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中学・高校受験:学びネット

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東洋高等学校

 
  未来へ飛び立つ「総合的な学習の時間」
東洋高等学校は、2001年度に男女共学化を実施。同時に新校舎も完成させ、魅力ある新しい学校づくりを進めてきた。進学面では国公立大学合格者が2桁台に増えるなど、着実に実績を伸ばしている。昨年度は「総合的な学習の時間」をスタート。生徒が将来の方向性を見出せるよう、能力を多角的に引き出すプログラムを用意している。また、来年度より、入試制度を変更。推薦入試においても適性検査を導入する。

校 長: 齋藤 元治
住 所: 〒101-0061 東京都千代田区三崎町1-4-16
電 話: 03-3291-3824
交 通: JR総武線「水道橋」より徒歩1分
学生数: 高等学校 1,047名 (2004.9.1現在)
ホームページ: http://www.int-acc.or.jp/toyo/

 

 JR総武線「水道橋」駅より徒歩1分。都心のビジネス街にある13階建てのインテリジェントビルが、同校の校舎である。明るく広々としたエントランスホールが生徒たちを迎える。生徒が憩うカフェテリア、劇場のようなオリエントホール、大小2つの体育館や開放感あふれる屋上の運動場など、生徒が伸び伸びと過ごせる学習環境が用意されている。

共学第1期生が卒業

 同校のコースは、難関大学を目指す「特進」、英語力と国際感覚を磨く「IC(国際コミュニケーション)」、クラブ活動など学校生活を楽しみながら大学進学を目指す「文理」の3コース。「特進」と「IC」は2001年度、「文理」は2002年度に共学へ移行し、全コースが共学化された。
今年3月には共学第1期生が卒業。高橋徹広報主任は「国公立大学合格者も増え、進学実績が大幅に伸びました」。共学化の成果が進学面にも表れているという。
  2001年度にスタートした「魅力ある学校づくり」は、共学化以外の教育システムも一新した。完全週休2日制へ移行し、授業時間を確保するために前・後期の2期制を導入。授業を1時限45分間に短縮したうえで、1日を7時限目まで設定した。授業のない土曜日には、有名予備校と提携した土曜講座を開講。現役合格を目指す数多くの生徒が1年次から参加している。目的によっては英検の勉強やクラブ活動に取り組むなど、それぞれに土曜日を有効に活用できる。

成長の足跡「人生ノート」

 同校では昨年度より「総合的な学習の時間」をスタートさせた。目的は、校訓の「独歩・共生」の精神を養い、社会の中で生きていくのに必要な「人間力」を身につけること。そして最終的には「自分に最もふさわしい進路の選択」を目指す。
「1年次では命の大切さや、様々な人の人生に触れるような授業を予定しています」と高橋主任。
  昨年度は、小笠原航路の定期船の船長をされていた方を講師に招いた。高校を中退して船乗りになり、現場で経験を積みながら船長へとのぼりつめた。定年退職後は定時制高校に学ぶ。そして、クラスメートの少年が困窮しているのを知ると、養子に迎えて援助したという。
「人生と勉強はどうつながっていくのか、ご自身の経験を語っていただきました」。
次に講演を予定されているのは、あるベトナム帰還兵。戦争後遺症により自殺未遂を繰り返した経験を持つ。彼から、命の大切さを伝えてもらいたいと考えている。
「性教育や薬物の危険性、フリーターなどについて、いまの子どもたちが直面している問題も取り上げていきたい」。最終学年の3年次は、進路をテーマとした学習が中心となる。
  生徒は「総合的な学習の時間」で体験した内容・感想を、「人生ノート」と名付けられたノートに記す。このノートには、半年ごとにチェックした自分のエゴグラムも記録している。エゴグラムとは性格分析法のひとつで、心を「大人の心」「自由な子どもの心」「従順な子どもの心」「厳しい父親的な心」「優しい母親の心」と5つの領域に分類してグラフにしたもの。生徒は人生ノートに記された、体験の記録・感想やエゴグラムの変化をたどり、バランスのとれた大人へと自らを成長させていく。

適性検査で合否判定

同校の新しい取り組みや進学実績の伸びなどが人気を呼び、毎年多くの受験生を集めている。今年度入試においても定員350名のところ2,100名もが受験。定員を大幅に上回る435名が入学し、2クラスを増設した。
「実は、本校に合格した併願受験生が1ランク上の公立高校に挑戦した結果、歩留まりが高くなりました」。
  しかし生徒に最適な学習環境を提供するために、来年度以降は定員の350名に平準化していきたい考えだ。また一方で、絶対評価移行により中学校間の学力格差が問題となっている。推薦で5科評定が同じ場合でも、適性検査の結果は中学校により得点に大きな差が生じている。学力の均質化や公平性を確保するために、入試制度の見直しが必要となった。
公立校との併願を認める推薦Bは、従来は「併願優遇」措置により、5科評定が基準点を満たすことが合格の目安であった。しかし、来年度からは適性検査の結果、成績不良であれば不合格となる場合もある。
「万が一本校に不合格となっても他校受験に間に合うように、推薦Bの適性検査は1月23日に実施します」。
  また推薦Bに関しては、適性検査のボーダーラインを一般入試の合格ラインよりも30点下げて併願優遇措置とする。

クラブ活動も盛ん

 今年5月に発刊された同校の広報誌「TO YOU」で、生徒たちは学園祭や体育祭、クラブ活動、クラスメイトについて、生き生きと語っている。
  クラブ活動では、共学化を機に誕生したチアリーディング同好会が全国大会出場を手にした。体操部もインターハイに出場。男子バレーボール部も全国制覇を目指す強豪チームとして知られている。
  高橋主任は「勉学もクラブ活動も、目的意識をもって取り組み、達成感を積み上げていってもらいたい」と願う。その達成感がやがて、将来に向かって飛躍するバネになるとも。そして、「未来へ飛び立とうと、あふれる向学心を胸に本校を目指す生徒を歓迎します」と語った。

 
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