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中学・高校受験:学びネット

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京華商業高等学校

 
  才能伸ばすオンリーワン教育 GMARCHへの進学も実現
明治34年設立、今年110周年を迎える京華商業高等学校。都内有数の歴史を持ち、首都圏唯一の共学・私立の商業高等学校である。いつの時代においても、社会で役立つ実学(実践)教育を主眼に実績を積み重ねてきた。情報化・スピード化し、スペシャリストが求められる現代、そのニーズはますます高まっている。また、近年、商業高校から大学進学を目指す生徒が増加するなど、商業高校のイメージそのものが変わってきた。同校においても、大学進学者が急増し、進路の選択肢が広がっている。

校 長: 大橋 充幸
住 所: 〒112-8612 東京都文京区白山5-6-6
電 話: 03-3946-4491
FAX: 03-3946-7929
交 通: 都営地下鉄三田線「白山」駅徒歩3分、東京メトロ南北線「本駒込」駅徒歩8分
学生数: 531名 (2011.09.1現在)
ホームページ: http://www.keika-c.ed.jp/

 

検定資格取得を生かし
推薦入試で大学へ

 商業高校や商業科が減少する厳しい現実もある一方で、同校が人気を集めている理由は何か。大橋充幸校長は、「商業高校=就職ではなくなり、大学へ進学しやすい学校だと見直されてきた」と分析する。

 同校でも、卒業生の最も多い進学先は、専門学校から大学・短大へ逆転。今年度の大学・短大進学率は約56%を占める。

 進学時に有利なのが、簿記や情報処理をはじめとする各種資格だ。これらの資格を優遇する大学・企業も多く、同校ではほとんどの生徒が資格を武器に推薦で大学へ進学する。主要教科の履修時間が少ない商業の生徒にとって、一般入試では難しい日東駒専、GMARCHなどへの道も開けている。また、商業高校の単位を認定する商学部や経済学部も増えてきた。

 一方、専門学校へ進む生徒は約25%。商業のスペシャリストになりたいという堅実な目標を持つ生徒が多い。また、就職者の割合は減っているものの、高校生の就職率が低下する中、就職率100%を達成している。

 進路指導は3人以上の教員がかかわり、サポート体制は万全。進路実現率は約95%に上る。

商業の面白さを
実体験から学ぶ

 生徒たちは2年次に3つのコースへ。

 「大学進学コース」では商業科目も学ぶが、主要5教科の履修時間を増やしたり、予備校の通信衛星授業を導入して、大学受験に必要な学力を養う。

 「ビジネスコース」は簿記中心の実践的コース。大手専門学校と提携して単位相互履修が可能なため、税理士や公認会計士を目指すことも可能だ。

 人気急上昇なのは、各種IT関連資格の取得を目指す「情報処理コース」。並行して簿記などのビジネス系検定取得にも力を入れる。

 ビジネスコースや情報処理コースから大学を目指す生徒もいる。進路が多様化し、学校のレベルも上がってきたが、大橋校長は「大学進学のためにレベルを上げるのではない」と断言する。

 「商業高校に入ったなら、商業の力をきちんと身に付けてほしい。その結果は、大学進学でも就職でもいいんです。検定で常に上の級をねらう、そんな意識を持てる生徒を育てたい」

 個人の才能を徹底的に伸ばす「オンリーワン教育」は、同校の教育の柱。これにより、入学後に自分の得意分野を見つけて伸ばしていく生徒や、さらに総合的な成績を上げる生徒が後を絶たない。

 大学進学コースに在席のある3年生は、中学時代の評価に2がついた科目もあった。しかし、現在は5つの検定資格で1級を持つほか、難関国家資格である情報処理技術者試験(ITパスポート)に挑戦するなど積極的で、将来は公認会計士を目指している。

 一方、机上の学問だけで商業は身に付かないというのが、大橋校長の考え方だ。接客術や適正価格など、あらゆる要素で成り立つ商業の面白さを実体験から学んでほしいと、流通や販売の現場でのインターンシップをいち早く導入。また、日々の生活の中で商業センスを磨いてもらおうと、商店街を観察し、天候による青果の値段の変動など、生徒が気付いたことをノートに書かせている。

体験授業で
商業の適性を判断

 大学上位校がねらえる商業高校として受験者が増え、競争率も上昇。そこで、昨年度は入学者を1クラス分減らして、生徒のレベルを絞り込んだ。2クラスを3クラスに分け、学力別に実力を伸ばしていくことも可能になる。

 また、入学試験合格者のみに行う、10分間600〜700文字のワープロ早打ち試験を実施し、合格者には授業料半額を免除する特典を与えている。

 入学試験は、筆記試験の点数は当然のことながら、面接を重視しているところに特徴がある。

 何より大切なのは、「商業科目だから勉強したい」という生徒のやる気。そこで、入学前に商業の適性を見極めてほしいと、簿記と情報処理が体験できる体験授業を十数回も実施している。参加率は高く、10回以上通ってから入学した生徒も。

 こうして迎え入れた生徒たちを、教員たちは全力で導いていく。登校時は教員が校門に並んで生徒に声をかける。また、商業科以外の教員も検定試験に挑戦し、生徒へのアドバイスに生かしている。教員が専門教科以外の講座を教える「土曜講座」は、生徒から大人気だ。

 教員と生徒の距離の近さを象徴するのが、校長室のドア。開け放しで、「ようこそ校長室へ」と書かれた文が掲示されている。昼休みになると、生徒たちが気軽に訪れ、「今日のお弁当のおかずは何ですか?」と聞いてくる。

 「職員室も校長室も校舎の入り口にあるので、生徒の顔がよく見えます。また、どちらも小さいので生徒が入りやすい。このアットホームなところが、本校の良さですね」

 こうした校風や商業科目が合い、中学時代に不登校だったにもかかわらず、3年間皆勤を成し遂げた生徒もいた。

 そんな雰囲気の良さに加え、部活動も活発。加入率は7割を超える。

 「資格は授業さえきちんと聞いていれば、取れてしまう。推薦で自信を持って大学へ進学していくのは、勉強も部活も一生懸命やる生徒です」

 商業高校の強みを生かし、生徒たちはそれぞれの夢を実現していく。

 
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