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中学・高校受験:学びネット

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春日部共栄中学校・高等学校

 
  中学生から本物に触れる体験を
文武両道で鍛えた力が大きな自信に
「世界のリーダーを育てたい」という願いのもと、平成15年に創立された春日部共栄中学校。今年就任3年目を迎える宇野禎弘校長は、高校・中学の2校の設立にかかわった経験があり、理想とする教育への思いは誰もよりも熱い。同校のモットーは「文武両道」。世界のリーダーにはスポーツや芸術の素養は欠かせないと、勉強だけでなく部活動にも力を入れている。また『本物を見る、聞く、触れる』という独自の教育プログラムを展開。真に世界を舞台に活躍する卒業生を輩出している。

校 長: 宇野 禎弘
住 所: 〒344-0037 埼玉県春日部市上大増新田213
電 話: 048-737-7611
交 通: 東武野田線・東武スカイツリーライン「春日部」駅西口より スクールバス約10分
学生数: 中学校 355名
高等学校 1,647名 (2013.7.1現在)
ホームページ: http://www.k-kyoei.ed.jp

 

文武両道実践クラブベスト10
1位は「インターアクト部」

 「文武両道」を掲げている春日部共栄中学校・高等学校。「文」は勉強、「武」はスポーツだけでなく幅広く自分のやりたいことを指す。教育ビジョンの「敢えて三兎を追おう」にも「勉強・部活・学校行事」の3つに全力を注いでほしいという思いが込められている。

 今年初めて生徒のモチベーションを上げようと「文武両道実践クラブBEST10」を選出した。これは中学1〜3年生の成績上位者を調べ、どの部活動に入っている生徒が多いかを調べたもの。同校には全部で40もの部活動があり、中学生はほぼ100%所属している。

 1位はインターアクト部、2位は合唱部、3位は女子バスケット部。インターアクト部とは国際交流や福祉活動を行っている部で、留学生を迎えるときはサポート係としても活躍している。「上位に入った部はどれも雰囲気がいいですね。勉強する時間と部活の時間のメリハリがきちんとついています」と宇野禎弘校長。

 部活動は基本週3回火・木・土だけだが、高校の吹奏楽部は昨年、全日本吹奏楽コンクールで銀賞を受賞。卒業生の星奈津美さんはロンドン五輪女子バタフライ200メートルで銅メダルを獲得している。

 「週3回、短い時間でも集中することで成果を上げています。ここまでやれたという達成感が自信となり、勉強にもつながると考えています」

大学から活躍できる人になれ
本物の体験にこだわる教育

 新年度を迎え、宇野校長が特に生徒に伝えたいことは、「大学からの人になってほしい」ということ。大学入学が目的ではなく、大学で何を身に付け、どんな職業に就きたいのか。それを大学在学中に考え、卒業後は多方面で活躍してほしいとメッセージを送っている。

 「大学からの人」になるためには3つの力が必要。その1つは「コミュニケーション能力」。中学では自分で調べ、研究したことを発表できる力を身に付け、高校では英語でできるようにする。もう1つは「英会話力」。そして最後は「問題解決能力」。壁にぶつかった時、自分で乗り越えていく力だ。

 「この3つを中・高の6年間で身に付けるため、本校では『本物を見る、聞く、触れる』という本物にこだわった教育を展開しています」

 その1つが、年に8回開催している「講演会」だ。これまで医療関係者やメディアクリエイター、スカイツリーの建設の現場監督など、幅広い分野で活躍する人を講師に招いてきた。今年4月には2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹氏を招いて、90回記念講演会も開催した。

 「講演会の前には、必ず事前レポートを作成します。そうすることで、講演会後の質疑応答が活発になり、非常に活気のある講演会になります」

 中3の3学期、カナダの家庭に1ヵ月のホームステイをする語学研修もまさに本物の体験だ。言語、文化、歴史などの違いを直接肌で感じながら、カナダの学校で勉強する。それに先立ち英語圏の大学生がリーダーとなり、得意分野について英語でプレゼンテーションを行う「K-SEP(Kyoei Summer English Program)」では、10日間日本語禁止。先生と仲間で合宿しながら作り上げていく。

 「当初は1ヵ月も滞在させて大丈夫かという心配もありました。しかし、子どもの順応力は計り知れないものがあります。昨日できなかったことが今日できた喜び。その経験を連続することでどんどん積極的になっていきます」

 この本物に触れるプログラムは、生徒の将来に大きな影響を与えている。ある卒業生は「大学生になって、この講演会はすごいんだと気付いた。だから、今の中学生には『今とても貴重な体験をしているんだぞ』と伝えたい」と話したという。「私たちのやってきた教育は間違っていなかったと非常に嬉しく思いました」と宇野校長は目を細める。

 「日本の大学生は企業から『高学歴低学力』と言われることもあります。しかし、本校で3つの力に加え、しっかりとした社会規範を身に付けることができれば、逆にチャンスになる。この6年間を充実したものにしてほしいですね」

創設時の熱い思いを
若い世代の先生に伝えたい

 今年、中学が開校して11年目。宇野校長は「中学創設に携わった先生方の熱い想いを若い先生方に伝えていくのが今後の課題。先生方が入れ替わっていくと、何のためにこの行事をやっているのか、目的が置き去りになってしまうこともあります。そのためにも中学を立ち上げた時の想いを伝えていきたいですね」と話す。

 今年度から、職員朝礼で1人ずつスピーチすることを始めた。ベテランの教員が自分の経験や考えを若い教員に伝え、若い教員は自分の考えや感動したことなどを披露する。それを積み重ねていくことで課題を共有し、日々の教育活動がいっそう発展的なものになっていく。

 さらに「保護者の方と一緒に子どもたちを育てていくスタンスは、今後も続けていきたい」と宇野校長。学校行事にも保護者が積極的に参加するのが同校の校風だ。文化祭の「藤桐祭」では1年生の保護者はカレー、2年生は喫茶店、3年生はバザーと、保護者が企画・運営する伝統ができている。

 「兄弟で入学してくれる生徒も増え、卒業生が我が子を入学させるケースも多くなっています。学校に対する満足度が高い証拠だと誇りに感じています」

 
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