留学で得た貴重な経験を
今後も人生に活かしたい
ー この中に生徒会長をされている方がいらっしゃるんですよね。
橋場 はい、私です。中学生のときに生徒会活動を見て、自分も先輩たちのように、被昇天のために力を尽くし、後輩に憧れてもらえる存在になりたいと思いました。それで高校2年の春に、生徒会をさらに活発にするという公約を掲げ、立候補しました。今は全校生の前で話したり、大阪大学附属病院の小児ガン専門の施設への募金活動を行うなど、ふだんできないような経験をしています。任期は9月までなので、それまでにもっと頑張りたいと思います。
ー フィリピンにも留学されたと聞きますが。
橋場 はい、高校一年の夏に、フィリピンにある被昇天の姉妹校の交換留学生として訪れたんです。日本を離れて、海外の文化に触れる楽しさもありましたが、フィリピンの厳しい現実に直面し、日本を違う立場から考え、自分に何ができるのかを問うことなどもできました。藤崎さんも、中学3年のときに一緒に行ったんですよ。
藤崎 私の場合、姉が本校の高校に在学中、フィリピンに留学した経験があり、生活苦で妊婦が子どもを捨てなければならないほど、貧富の差があるという話を聞いていました。また、昨年の春、自宅にホームスティしたフィリピンからの交換留学生と、共通の趣味を通じて仲良くなり、日本との文化の違いなどを教えてもらっていたのですが、実際に自分で体験するのとは違いますね。いろんなことに、大きなカルチャーショックを受けて帰ってきました。
橋場 滞在はたった2週間でしたが、良い体験だったと思います。この経験を将来の自分の活動につないでいきたいです。
ー 田中さんは3年生ですね。通算、何年被昇天に通ったことになるのですか。
田中 幼稚園の3年間を入れると、15年目になります。母親も本校の出身で、私も母もとてもこの学校が好きなんです。特に母は、私が来年卒業すると被昇天との関係が薄くなってしまうようで寂しいと、よく嘆いています。人間関係の暖かさや、多くのことに親身になってくれる先生方との距離の近さは、まるで家族といるようですから、離れてしまうのは確かに悲しいですね。
ー その15年間で最も大きな経験は何でしょう。
田中 やはり、高校2年の時のベルギーとパリへの10日間の研修でしょうか。あちらの被昇天の姉妹校と5日間ずつ交流したのですが、特にパリは被昇天の本部であり、設立の原点に触れられたことに感銘を受けました。初めての海外でしたが、シスターたちも大歓迎して下さり、良い時間を過ごせました。
ー 留学や勉強以外に、高校生活で頑張っていることは何ですか。
橋場 クラブ活動ですね。私は生徒会以外に、ハンドベルと書道部に所属しています。ハンドベルは演奏会や施設への訪問での発表があり、練習にも熱が入ります。その他にも、いろんなことに挑戦したいと思ってます。
田中 私は中1から硬式テニスをしていましたが、この5月で引退し、今は大学受験に向けて勉強に専念しています。
藤崎 クラブ活動ではないのですが、地元の名前をとった「如意谷1丁目」というダンスユニットを友人と組んでいます。このユニットは、以前に先輩が組んでいた「如意谷3丁目」を、姉が引き継いで「如意谷2丁目」と名称を変更。さらに姉が卒業後、私がその後をついで、この名前になりました。ですから私で3代目なんですね。ダンスはヒップホップ系で、とても楽しいですよ。今は学院祭や予餞会など発表の機会が校内にあるのでうれしいです。
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暖かい雰囲気に包まれ
一段と成長を続ける中学生
ー 中学生の方々は高校の先輩と触れ合う時間はあるのですか。
寺西 年間行事でも接しますが、普段はクラブ活動が多いですね。私は放送部に所属していますが、被昇天のクラブの中でも歴史ある部で、19年連続で何らかの賞を受賞しているんですよ。そういった実力ある先輩に直接指導してもらうことができるのが嬉しいです。
ー 指導は厳しいですか。
寺西 体をほぐすと声が出やすいので、階段の昇降を含め、学校全体で走り込みをするんですよ。これがしょっちゅうで、正直キツイんです(笑)でも、そのおかげか、今年度のNHK杯全国放送コンテスト大阪大会の朗読部門で優勝しました。これから全国大会に向けてさらに頑張りたいと,練習に励んでいるところです。
ー 島さんは中学からの外部入学生ですよね。
島 そうです。公立の小学校在学時、被昇天の友人に良い評判を聞き、オープンスクールに参加して、そのアットホームな雰囲気に触れ、入学したいと思いました。専願受験でしたが、合格発表まで緊張して不眠が続いてたので、合格の電話があった夜は、それまでの分もぐっすり眠ったことを覚えています。
ー 学校生活はどうですか。
島 文字で自己表現できる書道が好きで、小学6年で8段を取り、今は書道部に所属して楽しく活動しています。先日大阪府知事賞を受賞したときは、先生や先輩にもすごくほめていただいたんで、今後もがんばろうと思っています。
ー 藤本さんは中学に入ってまだ数ヶ月ですが、被昇天での生活はどうですか。
藤本 私も外部入学で、オープンスクールに参加したのですが、そのときに明るい雰囲気と、先輩たちに笑顔で挨拶していただいたことが印象に残っています。オーストラリアに在住していたため、英語の進度が早い内部小学校出身生のクラスで一緒に学んでいますが、楽しく勉強しています。
ー 学校行事には何か参加されましたか。
藤本 10月に行われるスピーチコンテストに出る予定です。オーストラリアのことを話すつもりですが、全校一斉行事のため、大勢の前で話すので緊張しますね。でも、音楽をやっていて、人前での発表には慣れているので、頑張りたいと思います。
ー 最後に、高校生・中学生の皆さんから、これから被昇天に入学しようと考える受験生に一言お願いします。
田中 私は卒業しますが、優秀な後輩が多く在学しています。少人数生だから分かり合え,一致団結できる被昇天の良さを引き継いでいくためにも、たくさんの生徒に入学してほしいと思います。
橋場 一人ひとりの個性を考えて伸ばす被昇天だからこそできる体験がたくさんあるので、ぜひ来てください。
藤崎 高校進学寺に外部入学生と混合し、互いに刺激し合って学年全体の連帯意識が一層強化しました。何より、中学でフィリピンなどの国際交流ができる学校は他にはないと思います。
島 少しのことでもすごくほめてくれる先生方が多くて、がんばろうという気にさせてくれる学校です。
ー 皆さん今日はありがとうございました。これからも頑張ってくださいね。
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