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中学・高校受験:学びネット

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東京純心女子中学校・高等学校

 
  創立50周年、創立者の思いを次世代へ
大事なことは「ありがとう」と
「すみません」この二つ
今年創立50周年を迎えた東京純心女子中学校・高等学校は、キリスト教を基軸に「聖母マリア」を理想とした女子の育成を行っている中高一貫校だ。近年、「叡智の泉 真心の炬火」の精神を打ち出し、さまざまな教育を導入。中1からのトレーニング型英語授業、図書館と教科との協働授業はオリジナルの探究型学習を生み出している。
創立者が手ずから植えたメタセコイヤも、生徒や来訪者たちを見守るほどに成長した。「江角先生から“どうしたの”と見られているようです」と岩崎淳子校長は感慨深げにいう。

校 長: 岩崎 淳子
住 所: 〒192-0011 東京都八王子市滝山町2-600
電 話: 042-691-1345
交 通: 京王線「京王八王子」駅から西東京バス約10分「純心女子学園」前下車
学生数: 中学校 244名
高等学校 382名 (2014.7.1現在)
ホームページ: http://www.t-junshin.ac.jp/jhs/

 

50年を振り返る
創立時のメタセコイヤが
ランドマークに

 東京純心女子中学校・高等学校の設立母体は「長崎純心聖母会」。シスター江角ヤス先生が、聖母マリアを理想とする女性の育成を目指し、1964年に創設した。キャンパスは八王子の滝山城跡を包む高台にあり、敷地は約6万平方メートルと広大だ。校舎からは遠くに八王子市街や富士山を望め、環境は申し分ない。

 岩崎淳子校長は、創立者の意思を受け継ぎ40年、うち校長として15年、純心の教育を牽引してきた人だ。

 「創立時は本当にお金がなくて、当時、高校校舎の廊下側の窓ガラスがなかったのです。雨が降ると廊下がびしょびしょになって、そのたびに生徒がモップで拭いていました(笑)。そのような状況でスタートしましたが、生徒たちは楽しそうでした」と振り返る。そこには創立者の「寄付はお願いしない」という強い意向があったという。

 そして、学園とともに歴史を乗り越えてきたのが、ランドマーク・メタセコイヤの姿だ。創立者が自ら苗を植樹したもので、雨風にもびくともせず、天高く伸びる姿は創立者の思いと重なると岩崎校長はいう。

 多くの生徒たちが学園を巣立って行ったが、生徒とは数えきれないほどのエピソードがあったと岩崎校長は話し出す。

 卒業式でのこと。卒業証書を卒業生に渡すときだった。「生徒が私に抱きついて大泣きしたんです。『純心に来て良かった。ありがとうございました』と。中学のときは手を焼かせた生徒でしたので、驚きました。私まで思わずもらい泣きしましたよ」。

 また、在校生の母親からは「校長先生、ありがとうございました」と泣きそうな声で電話が入った。聞くと、自分の悩みを子どもに相談すると、聖書のある一節を示され、その言葉に励まされたそうだ。岩崎校長は「学校では活発で、そんなしおらしいことをする生徒ではなかったんですよ。宗教の授業で聖書に触れることで、成長したのでしょう」と嬉しそうに話す。

英語教科のシステムが深化
図書館と教科の
協働授業も充実

 50年の歴史の中で、新しい教育の実践には枚挙に暇がない。英語の純心と言われるほど、英語への取り組みは積極的で、システムが深化している。

 「これからは、グローバルな人間として育ってほしいのです。語学はますます重要です。そのために英語の授業を中1から身体全体を使う実践型に一新しました」

 文法が中心の今までの教科書は変更され、授業は聞く・読む・話す・書くの4技能を体全体で修得するトレーニング型学習を導入した。「低学年の間に脳内に英語を英語のまま理解する“英語の回路”を作り出します。そういう訓練をしないと、世界では通用しません」。それでは文法は? と心配すると、「中3になると、英語のシステムができあがりますので、そこで文法の授業に入ってきます。大丈夫です」。

 英語のクラスは中2から到達度別に二分され、英会話は少人数クラスで、ネイティブらの先生が指導する。手厚いのは苦手意識のある生徒には指名制補習を、プラスアルファの勉強をしたい生徒には希望制補習など、学年によって一人ひとりに適した指導を行っている。

 また、図書館の役割を大きく変えたともいえる教科とのコラボは、図書館司書教諭と教科教員が協働でテーマや進行を決めていき、オリジナルの探究型学習につながっている。例えば中1の社会。「世界地理6つの国調べ」では、世界の6地域から6つの国を選び、グループ学習を行う。そして国の基本データや自然環境などを文献で調べ、その後の成果はグループごとに発表するというものだ。

 ちなみに図書館は中・高別々にあり、レイアウトも工夫されている。蔵書数は約10万冊で、毎年、時代に応じた新書も揃えたりと充実している。

確かな学力で大学実績も大幅増
「シスター江角の言葉」は
永遠のベストセラー

 充実した学びの環境の中、生徒たちの確かな学力は目標とする進路に近づき、2013年度の大学合格実績も前年を上回った。現役合格者数の割合は早慶上理では、一昨年8.3%→昨年度21.7%→今年度23.7%。GMARCHでは、一昨年38.3%→昨年度47.3%→今年度47.5%。国公立大では、一昨年6人→昨年度7人→今年度10人。新たなカリキュラムの導入は、着実にその成果を出しているといえる。

 加えて、純心の「叡智の泉」と共生しているのが「真心の炬火」だ。目標とする女性像も「誠実に考え、語り、行動できる人」。「他者のこころに寄り添うことができる人」など、わかりやすく明快だ。そのために宗教の授業では、キリスト教の教えを軸に身近な話題や社会問題、世界平和やボランティア精神などを学ぶ。同時にシスター江角ヤス先生の生き方と人生の軌跡をたどる。そんな中で生徒たちは「人の役に立ちたい」という考えが芽生えるという。

 同校の学校案内のすべてのページ下にさりげなく「シスター江角の言葉」が記載されているのをご存じだろうか。生徒たちが選んだシスターの好きな言葉だ。優しくてとても簡単な言葉が多く、それでいて、こころに深く残る。

 恐れながら、記者が何点かピックアップさせていただいた。

・大事なことは「ありがとう」と「すみません」この二つなのよ。
・まかぬ種ははえぬ。植えなければゼロなのよ。
・頂点は一つよ。登る道がそれぞれ違っていても、たどり着く処が一緒ならそれで良いのよ。

 岩崎校長は言う。「50周年に向けては、高校の制服も現代風のブレザーに変更しました。次は理系にもっと力を入れたいですね。そのための理科実験器具の買い替えや施設の建て替えを考えています。50周年を皮切りに頑張っていきます」。

 
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