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中学・高校受験:学びネット

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十文字中学・高等学校

 
  ひとりの女性教育者/実業家の想い
「社会で活躍する女性を育てたい」
創立95年、理念を受け継いで未来へ
「創立の目的は『女性のキャリアデザイン』なんです」。橋本ヒロ子校長が語る十文字中学・高等学校の歴史は大正11(1922)年にさかのぼる。創立者のひとりである“十文字こと”自身、教師のキャリアを築きつつ、結婚・出産を経て女学校を創設。実業家の夫の片腕として会社経営にも携わってきた。「身をきたへ 心きたへて 世の中に たちてかひある 人と生きなむ」と謳う校歌には、自己鍛錬しながら世のために生きる女性たちの本懐が込められている。建学の精神を現代に受け継ぐ生徒と教員に出会った。

校 長: 橋本 ヒロ子
住 所: 〒170-0004 東京都豊島区北大塚1-10-33
電 話: 03-3918-0511
交 通: JR山手線「大塚」駅・「巣鴨」駅・都営地下鉄三田線「巣鴨」駅・都電荒川線「大塚駅前」から徒歩5分
学生数: 中学校 422名
高等学校 973名 (2017.3.1現在)
ホームページ: http://js.jumonji-u.ac.jp/

 

自らの身体と心を鍛え続ける
「文武両道」をいく女子校

 第25回全日本高等学校女子サッカー選手権大会で初優勝したサッカー部員たちは、地元の巣鴨商店街主催の優勝パレードで、晴れやかな笑顔を輝かせた。

 「サッカー部の全国優勝は、健康教育・学力向上・情操教育を目指す建学の精神を実現したものだと思っています」

 橋本ヒロ子校長は、彼女たちが笑顔の陰で雨風に負けず練習して実力を蓄え、遠征の移動中や休み時間も勉強に勤しむ姿を見守ってきた。

 今春卒業のサッカー部員20名のうち、推薦・AO入試などで早稲田3名、慶應3名、立教5名、学習院1名が合格、一般入試でも筑波や早稲田を受験予定とのこと(2017年1月現在)。こうした「文武両道」が学校内外に伝わっていることをサッカー部顧問でもある入試広報企画室副室長・稲田 豊先生は折に触れて実感する。

 「中高6年間、勉強も部活も一生懸命やりたい。それができるのは十文字」と納得して選ぶ受験生や家族が多いという。全国大会入賞の常連・マンドリン部、創立当初から続く能楽部など33の部・6つの同好会が精力的に活動。一流のプロに本格的な指導を仰ぐ部も。

 同校では道徳の時間に中1で礼法・筝曲、中2で華道、中3で茶道を習うが、それぞれの専門家が指導。「本学には『本物を見せよう、体験させよう』という文化があります。それは部活動だけでなく、勉強にも真剣に取り組む姿勢や多忙な学校生活の限られた時間に集中する姿勢を確実に育みます」。

「自習室はいらない」
生徒に合わせた環境づくり

 十文字の校風は「生徒が主体。教員は環境づくりに徹し、その中で生徒自ら考えて活動しています」と橋本校長。

 「自習室を作ろうか」と教員が考えると、まず生徒会に相談。生徒会は生徒にアンケートを実施。すると「自分の教室の机で勉強したい」という意見が多数を占めた。そこで教員は、教室を自習できる環境に整えるべく、放課後の部活着替えスペースを体育館に設置した。「カフェテリアで勉強したい」という声があれば、衛生的マナーを保健部の生徒が作成する。生徒の提案や実態に即して、教員は学校環境を創る、という形で95年間、十文字は進化してきた。

 昨年掲げた「Move onプロジェクト」は十文字教育の最前線だ。プロジェクトの三本柱は、@教育プログラムの刷新、A21世紀型の教育への進化、B理数教育の充実、である。

 @では、昨春から中1全クラスが「スーパー選抜クラス」の教育内容に統一。英語は「New Treasure」、数学は「ニューマイスター数学」を使用。特に英語は「Treasure」の開発に携わる教員が、習熟度別に教科書のコア部分を効率的に学べる授業を展開。WritingやSpeakingなどネイティブ教員による演習時間を増加、中学生の英語4技能の力は着実に伸びている。

 Aでは、10年以上前から取り組むオリジナル教育プログラム「DDP(ディスカッション・ディベート・プレゼンテーション)」に新たに「CCP(コミュニケーション・コーディネート・パートナーシップ))を加えた。全体の意見を総合的にとらえ、明確に自分の意見を主張できる「社会人基礎力」の上に、相手の立場を理解し、思いやれるリーダーシップを持つ女性の育成を目指す。

 昭和11年当時の白亜の鉄筋校舎には女学校には珍しく、物理教室と化学教室があった。欧米教育視察から帰国した“十文字こと”は、女子の理数教育の重要性を訴えた。Bはその精神を引き継いだものだ。

 「どれもがオリジナルの教育。十文字ことの教育理念は現代でも何ら変わりません」と橋本校長。

入試から卒業後まで
生徒の多様性を尊重したい

 「世の中に たちてかひある 人と生きなむ」キャリア教育も、もちろん十文字オリジナルだ。

 「大学受験が最終目標ではない。生徒が自発的に自分のキャリアや進路を考える機会を作りたい」と昨年度開講した40以上の講座は、教員が手配し、実現したものだ。全学年自由参加、選択の多様性と独自の取り組みが高く評価されて、文科省から表彰された。

 「ワークショップや、講演者と対話できる体験型を意識しています。生徒も自分の興味関心のある講座を受けるので、講演者の方々から『質問が多くて内容も深い』と褒められます」と橋本校長は顔をほころばせる。

 生徒の多様性を大事にしたい思いは入試でも同じだ。中学入試では今春5種類の入試形態を実施。昨年の帰国生入試に始まり、思考力型や英語科目など勉強の得意分野で力を発揮できる多様な入試を設定。通塾せずに小6で「十文字を受けたい」と思い立っても、小学校の学習や英検4・5級程度をきちんと修めていれば受験できる「チャレンジ型(算・国・英から2科選択)」。新設の「得意型」は算・英選択の一教科入試。算数は中学受験の応用レベル、英語は準2級レベル中心だが、ともに他教科の力も見る問題を設定。身の回りで起こる物事の原理や謎を自ら調べて考える積極性、書きまとめる力を見る記述式総合問題の「思考力型」では、非常に高いレベルで記述できる受験生が大勢いたことが嬉しい驚きだったという。チャレンジ型を除き、高得点者は特待生制度を受けられる。

 同校では皆勤率が高く「学校が好き」という生徒が多い。昼休みの真冬の校庭にはサッカー部が練習する傍ら、セーラー服のままドッチボールで大はしゃぎする生徒たちがいる。先生とのおしゃべりが大好きな生徒がいれば、図書館にこもる本好きな生徒もいる。どんな性格の子にも開放感のある校内には必ず居場所がある。

 「生徒の実態に併せて、できることをする」。どこまでも生徒のための学校であり、創立者の思いが熱く息づく生粋の私学。それが十文字だ。

 
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