── 高校受験のときから、小学校教諭を夢見て大谷高校、そして大谷大学文学部教育・心理学科に入学した矢野弘基さん。高校と大学、二つの大谷の魅力、将来の夢を語ってくれました。
矢野 高校3年生のときの学園祭が印象に残っています。メインステージの出し物で創作ダンスを踊ったのですが、当日を迎えるまでの練習やステージの準備など、皆で一丸となって取り組み、工夫しながら作り上げたことは思い出深いですね。
── 部活動では何をしていましたか。
矢野 硬式テニス部に所属していました。僕は3年生でキャプテンを努めましたが、大会や合宿など一つひとつの思い出が心に刻まれています。メンバーをまとめられなくて大変だったとき、支えてくれた仲間がいたことで乗り越えられ、友人の大切さを再認識しました。
── 小学校教諭を目指されています。大谷大学を選んだ理由は何でしょうか。
矢野 オープンキャンパスで見学に来たとき、大谷大学は音楽室や理科室、図工室など設備が充実していて小学校の実際の授業を想定できる環境が整っていたので、ここでなら良い先生になれるのではと思いました。大学にある音楽室や図工室で模擬授業をすることを思うと新鮮に感じましたし、小学校で働くイメージを持てたのです。
── 実際に学生生活が始まりました。どんな感想をお持ちですか。
矢野 「教室の心理学」といって学校生活で子どもたちにどんな声かけをすると良いか、運動会は子どもたちにどんな影響を与えるかなど、子どもの心理を学べるところが面白いですね。今、小学校の学校ボランティアで授業の補助を行っていて、先生や子どもたちからいろんなことを学んでいます。学生ボランティアであっても教師の一言は子どもにとって大きな影響を与えると思うので、その辺に注意しながら接しています。先日、休み時間にクラスの子ども同士がけんかを始めたときがあったのですが、近くにいた僕に頼ってきてくれたことがあり、先生としての自覚を持って向き合わなければと思いました。
それに子どもたちはとても素直です。僕の言葉使いが間違っていたら、正そうと教えてくれることもあるのです。授業で学んだ通りにいかないこともあり、難しいですが、言葉が子どもたちに与える影響は大きいと感じました。夏休みは工作教室を、後期からは運動会などイベントの手伝いもしていく予定です。 |
── 矢野さんのお話から、夢に向けて着実に歩んでいらっしゃる印象を強く受けます。これからの学生生活を送っていく上で抱負などありますか。
矢野 ひとまず前期の授業が終わりましたが、興味を持ったことには質問したり思いを伝えたりして、積極的に学んでいくことが大切だと強く感じています。そもそも教師を目指すきっかけは中学校教師の父の影響が大きいのですが、小学校教諭になりたいのは子どもとともに成長していけたり、発達に深く関われたりするのではという思いからです。将来は子どもはもちろん、周囲の先生や保護者からも信頼され、頼られる教師になれたらと思います。
── 今日はありがとうございました。良い教師になってください。
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