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中学・高校受験:学びネット

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日本大学高等学校・中学校

 
  快適・安全、先進技術を導入した新校舎完成
 
日本大学高等学校・中学校は、日本大学の正付属校として75年の歴史を誇る。ゆとりある学校生活を送りながら希望の進路に進めるという付属校ならではの魅力に加え、1999年度には男女共学化を実施。中・高ともに受験生の人気を集めている。今年1月には待望の新校舎が完成。先進技術を活用した機能的で快適、安全性に優れた学習環境が実現した。

校 長: 井上 敦雄
住 所: 〒223−8566 横浜市港北区箕輪町2-9-1
電 話: 045-560-2600
交 通: 東急東横線・東京メトロ日比谷線「日吉」より徒歩12分、通学時スクールバスあり
学生数: 中学校  956名
高等学校 1,405名 (2005.9.1現在)
ホームページ: http://www.nihon-u.ac.jp/orgni/yokohama/

 

人にも環境にも優しい

東急東横線「日吉」駅から徒歩12分。閑静な住宅街に日本大学高等学校・中学校のキャンパスがある。
同校は3年前より校舎の全面的建て替えを進めており、今年1月にその第1期工事を竣工。本館と総合体育館棟が完成した。

本館は地上5階建て。普通教室や特別教室などがある。1階エントランスを進むと、吹き抜けのアトリウムが広がり、自然光が降り注ぐ明るく開放的な空間が迎えてくれる。
全館に冷暖房設備を完備しているが、「スウィンドウ」と呼ばれる換気システムを導入し自然通風によっても室温を調整。また建物内に自然光を多く取り入れる工夫も凝らし、自然の力を利用したエコスクール(環境を考慮した学校施設)を実現した。
総合体育館棟は、1階にアリーナと柔道場・剣道場。2階は全長50メートルの多目的スペース。ここの壁には大きな鏡が取り付けられているので、ダンスの練習場としても活用されている。3階に、25メートル屋内温水プールを設置。プールには最先端の浄化装置を採用し、塩素を入れない真水を使用している。

広報部の伊東忍主任は「何よりも安全面に配慮しました」と話す。そのため最新のセキュリティシステムを導入している。教室は、授業が始まると自動的に施錠され、内側から解錠しない限り中に入れない。
また、生徒を衝突・転倒事故などから守るため、建物のいたるところに細やかな配慮がなされている。例えば、消火器やウォータークーラーを廊下に置かず、壁面内に設けた収納スペースに設置。通行の安全を確保している。これはまたバリアフリーの発想でもある。全体をできるだけフラットな構造にし、段差部分には傍らに車椅子用の昇降機を設けている。
第1期工事を終えた現在は、人工芝のグラウンド造成と部室棟建設工事を進めており、来年7月には新キャンパスが完成する。

受験生の成績が大幅にアップ

7年前の男女共学化は同校の人気に拍車をかけた。毎年多くの受験生を集め、今年度の中学入試では出願者数が1700名あまりに上った。
しかしこの数字は、昨年度より減少したという。その要因を伊東主任は「いわゆる『合格偏差値」がアップしたうえに、募集定員を300名から280名に削減したことが重なり、受験生に敬遠されたようです」と分析する。
実際に、受験生数は減少したものの入試の得点は全体的に高く、「偏差値上昇による敬遠」を裏付けた。

なお募集定員削減は、同中学の最適規模である1学年7クラスを維持するためである。
一方、高校は逆に2006年度入試より募集定員を増員する。「推薦入試で基準を満たす志望者が多くなり、一般入試での合格者数を制限せざるを得ない状況になったためです」と伊東主任。

推薦基準は、5段階評価で5教科合計が「23」。非常に高い基準にもかかわらず、今年度は推薦入試の定員50名を超える79名が受験、合格した。そのため来年度より、推薦・一般入試とも募集定員を70名ずつに増員することを決定した。
ちなみに中高ともに入学者の男女比は男子3に対し女子が1。成績順に合格者を決定しているにもかかわらず、共学第1期生から今年度の7期生まで、同じ比率だという。伊東主任は「まだ男子校というイメージが強いのかもしれません」と言う。
しかし、学内での女子の存在感は大きい。クラブや生徒会での活躍も目立つ。成績も良く、男子は女子に一目置いているという。
「女子は目的意識をもって頑張る生徒が多いので、男子には良い刺激になっているようです」。

家庭との緊密なコミュニケーション

同校は中学1・2年次を「基礎確立期」と位置付け、一人ひとりをきめ細かく指導している。
「なかには、受験勉強から解放されてほっとしてしまう生徒もいますので、クラス担任と教科担任が連携し、学習意欲の低下や理解不足を見逃さないようにしています」。
例えば、国語の漢字や英単語の小テストで合格点を取れなかったり、数学が遅れがちな生徒に対して、連日のように指名補習を実施している。
家庭とも常に緊密なコミュニケーションをとっている。生徒が欠席したときは、たとえ保護者から事前に学校に連絡が入っていたとしても、クラス担任が直接保護者と話すようにしている。また万一不登校の可能性が心配される場合には、毎朝電話をかけたり直接訪問するなどして、早期解決のために手をつくす。こうしたこ細やな配慮も、人気の要因といえる。

高校に入学するころには自主的に学習する習慣も身につき、大学進学に向けて生徒たちの意識も高まる。補習も、指名制から生徒自らが希望するものへと代わる。

他大学進学にも対応

今年3月、共学第1期生が卒業した。卒業生454名のうち約66%が日本大学へ進学。19%が他大学へ、その他は進学準備や専門学校進学などである。進学先の他大学には、横浜国大・横浜市大・東京農工大・早稲田・慶応・明治などがある。
伊東主任は「以前に比べて、他大学志望者が増えています」と話す。
特に女子にその傾向が見られるという。同校に入学する動機が、実力をつけてさらに難関大学を目指すため、という生徒も増えつつある。

高校では、通常の補習授業以外に有名予備校の講師による特別補習を週に2回設定。高校1年次から希望により受講できる。他大学志望者のためというより、全体的に大学進学に対する意識を高めることが目的だが、難関大学を目指す生徒たちは意欲的に受講しているという。

「生徒の希望や可能性は多岐にわたります。本人の希望を叶えられるようできる限りバックアップしていきたいと考えています」。
進路の幅を広げるために、プロのアドバイザーを招いて進路相談会を開いたり、日本大学教授による「出張講義」なども開催。多様な進路に対応できる学力を養うだけでなく、生徒が的確な進路を選択できるようさまざまなプログラムを用意している。
付属校としての優位性に加え、恵まれた学習環境ときめ細かな指導体制が、生徒一人ひとりの夢を育み未来への扉を開かせている。

 
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