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中学・高校受験:学びネット

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京北学園 白山高等学校

 
  社会へ羽ばたく人間力の育成に3つの力・3本の柱・5つの教育特長で挑む
自己学習能力・コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力の3つの力を育成することで、社会で生きるための人間力を身につけさせる。京北学園 白山高等学校では、この教育理念を確立するために、3本の柱と5つの特長ある教育を打ち出した。この『3・3・5』を基盤とし、新しいスタイルの進学校へ向けて始まった学校改革は、この数年で着実に成果を上げている。

校 長: 川合 正
住 所: 〒112-8607 東京都文京区白山5-28-25
電 話: 03-3941-3157
交 通: 都営地下鉄三田線「白山駅」徒歩3分、東京メトロ南北線「本駒込駅」徒歩5分、都営バス「東洋大学・京北学園前」徒歩1分、「向丘2丁目」徒歩5分
学生数: 367名 (2007.9.1現在)
ホームページ: http://www.keihoku.ac.jp/haku/haku-top.htm

 

学習意欲の向上を促す新教育
プロジェクト・ベース学習

教育の基本理念として『人間力の育成』を掲げる白山高等学校では、生徒の意欲を高めるため、常に新たな改革を打ち出している。

最終目標として志望大学への現役合格は外せないが、高校3年間は決して受験のためだけではなく、大学生活や社会で必要な力の基礎を身につける大切な時期でもある。その力こそが「自己学習能力・コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力」の集大成『人間力』なのだ。

この3つの力を育成するのが、教育の中心となる3本の柱、「新しい教育・能力開発と個性育成・充実したキャリアガイダンス」だ。さらに、それを支える5つの特長を持った教育、『3・3・5の教育』が白山高等学校の特色になっている。

3本の柱のひとつ「新しい教育」は、5つの教育特長のひとつ『意欲を高める新しい授業』につながっている。

近年の学生は、学習に興味や関心が持てず、学業への意欲を失っている。学生自らに興味ある課題を選ばせることで、学ぶことの楽しさと意欲を復活させるのが、この新しい授業の目的だ。

同校では、この「新しい教育の一環」として、日本で初めてプロジェクト・ベース学習を導入。これは、米国で開発された学習方法で、生徒自身が身近な疑問や社会問題から課題をピックアップ、本やインターネット、直接取材などで詳細を調べて、解決策を考える。1年次に取り入れられているが、課題がひとつの教科には収まらないため、総合学習の一環として、各教科の時間を割り振る形でカリキュラムを組んでいる。実社会という教科の境の無い世界で、自分の選んだ課題・研究がどのように実を結ぶかを考えるきっかけ作りにもなっている。それぞれの課題はさまざまであるが、自らが選出したテーマだけに、取り組みが難しくても生徒の目標達成意識は高い。数年前には、この学習をきっかけに、環境問題に真剣に向き合った當間達哉君(現在城西大学生兼毎日新聞市民記者)が、毎日新聞環境提言コンクールで入選し、ドイツへ学生特派員として派遣された。

平成17、18年度は東京私立中高協会研究協力校に指定され、プロジェクト・ベース学習を既に開始した学校や、導入を検討している学校などとの交流も盛んである。

特別授業や課題研究で
広い視野と自己表現を養う

2年・3年では課題研究や特別授業が取り入れられる。これは、3本柱の2つ目、「個性を育む授業」の一環である。

課題研究では、学校内だけでなく、自分たちが地球市民であるという考え方を基本に、広い視野での学習を行う。そのため、各教科の枠に縛られず、国語・社会・英語・経済の教員が都市論や昭和史と言ったテーマを選出、大学教員もアドバイザーに迎え、教員・生徒一丸で解決に向かって取り組むのだ。

特別授業では、美術鑑賞・福祉体験などの課外学習の他に、哲学や宗教についても学習する。テキストはすべて教員の手作りによるものであり、通常の教科書授業とは異なり、多方面から物事を捉えることの大切さを知る。

杉原米和教頭は、「プロジェクト・ベース学習にせよ、課題研究にせよ、生徒が自分自身が学びの主人公であることを意識させなければなりません。そして、教員がその学習に最後までともに戦う助力者であることを知ったとき、新しい信頼関係が生まれるのです」と確信する。

また、この課題研究や1年時のプロジェクト・ベース学習の結果は、毎年3学期にパワーポイントを使用して行われるプレゼンテーションで発表される。教員などからは研究内容についての多岐にわたる質問がなされ、それに対して自らの考えを答えていくことで、さらに自己表現・情報発信能力を磨くことになる。在校生や教員だけでなく、生徒の保護者やOBも参加、受験希望者なども多く出席し、未来の白山高等学校入学生や卒業生に覇気を与える場にもなっている。

新改革で裏付けされた
キャリアガイダンスの充実

教育の特長は「新しい教育」である『意欲を高める新しい授業』の他にも4つある。

2本目の柱、「能力開発と個性の育成」にも関連した表現教育。作文教育では、25年の歴史を持つ文集を発行、校外のコンテストにも参加しており、数々の受賞歴がある。また、元々商業課程を中心に発展してきた学校ならではの、経済・情報発信教育も特長のひとつ。日本経済の再建の研究や、株式投資なども学べる。課外活動も活発で、高校生・大学生の株式学習コンテスト「日経STOCKリーグ(日本経済新聞社主催)」にドット・ビジネス部が参加、東大、慶応大などの強豪を制し、日本一の栄冠を得たことも。このときの部員のひとりである中山思遠君は現在横浜国立大学大学院国際社会科学研究科で経済学を専攻、未来の日本経済を担う一員として勉強を続けている。

資格取得科目も多く、漢検や英検はもちろん、簿記や珠算を始めとした各種検定試験が受けられるのも特長のひとつとなっている。

これら4つの教育特長を基盤として、5つ目の特長に挙げられているのが、3本目の柱でもあるキャリアガイダンスの充実だ。商業科の利点を活かしながら普通科に近いカリキュラムを作成、新教育改革も成功し、現在では四年制大学進学率が約7割。19年度受験には、東京近郊だけで45大学・140名以上の指定校推薦枠を得た。

「新たな学校改革に挑んで数年ですが、単願の受験生を含む受験者総数がずっと右肩上がりを示しています。これは、『商業科は普通科の滑り止め』というイメージが払拭され、最初から本当に学びたいという生徒が増えたためです。これにより学校が活性化し、生徒の学習態度向上、学力アップも続いています」と自信を見せる。

今後もさらに生徒の意欲向上のための改革を続けるという白山高等学校。その新たな挑戦に期待がかかる。

 
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