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中学・高校受験:学びネット

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駒込中学校・高等学校

 
  個性派私学が進学校として伸びる理由!
駒込の矢継ぎ早の学校改革は確実に成果を出し、伸びている学校として評価が高まるばかりだ。レベルアップのためのコース編成、建学の理念を具現化した就学支援制度など、掲げたマニフェストは世間の期待を裏切ることなく実現させている。そこには40年近く私学の入試広報に身を置いてきた“河合孝允校長”の存在は大きく、伸ばす政策は突出している。すでに「21世紀ミレニアム改革」が始動され、今春には授業力向上の新たなプログラムが立ち上がった。駒込の今を追う!

校 長: 河合 孝允
住 所: 〒113-0022 東京都文京区千駄木5-6-25
電 話: 03-3828-4141
交 通: 都営三田線「白山」駅徒歩7分、東京メトロ南北線「本駒込」駅徒歩5分/東京メトロ千代田線「千駄木」駅徒歩7分/都バス 池袋―草63−浅草寿町「駒込千駄木町」下車(正門前)
学生数: 中学校 259名
高等学校 1,154名 (2014.7.1現在)
ホームページ: http://www.komagome.ed.jp

 

高校受験者全員の
偏差値を公示

 2年前に公約した「都立ナンバーワン校と戦える私学として、GMARCH3桁、早慶上理30人合格」は早くも昨年に達成した駒込中学校・高等学校。東大はじめとした国公立にも毎年合格者を輩出している。

 4月11日、同校の塾対象学校説明会には約350人の参加者があり、会場は熱気に包まれた。今年度の駒込の動向に注目し、新たな取り組みに期待をしての参加だ。お土産狙いの参加は誰一人といない。配布資料も詳細に作られている。驚きは高校受験生全員(1,100人超)の偏差値を公示していたことだ。「えっ?駒込、偏差値74の生徒も来ているの?」と声が聞こえる。上位74から下位50までと幅広いが、主力は60から65の受験層だと見て取れる。

 河合校長は「模試会社の発表は平均偏差値が出るだけじゃないですか。どういう分布層が来ているのかを全部提示しておくと、どの層がどのコースに入れるっていうことの客観性があるでしょ」と記者に説明をする。実際、平均偏差値が58だとすると、特に大手塾は3、4ポイント下の生徒を受験させる仕組みになっている。そのため、思った以上に不合格者が出るというものだ。

 併願校の記載も詳細だ。Sアドの都立との併願では、入試800点台の日比谷・戸山・青山など。国立付属では学芸大・筑波大・お茶の水大など。私大付属では早稲田実業・慶応志木・明大明治など。同じくアドAの都立併願では入試750点から800点台の層が受験しており、アドBでも都立受験650点から750点の層が受験していることを明記している。

 「市販の受験誌によると、日比谷受験生の“開成チャレンジ”の“駒込押さえ(Sアド)”が生まれています」

 河合校長の今後の考えは、偏差値70以上の都立受験生トップ層をSアドに定着させる具体策を図っていくことだ。

授業力向上スタート元年
自己管理方式の学校へ

 理念体私学・駒込が、進学校としていかに改革を貫くのか。そこに目が離せない理由がある。すでに新時代対応の「21世紀ミレニアム改革」を推進、光ファイバーで世界に結ばれた「新校舎の建設」、補助金付きの「海外留学制度」、イマージョン授業に海外への修学旅行、東大など超難関大を合格させる「Sアドコース」の立ち上げ、さらには家計急変家庭への「授業料無償化」、独自の「就学支援制度」の拡充などを実施している。

 今年度の改革は「授業力向上スタート元年」として4つのプログラムを立ち上げた。@6年間の中で、特色あるカリキュラムを編成することができる「併設型中高一貫校」。Aセンター試験得点率80%獲得を必須目標とする難関国公立大への進学コース。B「個性そのものをブランド化する」という「世界標準化時代」対応プログラム。Cバーチャル空間育ちの子どもたちのための「生徒生活指導」。

 Aにおいては、現在の「アドS・A・B」のクラス分けを「東大国立系」「医進理系」「国際コース」に名称変更し、生徒の進路ニーズに対応していくという。

 昨年、同校は生活指導型の学校から教科指導型の学校スタイルに変えた。水面下では早くから授業力アップのための職場形成に取り組んできたことは、記者も知るところである。

 「授業力とは単なる教科内容の指導スタイルに留まるものではない」が河合校長の考えだ。同校の教員は8割方が専任で、退職時まで保証されている、いわゆる日本的な労使慣行の良さを引き継いできた。しかし、それが淀みを生じることはないと河合校長はいう。

 「子どもたちが3年交代で入ってきますので、レベルが上がれば、先生たちも勉強をせざるを得ない。教育現場の人事管理は生徒がするわけですよ」

 10年間実施している生徒たちによる先生への授業評価がそれだ。ランクはA・B・C・D・Eとあり、Eランクがついてくれば「先生、辞めたほうがいいよ」とか「塾の先生だと10分でわかった」とか、容赦ないことが書かれてくる。そうすると先生方は満足度を与えるだけではなく、達成度も出さなければいけない。

 「先生と生徒の1対1という真剣勝負の場をつくれば、相乗効果でお互いに良い実績を出すというものです」

 管理を強める必要性がなく、自分で自己管理していくという、自己管理方式の学校が自然と作られていくのだ。

  「幸いなことにこの10年間の授業評価において、オールAの先生方が増加しています」と、河合校長は自信を見せる。

校長が“木偶の坊”でも
学校は変わる

 思い切った政策を打ち出す河合校長は「したたかな教育者」なのだ。

 だが、疑問が残る。次々にマニフェストを出すには磐石な経済基盤がなければならない。

 大したことではないと言われるが、駒込では設備の整った理科実験室を広く開放して、外部に利用してもらっている。何百人来ようが、かかる費用は駒込が持ち、付き添いの保護者には軽食の準備までもする。曰く「おもてなし」の精神なのだ(人気の要因はこういうところにもある)。

 「経済的な基盤がなければ、学校改革などできやしないですよ。教育上の権限と経営権を持つ校長だからこそできるのです」と言い切る。

 しかし、取材の中で言い放つ内容とは裏腹に、校長の表情は穏やかだ。普段は校内の花に水をやり、生徒と会話を楽しみ、教師陣にも「働きすぎないで」とフォローをする。決して“つわもの”とは思えない。湯水のごとく打ち出す政策も空言であるかのように、無関心極まりない。何ゆえに“無”でいられるのか。

 「校長は無能者でなきゃダメなんです。無能者を演じられないと、参謀たちがいい政策を作らない。ですから、校長は“木偶”でいいんです。“木偶の坊”でも学校は変わるんです(笑)」とは然り。

 
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