今夏完成した新校舎は職員室・教室を始め、音楽教室やコンピュータールーム、多目的教室、ゆとりのある体育館など最適な教育環境が最新設備で整えられている。無論、体育館を含め全館冷暖房完備。学園の目指す『伝統と輝く未来の融合』を形にした校舎になった。特に充実したコンピュータ関連設備では、四條畷学園中学校が目指すITコミュニケーション教育が行われ、全教科教材開発やデジタル学級日誌、ホームページによる家庭学習、保護者との連絡、生徒の行動の記録などを行っている。
この校舎で学ぶのは、中高一貫コースとなる特進APEXコースと、難関公立・私立高校への合格を目指す英数発展コース、有名公立・私立高校への合格を目指す英数コース(いずれも17年度より始まる新コース)の生徒たちである。
今年の春、各々の目標とする進路へ確実な一歩を踏み出したばかりの中高一貫特進APEXコース卒業第一期生には、関関同立を初め難関大学へ現役合格した生徒や英検2級〜準1級を取得した優秀な生徒も多い。来年度小学校卒業生が彼らと直に膝を交えるAPEX交流会も開催されており、中高一貫での勉強の充実を生の声で聞けるチャンスと、受験対象学年の生徒や保護者からも注目されている。
四條畷学園中学校 校長 梶尾 晃
四條畷学園中学校では創立80周年を来年度に控え、様々な新設備やシステムが導入されています。しかし、中学校では今年度も8割近い生徒が外部高校へと進学しており、多くの優秀な生徒が四條畷学園高校進学を選択しないという状況があります。この現状を変え、生徒の一人ひとりがさらに充実した学園生活を送れるようにということを目標に、私は今年の5月より校長に就任いたしました。
まず、従来200名(各コーストータル数)だった生徒募集枠を少数精鋭化すべく170名に減少。四條畷学園小学校からの推薦枠も見極めラインを厳しくしていく予定です。高校側でも男女共学枠を広げ、学校全体を活性化していきます。さらに、現在四條畷学園短期大学リハビリテーション科の内容を膨らませ、理学療法学専攻や作業療法学専攻で学べる四年制大学・四條畷学園大学を開校(認可申請中・17年度開校予定)。高等部からの優先入学の道を開いています。
この他、IT教育での生徒の良いところ見つけや習熟度学習の低学年化など、教員が勉強だけでなく生徒の人間育成にも心を砕いて指導できるよう研鑽しています。今後の四條畷学園にどうぞご期待ください。
ニュージーランド姉妹校から生徒が学校訪問
国際交流の一環として多くの海外学校と提携している四條畷学園。その中のニュージーランドマスタートン中学より、約20名の生徒が今年も来校し、歓迎式が行われた。緊張した面もちでホールに並ぶ海外の生徒に、日本のことや自分たちのことを知ってもらおうと、日本舞踊や吹奏楽演奏、そして男子生徒による力強い「えっさっさ」の踊りを生徒たちが披露。留学生全員にも、学園の生徒にも充実した内容の式典となった。 |
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四條畷学園高等学校
生徒の個性に合わせたコース内容で、各々の希望進路への道を確実に切り開き、豊かな心と生きる力の育成を目指している四條畷学園高等学校。来年度より開校予定の四條畷学園大学への優先入学(選考あり)へも導入され、卒業後の進路に一層広がりが加わることになった。
総合コースでは、基礎学力の徹底と土曜講座での資格・教養の学習の他に、好奇心を育成する選択科目を充実。書道・美術などの芸術関係以外にも、ハングルやパソコン講座などが取り入れられ、幅広い内容となっている。特進文系コース・特進理系コースでは、各々が目標とする難関国公立・私立四年制大学を目指し、通常授業だけでなく長期休暇中の講習や受験対策講座などが組まれている。また、特進APEXコースは中学からの6年一貫コースの生徒が中心となるが、外部からの意欲ある生徒も高校から編入が可能。長期留学を含め、英語授業がさらに充実した授業内容となっており、真の国際人を目指す生徒たちが日々切磋琢磨し、それぞれの目標達成に全力を注いでいる。
英語実践能力を付ける 英語暗唱大会開催
中でも、英語能力の向上に力を注いでいる四條畷学園高等学校では、実践力を養うために英語暗唱大会を毎年開催している。この暗唱大会では、ただ英語を覚えれば勝ちというものではなく、発音・発声・マナー・英語文の読解力とその表現力と言った部分も加点対象となるため、相当の実力が必要となるのだ。
大会は暗唱とスピーチコンテストのどちらかを選択して出場する。各学年、クラスから約1名が予選に出場(スピーチコンテストは何名でも出場可)し、最終的には各学年で一人ずつ優秀者が選ばれるようになっているのだ。
今年度の大会には予選36名の中から絞られた10名が登場し、その技量を競い合った。採点するのは英語科の教員全員とネィティブの教員。司会進行ももちろん生徒によるものであり、各出場者の名前やクラスだけでなく、簡単なスピーチも英語で進行。また、同級生が出場したクラスの生徒は英語教育の一環として、応援に参加する。優勝者には、留学経験のある特進APEXコースのクラス生ではない生徒もおり、四條畷学園高等学校の基本的な英語教育の高さがうかがえる大会だ。
「優秀な生徒は、外部の暗唱大会やスピーチコンテストにも参加させることがあります。四條畷学園の生徒が高い英語能力を持つことを、学園外にも広く知っていただきたいですからね」
そう語るのは英語科の山本勉先生。残念ながら優勝を逃した生徒も僅差での接戦となった大会は、来年度以降、高い国際力を持つ社会人・大学生がここ四條畷学園高等学校から輩出されることを如実に物語っている。
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