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中学・高校受験:学びネット

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立教池袋中学校・高等学校

 
  変わらぬ理念で、変わり続ける挑戦
人間関係力を育む「双方向授業」を目指す
正解なき世界を共に生きるための思考力を
「『もう一段上』へ。それは学校や教員が『生徒の力をエデュケート=引き出すこと』を追求すること」。85〜90%の生徒が、立教大学に推薦進学する立教池袋中学校・高等学校。大学受験や偏差値教育から一線を画した「自由の学府」の一翼として、中高6年間で「真理を探究する」「共に生きる」力を極める独自の教育を展開。冒頭の決意を具現化する陣頭指揮を執るのが鈴木弘校長だ。時代を読み、建学の精神を純化させて、これから目指すは、日本特有の「教師からの一方向授業」から脱皮した世界水準の「双方向授業」だ。その意気込みを聞く。

校 長: 鈴木 弘
住 所: 〒171-0021 東京都豊島区西池袋5-16-5
電 話: 03-3985-2707
交 通: JR線、東京メトロ丸ノ内線、有楽町線、副都心線、西武池袋線、東武東上線「池袋」駅徒歩10分・東京メトロ丸ノ内線「要町」駅徒歩5分・西武池袋線「椎名町」駅徒歩10分
学生数: 中学校 436名
高等学校 407名 (2014.7.1現在)
ホームページ: http://ikebukuro.rikkyo.ac.jp/

 

勉学への渇望は
「関係」からしか生まれない

 「人間関係から生まれる創造物は、とてつもなく大きい。それには『双方向授業』への転換しかないと思います」

 それを「長年の夢であり最大の目標」と語る鈴木弘校長。段階的に準備を重ね、今春ようやく土台が整った。完全週6日制、全学年週7時間の英語、最先端のICT技術を備えた新校舎…、そして全学年3クラスから4クラス化へ完全移行。少人数制授業では「目がきめ細かく行き届く」と教員の反応は上々だ。だが鈴木校長は「教育は、結果がすぐに出るものから褪せていく」と身を引き締める。これからの目標は、HR少人数化による「人間関係力」の化学反応、「双方向授業」による生徒の力を引き出す(=Educate)ことへの挑戦だ。「一方的に情報を与え、お仕着せの正解を速く求めさせる教育は、もはや世界に通用しない」と鈴木校長は断言する。

 「基礎知識や技能、一般的な思考法を学んだ後は、間違いを恐れず、自分の考えを集団の中で発信し、人の考えにも耳を傾ける力こそ必要。教員は別の角度からの発言を促す。自己修正しつつ、多様な意見を咀嚼し、尊重し、ベストの解法を追求する。そんな思考力・人間を育てたいんです」

 他人とのディスカッションから、生徒は自分に不足する知識・技術を知る。そのとき初めて、自分にないものを猛烈な勢いで吸収する。そんな原動力を得た生徒の素晴らしい成長と飛躍を鈴木校長はたびたび目撃してきた。

 「これから目指していく『双方向授業』は、生徒がのどが乾く状態を作るでしょう。水の匂いのする方向へ自ら走っていくはずです」

多方面から「個性」が集結
人間関係力こそ立教の伝統

 少人数化で集団内の個性が薄まるのは「双方向授業」にとって致命的だ。同校では「多様な人間集団を故意的に形成する」ことでデメリットを解消してきた。中学校入試では、4科受験の一般入試50名、2教科と自己アピールによるAO入試20名、帰国児童入試20名と、立教小学校の卒業生も加わり、個性豊かな1学年を形成。高校では英語試験と自己アピール面接による約15名の募集枠がある。こうした環境づくりは、聖書に基づいた「人間はそれぞれ異なった環境に、異なった資質を持って生まれる者であり、一人ひとりが互いに他者を尊重しながら学び、生活する」学校としての使命、と鈴木校長は考えている。

 「世界の国には固有の歴史や考え方のルーツがあり、いろんな特色ある人間、生き方がある。『人はみな違う』ことを理解することが、世界平和の基本です」

 教員の仕事、特に生徒指導や問題解決の際は、担当や立場の上下なくチームワークだ。生徒が心を開きやすい教員が折々対応する。心身が激変する6年間、生徒は「なぜ生きるの? なぜ勉強するの?」という哲学的な問いに直面する。教員には真摯に向き合う忍耐力と自身の哲学が必要になる。

 さらに今後は、「双方向授業」を展開する技術、つまり生徒の興味を喚起し、疑問を持たせ、多様な意見を引き出し、集団の議論を深化させていく即応力が問われることになる。

 「どれだけ生徒の力を引き出せる環境を作れるか? 最後は教師の力。創立者の理念、先輩が積み上げた立教の伝統、すごい人間関係力が本校にはある。ハード・ソフトすべてを利用して突き進みます。時代の変化が速すぎて、立ち止まってはいられないんです!」

受験や偏差値に影響されず
自分の可能性を探す場所

 生徒もまた立ち止まっていない。英国研修・交換留学・米国また日韓交流キャンプなど、生徒の多くが果敢に世界に飛び込んでいる。高校の自由選択講座では、ドイツ語・フランス語・韓国語が受講でき、全国高校生ドイツ語スピーチコンテストでは優勝常連校。マサチューセッツ工科大学に進学した科学部員は、先輩に感化され、研究にのめり込み、在校中自ら朝講座を開き、後輩を指導した。まさしく「人間関係力」で全国化学グランプリ入賞の常連校へ。

 また創立以来、芸術教育は徹底した本物志向だ。創立者ウィリアムズ主教の墓前礼拝のため、中高の吹奏楽部が教員らと渡米。現地の高校、ニューヨーク大聖堂や教会でコンサートを開催し、高度なジャズ演奏に本場の聴衆から総立ちの大喝采を受けた。数理研究部は日経STOCKリーグで7年連続入賞。ゴルフ部・水泳部は全国大会出場、また、2020年東京オリンピック出場を目指す選手もいる。

 キリスト教の学校だけに人道活動も精力的だ。グループホームや老人ホームでのワークキャンプ、環境整備や薬品支援、保育園ボランティア、東日本大震災ワークキャンプ。地道な活動をあげれば数限りない。

 「子どもたちはものすごく純粋で、いろんな世界を知り、新しい知識を得るのが楽しい。必ず一歩でも前へ進みたい。彼らはみな学業も優秀です。『これだ!』と目標が決まれば寝ずに頑張れるんですよ。大学受験や偏差値に振り回されない環境だからこそ、可能性を追求し伸ばしていける。『真の人間力』を育てる学校として、時代や家庭から要請されていると実感します」

 今春は、中高とも前年度を上回る受験者数を集めた。こんな言葉を浴びながら育つ立教池袋の生徒たちの未来もそう遠くないはずだ。

 「正解は一つではありません。一番良い解決策は何か、皆で考えて議論しましょう。君たちが生きていく、これが本当の、これからの世界です」

 
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