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中学・高校受験:学びネット

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静岡雙葉中学校・高等学校

 
  カトリック教育をベースにした雙葉ならではの女子教育
 
静岡雙葉中学校・高等学校は、創立101年の伝統校である。設立母体は「幼きイエス会」であり、この創立者はフランスのニコラ・バレ神父。約350年前貧しい子どもたちの魂を救おうと、小さな学校をつくったことが始まりで、世界各地に広まり、日本でも姉妹校が7校ある。その建学の精神は現代でも受け継がれ、中高一貫教育で、高い人間性と学力を持った女子を育てている。

校 長: 中山 千史
住 所: 〒420-8628 静岡市追手町10-71
電 話: 054-255-0305
交 通: JR静岡駅より徒歩15分 または駅よりバス中町下車徒歩3分
学生数: 中学校  505名
高等学校 532名 (2004.11.1現在)
ホームページ: http://www.shizuoka-futaba.com/

 

卒業時の理想の生徒像を目標に教育

 JR静岡駅から徒歩15分、白い城壁が印象的な駿府城公園の中に静岡雙葉学園がある。
公園の周りは官公庁街であり、緑豊かでゆったりとした雰囲気が広がる。同校では、数年前より平成18年の完成に向けて大規模な改築工事が行われており、現在4分の3が完成した。また、伝統ある以前の校舎と同様、清楚な白を基調にしている。同校は100年余り前に創立されたカトリック校であり、次のような3つの教育目標の下、女子教育に邁進してきた。

1. 神に祈ろう、自然・友・私を見つめて
2. 自分の可能性を信じ、積極的に挑戦しよう
3. 広い視野に立ち、社会に貢献しよう

 これらを具体的に教育現場で採り入れようと、教員らは理想とする「18歳の生徒の姿」を掲げ、指導の目標としている。そして学年ごとに、今年の目標を生徒とともに話し合って決め、教育目標に近づけるよう努力していく。これら雙葉ならではの教育は、人間性においても学習面においても高い評価を得ており、保護者からは「自分の子どもながら頭が下がる思いをするときがある」、「人間的に成長が著しく驚いている」などという声を度々聞くという。
  学習面でも新学習指導要領にこだわらず、充実したカリキュラムで指導に当たっている。具体的な指導内容について、各教科の先生にお伺いした。

英語科主任 高橋信太郎先生 外国の教材で高度な英語教育

英語は創立以来の重点科目で、100年前からネイティヴスピーカーの教師による英会話の授業を行ってきました。基礎から丁寧に積み上げていく授業伝統と、時代を先取りする多様でオリジナルなカリキュラムで、高度な語学力をつけます。
まず、英会話は外国の出版社の教科書を使い、中学1年生から週1回、少人数制で英米人講師が指導します。英米人講師は3人おり、県内でも珍しいと思いますが、全員常勤です。
中学1年でフォニックスで綴り字と発音の関係を学ぶこと、短い英語の物語を読み始めることも大きな特徴です。高校では「熊のプーさん」や「ハリー・ポッター」などの小説を原書で読んだり、アメリカのティーンズ雑誌を読む授業もあります。アーティストやおしゃれの記事が満載ですから、生徒たちは目を輝かせて読んでいますよ。高校3年になると教科書は使わず、英字新聞を使った時事英語の授業や、記事を読んで英語でエッセイを書く授業もあります。
一方、文法の知識や和訳、英訳などの基礎を作るため、特に高校1年の英文法、高校2年の読解、高校3年の英語演習では、4つの習熟度別クラスに分けてきめ細かい指導を行っています。静岡雙葉で使っている教科書は時折大学の授業で使われることもあって、卒業して初めて雙葉の英語のレベルの高さがわかった、などと言う卒業生もいるんですよ。

数学科主任 海野美穂子 解くおもしろさを教える

 最近は女子でも理系を希望する生徒が増えています。大学の学部は医薬系に限らず、工学部をはじめ農学部や環境、情報、食品関係など幅広いですね。
数学指導は、まず中学1年では計算力をつけることを目標にしています。分数計算など何度も練習をさせ、ときには100マス計算も用いますが、非常に効果がありますね。
そして、中学3年から高校の教科書を使います。内容はかなり高度ですから、ゆっくり進み、高校1年では習熟度別に指導し、高校2年で文系・理系に分かれ、進路別指導を実施しています。
授業では、何より解くおもしろさをわからせることを大切にしています。興味を持たせようと授業の導入部分で実験をするなど工夫している先生もいますね。数学は、例えば証明問題などが顕著ですが、論理の勉強です。社会に出ても論理的思考は非常に大切になってきますから、丁寧に指導をしています。
進路に関しては、面談の多いことで静岡雙葉は有名なんです。中高6ケ年の一貫教育でお互いに親しくなっていることもあって、生徒が本音で話してくれるのでうれしいですね。

国語科主任・進路学習指導課長 渡辺治世
「考える力」をつける

国語はすべての基本です。言語をしっかり身につけさせる、古典を学習することで日本文化を学ぶということを目標に中学ではA(現代文学)、B(文法)に分けて、指導を行っています。これらの内容は6ケ年の中で体系づけられており、特に昨今は「考えさせる」ことを意識しながら授業を展開しています。
具体的には、A(現代文学)では中学3年の終わり頃から「課題学習」を行っています。これは教科書をベースにした文章を課題を与えて200字にまとめさせ、授業で数人の生徒の作品を取り上げ、添削していきます。何度も直すため、どの生徒も鍛えられ、進歩しますよ。高校2年では理系・文系に分かれ、理系は授業時間数が少なくなりますが、内容は削減せず、スピードアップして文系と同じ量を教えています。B(文法)は中学2年の前期までは口語文法、それ以降は古典文法になります。高1からは、古典の様々な作品に触れ、古典文学を味わいます。
このほか夏休みには全校挙げての読書感想文コンクールを行い、学年ごとに読書を推奨
するなどの取り組みも行って、未知の世界に触れると同時に語学力もつくよう促しています。

 
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