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中学・高校受験:学びネット

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大成中学校・高等学校

 
  学園創立85周年、中学校開校20周年、 高等学校開校25周年 ハード・ソフトを整備し、さらに高みへ
小規模の学校でありながら、公立志向が根強い愛知県で、県内私学56校中、大学進学実績10位以内へ躍進した大成中学校・高等学校。「学力としつけ」の両面から指導を徹底。また、大学進学を照準にした無駄のないカリキュラムや少人数制のきめ細やかなサポート体制などを整え、「面倒見の良い学校」として認知されてきた。今年は学園創立85周年、中学校開校20周年を迎え、来年は高等学校開校25周年という節目が3つ重なり、ハード・ソフト両面で新たな取り組みを始動。さらなる高みを目指す。

校 長: 足立 誠
住 所: 〒491-0814 愛知県一宮市千秋町小山字大福田1878-2
電 話: 中学校 0586-81-1118
高等学校 0586-77-9900
交 通: 名鉄犬山線「岩倉」駅より名鉄バス「元小山」停留所徒歩5分、名鉄本線「名鉄一宮」駅より名鉄バス「羽根」停留所徒歩5分
学生数: 中学校 280名
高等学校 679名 (2011.9.1現在)
ホームページ: 中学校
http://www.aichi-shinwa-taisei.ed.jp/junior/
高等学校
http://www.aichi-shinwa-taisei.ed.jp/high/

 

学びの環境を整え
生徒の意欲を刺激

 多目的グラウンドは人工芝の全面張り替えが完了。ひときわ鮮やかな最高級の芝の上で、生徒たちはのびのびと体を動かしている。このほか、テニスコートを3面に増設、野球部のブルペンを新設するなど、生徒がさらに意欲的に学べる環境が整った。

 来年度より制服も一新。女子は中学校がリボン、高校がネクタイという違いはあるが、グレーのブレザースーツは中高共通。進学校にふさわしい気品と学生らしい清潔さを感じさせる。

 スクールバスについても区間を拡大し、さらに通いやすくなった。

 足立誠校長はハードの整備について、「教員や生徒の努力の甲斐があって、着実に進学校へと歩んできました。折り返し地点を迎え、勉強以外の部分でも環境を整えて、生徒の力を引き出したい」と説明する。

 一方、ソフトの中身についても、ますます充実を深める。

 これまで、中高一貫のステューディアコース(医歯薬学部・難関国公立大学受験)では、毎週の「確認テスト」で生徒の学習定着度をチェックし、理解不足の生徒へは補習をしてフォローしてきた。今年度からは4年生以上を対象に、この「確認テスト」に合格して、さらに向上したいという生徒を集めて、「特別補習」を開始。4年生のうちから大学入試を意識したハイレベルな内容を学ぶ。それまで個別に対応していた補習を集団で行うことで、切磋琢磨しながら、学力を伸ばしてもらおうというねらいだ。

 また、20周年を記念し、来年度は「特別選抜入試」を実施する。入試の成績上位者を対象とした特待制度とは別枠で選抜試験を設け、合格者は6年間授業料無償で待遇するという試みだ。

 いずれも意欲・学力の高い層が対象だが、中学部長の杉浦和彦教諭は「これまで同様、積み残しがないように、しっかりと生徒の面倒を見ていきます」と明言する。

 その面倒見の良さを表す一例が、ステューディアコースでは、創立以来、実施している定期考査対策の「弱点強化ゼミ」だ。高校からのラトナディアコース(難関国公立大学・有名私立大学受験)と普通進学コース(国公立大学・私立大学受験)でも3年前より、希望者を対象に実施。まだ自習方法を身に付けていない1年生には特に好評で、約8割が参加する。夕食をはさんで、夕方から夜まで(高校は夕方)という"非日常"の学習は、生徒にとっては新鮮で、喜んで学習に取り組む姿が見られる。

 ラトナディア部長の粥川聖弥教諭も「『弱ゼミ』と呼ばれて、生徒の間に浸透してきました」と、顔をほころばす。

 その他、勉強とメリハリをつけるための「部活動3日制」(柔道部を除く)など、特色ある取り組みが学力向上を力強く後押しする。

大成らしさを表す
「プラウディアコース」

 コース名そのものが変わるのが、普通進学コース。来年度から「プラウディアコース」へ改称する。その名を10年以上前からあたためてきたという足立校長は、命名の由来を、「プライドを持ち、コツコツ頑張って目標を達成していく、そんな大成の生徒の姿を最もよく表しています」と明かす。

 同コース部長の田村宏昭教頭は、「名前に負けないよう、生徒が誇りを持てるコースにしていきたい」と意気込む。今年度の目標は国公立大学への複数合格だ。

 3コース全体では、毎年一定の生徒数が国公立大学へ合格している。今年は卒業生222人中、62人もの国公立合格者を輩出した。私立大学に関しても、今年は最難関大学を自分で開拓して合格していく生徒がいるなど、チャレンジ精神が際立った。

 進学校としての歴史を重ねた今では、大学卒業後に社会の第一線で活躍する卒業生の便りを聞く機会も多い。

 足立校長は「卒業生の活躍が、私たちの教育が間違っていなかったという自信につながります」と確信を深めながらも、「今後の目標は国公立大学への合格者数を3桁にのせること。生徒たちの努力に見合うだけの合格者を出したい」と力を込める。

スピーディーな改革で
人気進学校へと躍進

 競争率10倍の人気校でもある同校。足立校長は「受験者が多いのは評価の証し」と、手応えをかみしめる。

 学校説明会も盛況だ。「弱ゼミ」の見学を交えた説明会「夜の見学会」は、父親も参加しやすいとあって好評。例年、25組を超える親子が集まる。生徒たちが楽しく勉強している様子を目の当たりにすることは、入学後の安心感へつながる。

 この「夜の見学会」をはじめ、同校では教員のアイデアが採用されるケースが多い。足立校長はその運営方針をこう話す。

 「新しい取り組みについては、それぞれの意見をボトムアップで吸い上げた後、トップダウンで判断して、必ずひとつの方向性でやっていきます。しかし、継続にこだわるのではなく、必要に応じて、常に見直して最善を尽くす。教員も一枚岩で取り組んでいきます」

 教育方針については、徹底して生徒の面倒を見るというぶれない姿勢を貫く一方で、こうした柔軟でスピーディーな運営方針が改革を成功に導いてきた。ハード・ソフトともに厚みを増した学習環境が今後、さらに大きな成果をもたらすと期待される。

 
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