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学校法人 千葉学園
千葉商科大学付属高等学校

 
  教育理念を継承しつつ、新時代の教育も追求
新校長が語る、千葉商大付属の未来図

 「不易流行」――。建学の精神を受け継ぎつつ、新しい教育スタイルも積極的に取り入れる。千葉商科大学付属高等学校の5代目校長となった浅川潤一校長は、就任の決意をこの四字熟語で表現する。1951年に開校した同校は、2026年の創立75周年を向けた将来構想「Vision75」を策定。グローバル社会で、また地域社会で必要とされる人材の育成を目標に、様々な学校改革に取り組んできた。念願だった新校舎は2021年3月に完成する予定だ。新ステージへと大きく動き出した同校の今を、浅川新校長にインタビューした。

校 長: 浅川 潤一
住 所: 〒272-0835千葉県市川市中国分2-10-1
電 話: 047-373-2111
交 通: JR総武線「市川」駅・京成線「国府台」駅より
京成バス「商大付属高校」で下車
JR常磐線・新京成線「松戸」駅から
京成バス「国府台病院」で下車、徒歩8分
北総線「矢切」駅から徒歩20分
生徒数: 836名
ホームページ: http://www.hs.cuc.ac.jp/
 

草創期の息吹を伝えたい
生徒と教育理念を共有

 浅川校長が今、最も力を入れて取り組んでいるのは、「生徒との教育理念の共有」だ。新入生合宿講習やリーダー講習会などで、繰り返し教育理念について語っている。

 「実学実践の学習の訓育を施し、付属高校生徒としての素養を身につけ、周囲の情勢におもねることなく常に中道を歩み、将来社会の要請に応えうる質実にして有為な人材を育成する」。これが初代校長の森志久馬校長が定めた教育理念だ。

 国語教師でもある浅川校長は、その中の「有為な人材」という文言に着目する。「有為な人材とは、学んだことを活かして社会貢献できる人材。学ぶことは自分を磨くことではありますが、本校では、その学びを最終的に社会に還元できる人間を育成したい思いがあります」

 この建学の精神から、二代目校長・上野国彦校長が精神的な支柱となる教育理念「柏葉教育(柏葉の精神)」をつくりあげた。柏の葉は枯れても葉を落とすことなく冬を過ごし、新芽が萌え出るのを待って散る。この様子を生徒や教師、先輩と後輩の信頼関係に例えている。

 「柏葉の精神は、先輩が後輩を優しく受け入れるだけで終わるのではありません。二度とない青春時代に先輩から厳しく鍛えられて一人前になる。そこで初めて柏葉教育は完結するのです」

 浅川校長は開校60周年記念の際、創立時を知る一期生にインタビューし、草創期の歴史を生の声で聞いている。開校当時の熱気あふれる空気感を感じ取った浅川校長は、それを、今を生きる生徒たちに伝えたいと願っている。

 この柏葉の精神とともにあるのが、「勤勉」「友愛」「礼法」「勤労」の4つから成る「生徒目標」だ。

 「この目標は学校が決めたことではなく、当時の生徒たちが『何を目標にしたらよいか』を話し合い、自発的に決めたものだと聞いています。本校の歴史の中でも大切なものとして残していかなければいけないと思っています」

 建学の精神、柏葉教育そして生徒目標。この3つの理念を実現させるために定めたのが、生徒が身に付けるべき5つの力、「確かな学力」「人間性」「グローバル力」「イノベーション力」「協働性」だ。「この5つの力を身に付けた時、本校のDNAを受け継ぎ、伝統と誇りを身に付けた『ザ・商大生』となるのです」と浅川校長は語る。

商業クラスでは
商品開発や販売に挑戦

浅川 潤一 校長

 同校は4つのクラスに分かれている。国公立や難関私大を目指す「特別進学クラス」では、朝7時半からの0時限(英語の授業)から7時限まで、豊富な学習時間を確保。圧倒的な授業数で大学入試を突破する力を付けている。

 「選抜進学クラス」は部活動と勉強を両立できる「文武両道」のクラス。部活動の時間を確保ししつつ、上位・中堅私大を目指す。

 「進学クラス」は千葉商科大をはじめとする大学に、多様な入試方法での進学を目指すクラス。選抜進学クラスと進学クラスは2年次から一緒になり、「文コース」「理コース」「総合進学コース」の3つのコースに分かれる。

 「商業クラス」では日商簿記検定をはじめとする資格の取得に力を入れている。千葉商科大の会計研究所「瑞穂会」と連携し、生徒は放課後、大学で大学生と一緒に簿記検定の勉強をしている。商業クラスから同大学に進学する生徒も多く、すでに日商2級を持って入学した生徒は、瑞穂会の中でリーダーシップを発揮している。

 商業クラスでは企業とコラボし、商品開発にも取り組んでいる。昨年度は石窯パン工房サフランと提携し3種類のパンを考案。生徒は市場調査、商品開発、チラシづくり、店頭販売などのグループに分かれ、実際のビジネスを体感した。今年度は松戸市の和菓子店八矢庵とコラボする予定だ。

 「社会のルールを守ることの大切さや、モノを売ることの難しさを勉強できる貴重な体験となっています。生徒は大人になって帰ってきますね。きちんと敬語を使った大人の会話ができたり、身だしなみが整ってきたり…。副次的な効果もあると感じています」と浅川校長は話す。

高大連携をさらに強化
フランスの高校生と交流

 千葉商科大との高大連携もより強くなっている。大学内の外国語や異文化に触れることができるスペース「CUC International Square(通称:iSquare)」を月・金の週2回、高校の生徒も利用できるようになっている。 また、海外大学の学生を招待して行われる「CUCサマープログラム」にも、同校の生徒が参加。これまでは大学に行っての交流だけだったが、今年の7月には外国人大学生を高校に招き、英語で校内を案内する企画も考えている。

 国際交流としては、市川市の姉妹都市・フランスのイッシー・レ・ムリノー市の高校生との交流も毎年5月に行っている。フランスから10名の高校生が来日し、同校生徒の家庭にホームステイ。12月には同校からも10名の生徒がフランスを訪れ、イオネスコ高校の授業に参加したり、文化体験したりする。

 浅川校長は「顔合わせの時はお互い緊張して固くなっていますが、生徒の家に1泊した後はすぐに打ち解けて、会話ができるようになります。フランスに行った生徒は、異文化に対するアレルギーがなくなって帰ってきますね。若い時に国際感覚を磨くことは大切だと思います」と話す。

 新しい校舎は、今年の年末に着工し、2021年の3月に完成する予定だ。ICT機能を強化し、広々とした階段を備えたエントランスも計画中。多彩な学習活動ができる新校舎に期待が高まっている。

 
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