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中学・高校受験:学びネット

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東洋女子高等学校

 
  入学金も3年間の授業料も免除
特進コースを設置
 
東洋女子高等学校は、来年100周年を迎える伝統ある女子校である。東京都文京区の静かな住宅街に位置し、昔から知名度があり、多くのすばらしい女性を育ててきた。さらに進学実績を伸ばすため、このほど新しく「特進コース」を設け、国公立大学や難関私立大学への進学者を育てる。

校 長: 村上 精一
住 所: 〒112-0011 東京都文京区千石3丁目29番8号
電 話: 03-3941-2680
交 通: JR巣鴨駅南口・都営地下鉄三田線巣鴨駅A2出口より徒歩7分
学生数: 378名 (2004.7.1現在)
ホームページ: http://www.toyojoshi.ac.jp

 

知性と教養を持つ堅実な女性の育成

 東洋女子高等学校は、仏教学者の村上専精が明治38年に「知性と教養を持つ堅実な女性の育成」を目指して創立した。
教育目標は、多様化する現代社会において自己を見失うことなく「自立」できる女性の育成を行うことである。学習ばかりでなく、クラブ活動やボランティア活動も行い、ゆったり楽しい学校生活を送りながら「知性と教養」、「主体性と協調性」を磨くことで、真に自立した女性が育つと考える。
特に個別進路指導に関しては充実している。入学時から生徒一人ひとりの学力、生活指導、進路を中心にフォローする指導体制の中で、生徒の志望と適性に合致した進路を絞り込んでいく。
進路がおおよそ決まる2年次からは3コースに分かれる。文系の4年制大学・短大・専門学校希望者の進学コース、文系の4年制大学希望者の選抜コース、理系コースだ。

習熟度別授業と特別講座

授業は3年前より週5日制、6時間授業を導入し、授業時間を減らさないため二期制である。
英語・国語・数学については増単位を行い、さらに英語・数学は習熟度別で20〜30人
の分割授業を実施している。学習意欲の向上をねらって、クラスは定期テストごとに入れ替える。
また、「総合的な学習」の時間として、月曜日から金曜日までの朝8時35分から8時45分までの10分間を「読書の時間」としている。わずかな時間だが、このことがきっかけとなって、読書が好きになったり、本を読むことが苦にならなくなった生徒が増えている。
「図書館の利用者が増えましたし、授業を受ける前に心が落ち着く効果も大きい」という。
東洋女子高等学校ならではの授業のひとつに「特別講座」がある。これは、茶道・華道・コンピュータの講座で、1年生の全員が受講する。講師は卒業生で、なごやかな雰囲気で生徒たちは学んでいる。コンピュータは40台あり、放課後、月曜と金曜の3時30分から5時まで開放しており、その時間は生徒たちはインターネットなどをして活発に利用している。

3つの学校改革

来年は100周年であり、時代も変わってきたことから、同校では昨年より様々な点で見直しを実施、いくつか学校改革を進めている。
まずは、制服のデザインを一新した。夏服は、セーラー服を現代的にアレンジし、機能的で動きやすいオーバーブラウスと清涼感のあるミニチェック柄のスカート。冬服は、グレーのジャケットとグレーを基調にしたチェックスカートの組み合わせだ。中のブラウスは、校内に多い桜をイメージしたペールピンク。ジャケットのボタン部分には、スカートと同じチェックが使われ、キュートな制服だと生徒たちに非常に評判がよい。
「ピンクのブラウスというのは他校にはないそうで、上の学年の生徒たちも着たい、と言うほど新しい制服は人気があります。制服はフォーマルなものですが、同時に長時間着ているわけですから、着やすくて、きちんと見える点を重視しました」と言うように、ネクタイのないブラウスと、スカートにはベルトをつけた。
2つ目の改革として、個人カルテを作成し、コンピュータで管理できるようにした。担任以外の教師でも、生徒一人ひとりの情報を把握して、進路指導ならびに生活指導をスムーズに行うためだ。
さらに、最も大きな改革として来年度より「特進コース」を設置する。
「特進コース」は国公立大学・難関私立大学を目指すコースで、入学時から設ける。

3年間授業料免除の特進コース

「特進コース」は、定員30名で、入学金、授業料も3年間免除する。
  特待生は、中学校の内申書で5教科20以上が条件だ。入学は、学校のA推薦ならびに入学試験で判断する。
  ほかのコースと異なり、火曜日と木曜日の週2日は7時限まで、土曜日も2時限の授業を実施する。
「進学実績という結果を出さないといけませんから、私たちもかなりプレッシャーがあります。でも、特待生にはゆとりがあればクラブ活動も行って、勉強以外のことも楽しめ、3年間通って本当によかった、と思ってもらいたいですね」と教務主任の川崎隆政先生は話す。
特進コースばかりでなく、他コースの生徒の進学実績も伸ばそうと、従来の夏期補習を通年の補習に改変する。
「面倒見がよいのが私どもの信頼されている理由です。特にレベルが高くない生徒も3年間で十分伸ばしていきたい」と川崎先生。
なお、学費が年々上がる中、同校は経営努力を行うことで都内の私立高校で最も安価な学費となっている。豪華な施設はないが、丁寧にメンテナンスを行い、快適な環境を保っている。無駄な部分は省き、必要な所にお金をかけるという方針が徹底されているのだ。進路指導が徹底しているのも、現役合格を第一に考えてのことである。
「私どもの授業料が安くても、現役で合格なければ結局は予備校の費用など保護者への負担になってしまいます」と谷野真弓事務長。
「特進コース」が設置されることで、他コースの生徒に刺激となり相乗効果も生まれるだろう。今後も注目していたい学校である。

 
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