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中学・高校受験:学びネット

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滋賀短期大学附属高等学校

 
  コース名称変更と完全共学化で 整えた新たなシステムスタート!
今年度より全コースの名称を変更。特に生活創造科は人間総合科と内容も名前も変更され、男子生徒を受け入れて完全共学化を果たした。男女別クラスだった特進コースも普通科U類として生まれ変わり、混合クラスを編成。全体で3割近くになった男子生徒とともに、さらに学校全体の活性化が進んでいる。

校 長: 村田千栄子
住 所: 〒520-0052 滋賀県大津市朝日が丘1-18-1
電 話: 077-522-3465
交 通: JR琵琶湖線「大津駅」から徒歩12分
学生数: 522名 (2010.7.1現在)
ホームページ: http://www.sumire.ac.jp/highschool/

 

全コース共学化完成
男子受け入れで受験率大幅アップ!

 この春より、3学年完全コース制確立と全コース共学化を果たした滋賀短期大学附属高等学校。閑静な山の手の住宅街に囲まれた立地は、晴れれば雄大な琵琶湖を望む絶好のロケーションだ。大正7年の創設以来、90年に渡って女子校として時代に生きる女性を輩出してきたが、2008年の創立90周年に男女共学化をスタート。今年度からはさらに全コースで、男子生徒に全面的に門戸を開いた高校となった。

 新たにコース名も、国公立・難関私立大学を目指す普通科U類、様々な体験の中から自分に合った進学先を選択する普通科T類、衣食住を中心に体験学習や製作実習を取り入れた授業で知識や技能を身につける人間総合科と改められた。それに伴い、昨年度まで男子と女子でクラスが分けられていた普通科U類は男女混合クラスへ、女子生徒対象だった人間総合科は共学へと、大きな変革を遂げている。これに際し、募集企画課主任の森岡重和教諭は「特に生活創造科の名称は、女子生徒を連想させると考え、名称を一新し、自立した人間教育に力を入れる新たなコースとして生まれ変わりました」と意気込みを語る。

 また、全国高校総体や全国選抜大会で輝かしい実績を持つクラブ活動にも、男子生徒が参入。バスケット部やバレー部などの既存のクラブに男子枠ができただけでなく、硬式野球部やサッカー部なども創設され、多くの男子生徒が参加。男女一緒に活動できるクラブにも男子生徒が増えており、一層活躍の場が広がっている。

 こういった変化は受験者数の変動に顕著に表れている。今年度の受験者は10年ぶりに千名を超えた。とりわけ普通科U類の受験増が顕著で、確実に学力伸長がはかれる進路指導体制が評価されはじめたことが大きな要因となっている。次年度の受験志望者対象の学校説明会への予約も例年より男女ともに早いペースで埋まっているほどだ。

放課後3時間進学講座など
特徴ある指導で知識や技術を習得

 滋賀短期大学附属高校では、全国でも珍しい4学期制を導入している。学期を3ヵ月ごとに分けることで、到達度や習熟度に合わせたきめ細やかな指導ができるだけでなく、授業時間数も3学期制の頃に比べると約11%増え、効率的な学習スタイルを確保している。

 普通科U類は、国公立・難関私立大学現役合格を目指すために、多角的な進路指導を年間計画で実施している。また、週3回英国数で、放課後の3時間を利用した特別進学講座(希望制)を開講。担当教科の教員や予備校講師が対応し、少人数で大学受験のための先取り学習を行っている。ただし、このコースでもクラブ活動参加を奨励しており、日によって講座を受講できない生徒のために、個別指導などでのサポート体制も万全に整えられている。

 普通科T類は総合的なカリキュラムを組み、生徒自身が進路を探すコース。今までの卒業生は女子生徒のみだったため、看護・医療系や保育・福祉系への進学を目指す生徒が多かったが、2年後には初めて男子生徒が卒業するので、進路実績が大きく伸びることが期待できる。

 人間総合科は共学化にあたって名前だけでなく、内容やシステムも変更。今年男子第一期生を入学させたばかりで、ほとんどが女子生徒の中、数名の男子入学者が、生活産業関係で活躍する将来の夢を目指して、日々の授業を熱心に受けている。体験学習や製作実習の時間も豊富に取り入れられており、プロの技術に触れられるカリキュラムが組まれているのも特徴だ。また、2年からライフデザイン(食・住)とファッションデザイン(衣)に分かれて学ぶため、さらに専門的な知識や技術を身につけることができる。

 「この他にも、学校全体の取り組みとして、1〜2年での漢字検定・英語検定は全員受験を定めております。もちろんただ受験せよと言うだけではなく、級別に合格講座を開催して合格への万全のサポート体制をとっています」と語るのは、募集企画課の小林昌彦教諭。

 この英語や漢字のように、どんな分野に進んでも活かすことのできる能力や技術を取得させ、その能力をさらに引き上げて行くのも滋賀短期大学附属ならではの特徴ある教育だ。

高大連携の大学も増加
様々な講座で学びへの興味を導く

 進路決定には、大学の内容を知ることも要因のひとつとなる。滋賀短期大学附属として高大連携講座などを実施しているが、これを今後は増やしていきたいと言うのが同校の狙いだ。現在でも、国立滋賀大学・立命館大学・龍谷大学・関西大学などと
積極的に交流連携を進めており、今後はさらに多くの大学へ協力を呼びかける予定である。また、進学先を決める大きな力のひとつである保護者にも、最新の情報を知っていただくため、全学年の保護者対象に大学入試情報を開示する講座も開催している。

 生徒の学ぶことへの興味をかき立てると人気なのが、フレッシュ講座。土曜日に開講するこの講座は、教員が自分の得意分野での講義を行い、生徒は学年を超えて、その中から希望の講座を選択・受講できる。平成22年度は「楽しい剣道」をはじめバレー・バスケ・卓球などのスポーツ系講座や、「目ざせ英検準2級」「歴史を感じよう」「漢字ワールド」「映画を見よう」「実践!デザイン事務所」など、勉強から趣味まで実に広い範囲で33講座が開講されており、教員との距離が近づいたと生徒からも好評だ。

 今後は卒業後の進路強化などの実績アップを始め、まだ様々な改革を続けていくという滋賀短期大学附属高校。来年にはどのような姿を見せるのか、受験生から注目が集まっている。

 
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