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中学・高校受験:学びネット

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東京立正中学校・高等学校

 
  温もりを感じる木もれ日の学園で
新校長が語るアイデンティティ
東京立正中学校・高等学校は堀の内妙法寺が昭和元年に「人間の心に塔を建てん」との理想を掲げて設立された。今年創立88年目の歴史ある学校だ。仏教の精神を土台とした建学の精神は「生命の尊重、慈悲、平和」を基本とした伝統の教育を育み、国際社会でも活躍できる人材を育成している。今年4月、新しく校長に就任した澤田幸雄校長は、同校が掲げるグローバル社会に対応できる「6つのキーワード」の中でも、「思いやりのある心」「主体性・積極性・チャレンジ精神」を最も重要だと語る。

校 長: 澤田 幸雄
住 所: 〒166-0013 東京都杉並区堀ノ内2-41-15
電 話: 03-3312-1111
交 通: 東京メトロ丸ノ内線「新高円寺」駅下車徒歩8分/井の頭線「永福町」駅よりバス利用「松ノ木公園」バス停下車徒歩5分/環状7号線を通るバス利用「堀ノ内」バス停下車徒歩5分
学生数: 中学校 52名
高等学校 614名 (2013.5.1現在)
ホームページ: http://www.tokyorissho.ed.jp/

 

本校が育てたいのは
一人ひとりの人間力

── 2013年4月から校長に就任されました。まずは学校の雰囲気をお聞かせください。

澤田 私は昨年の4月に赴任したのですが、そのときに非常に雰囲気のいい学校だなと思いました。校舎など学内の施設もそうなのですが、先生方も生徒たちも、とても穏やかな様子なのです。人数的にも小規模ですから、生徒と先生の関係がすごく深い学校だと感じています。

── 少人数ならではの和やかさですね。

澤田 そうなんです。まず第一に、先生方が“ガチガチ”していないんですね。そして、それはそのまま生徒にも影響してくるわけです。わかりやすく言いますと、例えば顔を合わせたときの、自然で心の入っている挨拶のできる雰囲気が本校にはあります。

── それは校風ですか。

澤田 そう思います。例えば、創立以来行っている毎週月曜日の朝の『瞑想』の時間は、心を落ち着かせた状態でいろいろな話を聞きながら“人としてどうあるべきか”といったことに向き合う時間と位置付けて大切にしているのですが、そういった学校生活での取り組みの成果が“ス〜っ”と生徒の心に入っているのでしょう。

── そんな御校の目指す教育をご紹介ください。

澤田 『生命の尊重』『慈悲・平和』という建学の精神を元に、グローバル化に対応できる心豊かな人材を育てることです。そして、これを具現化するために“6つのキーワード”を掲げています。具体的には『思いやりの心』と『主体性・積極性・チャレンジ精神』を持ち、世界的視野を持ってさまざまな人々との交流や意見交換を図ることのできる『語学力・コミュニケーション能力』と『協調性・柔軟性』を身に付けていきます。そして、それらを持って『論理性と情報編集能力』を磨き、『異文化理解と日本人としてのアイデンティティ(存在意義・価値)』を個々の中に確立していくことを目指しています。

── 6つのキーワードは教育の重要な根幹なのですね。

澤田 はい。我々私学の場合は、一般的に大学入試実績、つまり数値の部分がどうしても前面に出てきてしまいがちです。もちろん、本校も数字を明記してはいますが、我々の場合は数値をひたすらに追い求めるのではなく、一人ひとりの人間力を上げたいのです。進学第一で生徒たちの心がおろそかにされる状況は、好ましいとは思いません。結局、大学へ合格させればいい…のではなくて、社会人になったときに、どういうふうな将来があるのかということを一人ひとりが自分で意識するような『高校3年間(のシステム)』をどう作り、生徒に提示するかが大切だと思うのです。そして、そのベクトルを示すのが“6つのキーワード”なのです。

「PDCA」で
顕著な学力の伸び

── そのうえでの学力面の伸びが、ここ2年、顕著です。

澤田 本校では、進路担当・教科担当・学級担任が常に連絡をとる三者一体の体制を確立したうえで『PDCA』という流れを作っています。例えば、テスト結果を分析(Check)すると、一人ひとりの“どこが強くて・どこを強化する必要があるか”がわかります(Answer=収集・分析・整理と、その対策)。それを先生が共有化して、生徒や親に提供するのです。同時に、指導にどう生かすかを進路担当・教科担当・学級担任が計画(Plan)し、反映(Do=実行)していきます。その繰り返しが『PDCA』です。それが進学実績にも直結したということです。こういった細かな対応は、少人数だからこそ可能なのだと思います。

── 部活動をはじめ、イベント・行事も活発ですが、それらも6つのキーワードにかかわってきますか。

澤田 もちろんです。例えば“文化祭は何のためにやっているか”といったときに、それは『主体性・積極性・チャレンジ精神』であり、『協調性・柔軟性』につながります。あるいは、クラスで物事を決めるには『コミュニケーション能力』が必要です。それらすべてを、本校では改めて意識して、そしてそれを生徒にもドンドン伝えていきたいと考えています。進学を重視するあまり、行事・イベントを減らす傾向もあるようですが、本校ではそれは全く考えていません。

── これからの課題はありますか。

澤田 先ほども申し上げましたが、先生方と生徒たちの関係など、柔らかで和やかな雰囲気が本校の良さだと思うのですが、それが世間にはあまり知られていないことが課題ですね(笑)。この校舎も、古き良き温もりを感じられるところがいいのです。土のグラウンドでたくさんの木々もあります。この環境をこれからも大切にしたいと思います。

── 最後に東京立正を目指す生徒たちにメッセージをお願いします。

澤田 本校は、あくまでも個々の人間力を作っていきたいと考えている学校です。そんな教育方針に引かれる部分のある方は、ぜひ本校にいらしてください。

 

 
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