サイト内検索:
 
中学・高校受験:学びネット

 学びネットは、中学、高校受験のための情報ページです。学校紹介や塾経営にお役立て下さい。

今月号の紹介 学校散策 塾長のためのマンスリースケジュール 購読案内 会社案内
学校散策 ・関東校・ 関東一覧
   

青稜中学校・高等学校

 
  国公立大合格に向けて徹底サポート
『教員力』が生徒の意志を引き上げる
一昨年、国公立大学の現役合格者を前年比2倍に押し上げた青稜中学校・高等学校。今春も東大2人をはじめ、国公立47人、早慶上理98人の合格者を輩出。その進学実績と指導の手腕に、いま保護者から熱い期待の眼差しが向けられている。今春の中学校入試では、受験者数1,265人(昨年より約230人増)、定員130名の高校入試でも受験者数を大幅に伸ばした。新校舎完成によるハード面の充実、そして40代中心の円熟期を迎えた教員たちによる緻密な指導力に注目してみたい。

校 長: 小林 汎
住 所: 〒142-8550 東京都品川区二葉1丁目6番6号
電 話: 03-3782-1502
交 通: 東急大井町線「下神明」徒歩1分、JR京浜東北線「大井町」徒歩7分、JR横須賀線「西大井」徒歩10分、りんかい線「大井町」徒歩7分
学生数: 中学校 517名
高等学校 929名 (2013.7.1現在)
ホームページ: http://www.seiryo-js.ed.jp

 

最先端仕様の新校舎が完成
来秋、全校舎リニューアル

 創立75周年を迎える青稜中学校・高等学校に、シンボルタワーとなる7階建ての新校舎が誕生した。各教室ブロードバンド対応、最新の実験設備を備えた2つの理科室、少人数制授業に対応した可変形の教室群など、最先端の教育環境が整った。都心を一望できる最上階部分は、中学生がHRとして活用。新校舎の居心地について、生徒募集対策部長に聞いてみた。

 「教室・廊下ともに太陽光が入り、とても明るいですね。屋上庭園も造る予定で、緑の木々を植えて、理科の授業で植物観察をできるようにしたい」

 白さが際立つ廊下や階段も、休み時間になると、生徒のにぎやかな笑い声があふれ、校内をひときわ明るく照らしている。免震対応はもちろん、人体に影響の少ない建材を使い、トイレの水に雨水を利用するなど環境への配慮も。3年がかりの工事は第2工期に入り、2014年の春には中学生用校舎がリニューアル、来秋には高校生用校舎と、新図書館棟が完成する。新校舎の中心に位置する開放的なアトリウムは、学年を超えたコミュニケーションや、生徒の表現活動の場となりそうだ。

 先日、教員向けにICT機能の講習会が行なわれ、最新情報ツールを生かした授業づくりへの模索も始まっている。

 「次世代対応のハードを得て、授業内容などソフトも変わると思います。現在、高校の機能は仮校舎(旧品川区立豊葉の杜中学校)にありますが、来秋には中高新校舎・教員がすべて揃う。本校の『教員力』が再結集し、新しい何かが始まると思います」

目指すは国公立大学
センター試験は「卒業試験」

 東大へ初の2人合格に「1人だとまぐれのように言われますが、2人だと軌道に乗ってきた実感がありますね」と対策部長は微笑む。国公立39人・GMARCH200人と現役合格者が昨年より増えた点について聞いてみる。

 「授業料が安く、教育研究設備の整った国公立を第一志望、押さえに私立、という受験パターンを推奨しています。生徒たちも『浪人できない』経済事情やプレッシャーの中、頑張っています」

 同校が、国公立進学に強い理由として、「センター試験の全員受験」が挙げられる。理系・文系関係なく全教科を受けるなど、学校全体で国公立進学を応援する体制を固めている。「卒業試験」というセンター試験の平均点も年々上昇、それも合格実績と確実にリンクする、と対策部長は自信を見せる。

 早慶上理も含め、上位大学合格の実績の高さに注目する保護者から、進学相談会で寄せられる質問があるという。

 「『何か変わった指導をしているんですか?』とよく聞かれますが、特に画期的な改革をしているわけではない。生徒自身の強い意志と、担任によるモチベーションの作り方の結実だと思う。保護者の方々にもそう伝えています」

 中学校では家庭学習2時間が必須。中・高ともに放課後学習・長期休暇講習が充実しており、「塾・予備校に通う必要がない」代わりに学習量は相当な量。その鍛錬を乗り越えた卒業生からは「苦手科目の付き合い方を先生から教わった」、「おせっかいなくらい先生のアドバイスがあり、勉強面でとても助けられた」など、教員へ信頼は厚い。

面談で、心を支え、励ます
「教員力」が青稜の真価

 2教科・4教科を選べる5回入試の中学、併願優遇入試制度を設ける高校とともに、「受けやすさ」で人気が高い。今春の受験者数は、中学校で昨年より約230人増加、高校も約1,100人を集めた。だが対策部長はいたって冷静だ。

 「本校を第一志望に、という受験生も増えてはいるものの、ほとんどが、第一志望の有名私立や公立トップ校を落ちて、ウチに来たお子さんです。元々の力はすごくあるのに、失望して入学してくることが多い。4月の面談月間では『過去は振り返らず、先を見ていこう』と自信を取り戻す指導を徹底的に行います。心のケアをしておかないと、6年後・3年後の人生に響いてくる」

 その重要な初期対応を担任教員が担う。面談内容は詳細に「面談ノート」に記される。翌年の担任に引き継ぐ際、生徒一人のノートの厚みは卒業時には5センチになるという。面談は高1・2年で一人10回前後は、高3で20回程度は行い、志望校への道をともに形作っていく。

 「面談するごとに、生徒個々の特徴がわかります。放っておくほうがいいのか、面倒をみたほうが良いのか、担任が判断し、他教員とも共有する。時期によっては面倒を見すぎると逆に反発することも。成長段階を見極めた対応と意識付けを重ねていきます。HRでも『希望する中でも上位の大学に』とモチベーションアップにつながる話を、担任は本当によくしています」

 指導方法は、教科を超えた教員たちの日常会話から生まれることが多いという。多様化する膨大な受験情報も、教員全体で自然に共有するチームワークが確立しているのが強み、と対策部長。

 「担任を受け持つ層が、同時期に青稜の教員となり、共に成長してきた40代が中心。仲間意識が高く、職員室の日常会話がそのまま情報共有になる。それを後に続く若い教員が見ている。『教員力』が本校の力だと思います」

 この高いレベルでの意識の共有感は、職員室から教室にも確実に伝わっているようだ。職員室で、教室で、部活動で「切磋琢磨」できる空気感に、学校全体が包まれている。それはシンプルゆえに強い。それが青稜の底力なのだ。

 
  ページの先頭へ戻る
manavinet」運営 / 「塾ジャーナル」 編集・発行
株式会社ルックデータ出版
TEL: 06-4790-8630 / E-mail:info@manavinet.com
Copyright© 2004-2003 manavinet. all rights reserved.