を使った仕事をしたい生徒や言語の研究者を目指す生徒もいます」と担任の俣野祐介先生。保育士になろうと国公立大学を目指している男子生徒は、現在、学級委員としてもクラスを引っ張っている。明るく活発な生徒が多いのが特徴だ。

 俣野先生は英語教諭。授業で意識しているのは「答えが合っていたかどうかではなく、なぜこの答えになるかを生徒に考えさせる」こと。

 「私は受験生には2パターンあると考えています。問題数を数多く解き、入試問題の中に同系統の問題を見つけて解くタイプと、初めて出会った問題にも応用できるタイプです。なぜこの答えになるのか、普段の勉強から考えている生徒は後者のタイプ。そうした力は、センター試験はもちろん、2次試験でこそ必要とされます」

 自ら答えを導き出す力は「深いところまでやり込む予習」で身に付くと俣野先生。「答えの理由がわからない生徒は、表面的な予習で終わっていることが多いが、しっかり予習をしていれば、間違ったとき『あれと勘違いをしていた』と気付き、頭の中が整理されます」。

 昨年は特進ゼミコースの3年生の担任だった俣野先生。大学受験をサポートする中、2次試験を突破する力を付けることの難しさを痛感した。

 「それを悔む気持ちもあり、今年は1年のときから入試を意識した教科指導をさらに徹底していこうと考えています」

 今年の1学年の宿泊学習は進学コース以上において、勉強中心のスタイルに変えた。総合進学・総合コースの生徒も夕食後に自分のキャリアについて作文を書いた。

 俣野先生は「楽しい気分でスタートした高校生活ですが、楽なほうに流れず、自分の将来のことを考え、真剣に勉強に取り組んでほしいと願っています」と話している。

月に1回は面談を
目標決めが受験勉強を決める

 俣野先生は、生徒には大学卒業後どんな職業に就きたいかまでを考えて、大学受験に臨んでほしいと考えている。そのため、月に1回は面談を行っている。今年の1年生には4月の面談で早くも「将来、何がしたいか」と質問を投げかけた。そこから端を発し、どの大学に行くのか、理系か文系か、得意科目があるならこんな職業はどうかなど、何度も話し合いを続けていく。

 「目標が定まるか、定まらないかで、受験勉強を最後まで頑張れるかどうかが決まります。将来、これをやりたいという気持ちが強いほど、最後までやり切れる。目標決めのために面談はとても重要です」

 進路に対して不安を抱く生徒も多い。担任に話を聞いてもらうことで不安を取り除き、自分の気持ちを確かめていく。進路指導部全体としても面談を強化していきたいと考えている。

 15人という少数精鋭の特進ゼミコースの1年生。3年間一緒に過ごすことで、家族のような存在になり、お互いを気遣い合える仲間になる。来春の新コースからは30人まで定員を増やし、少人数制の良さも残しつつ、多様な人間関係を通して、社会性も養えるようにしていく。

■オープンスクール 会場:本校
7月27日(日)、8月2日(土)、8月3日(日)(いずれも8:30〜12:00

■部活体験
8月27日(水)(8:30〜16:00)

 
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