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中学・高校受験:学びネット

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水戸短期大学附属高等学校

 
  特進コースをさらに充実 生徒の将来を見据えた教育を
昨年創立50周年という大きな節目を迎えた水戸短期大学附属高等学校。緑と水が豊かな名園・偕楽園にほど近く、落ち着いた環境にある進学校だ。今年は早くも創立100周年に向け、次の50年のビジョンを明確にしていこうとする計画が開始。学力向上はもちろん、生徒の将来を見据えた教育への挑戦が始まろうとしている。

校 長: 田中 睦啓
住 所: 〒310-0851 茨城県水戸市千波町464番地10
電 話: 029-241-1573
交 通: JR常磐線「水戸」駅北口から関東鉄道バス(千波車庫・平須・石岡・鉾田各方面行)6番乗場乗車「千波坂上」下車
学生数: 947名 (2010.07.1現在)
ホームページ: http://www.suitan.ed.jp

 

コース制を見直し、
特進コースを強化

 SUITANの名称で愛される水戸短期大学附属高等学校。創立51年目にあたる今年を新たな1歩を踏み出す年と位置付け、来るべき100周年をどう迎えるか、新たな学校像を模索している。

 検討されているのは、コース制の見直し。現在普通科と商業科があり、普通科は4コース(特別大学進学SSコース、特別大学進学Sコース、特別大学進学Aコース、進学Sコース)に分かれている。これをさらに絞り込み、今の生徒たちの能力に応じたコース制にすることを協議している。

 中でも、トップランクの特別大学進学SSコースをより充実させる意向。「SUITANのSSコースなら、希望の進路が実現できること」を強く打ち出していく。

 加えて、奨学金制度の整備も予定されている。高校無償化の影響もあり、今年度の高校受験は県立志向が強く出た。そうした傾向の茨城県下にあっても「これだけ手厚い奨学金があるなら通いたい」と思ってもらえるよう、検討が進められている。

 現在特別大学進学SSコースの上位クラスに在籍している生徒33人のうち21人が、学業特待生として奨学金制度の対象となっている。経済的なメリットもあるが、特待のランクを落とさないよう頑張る生徒が多いという。生徒のモチベーションを維持する材料としても奨学金制度を充実させたい考えだ。

3年間で偏差値が
10以上UP

 これまでも入学した生徒を3年間で大きく成長させてきた同校。今春の大学実績は国公立へ39人、私立へは合計295人もの合格者を輩出した。中でも特記されるのは、入学時から偏差値を10近くも上げ、国立大学や難関私学に合格した生徒が多かったこと。入学当初は県立高校への進学が危ぶまれたような生徒もメキメキと力をつけ、国公立への切符を手にしているのだ。

 学力向上を重視している同校だが、今後は「自分は将来、どういう職業が向いているのか」「そのためにはどういう勉強が必要なのか」など、不安を抱いている生徒に対してもアプローチしていきたいと考えている。

 その方法のひとつが、ボランティアや企業見学などの校外学習を数多く取り入れるカリキュラム。実社会の仕組みを知ることで、自分の進みたい道を具体的にイメージできるようにするのがねらいだ。

 また、社会に出たとき、「自分の武器」となるような検定・資格の取得も勧めていく。数多くの資格を取得することによって生徒に自信をつけさせるのはもちろん、AO入試にも活用していきたい考えだ。

活発な生徒会活動
GSLAとは?

 全国レベルの部活動が有名な同校。2度の甲子園出場を果たした硬式野球部、全国大会5回出場のサッカー部などは、卒業後プロ選手として活躍する生徒も少なくない。高校柔道界の名門に数えられる柔道部も安定した成績を残している。文化部ではビッグバンド部が2007年に復活。7人からのスタートが今や40人を超え、全国大会を目指すまでのレベルに成長している。

 活発な生徒会活動も同校の特色のひとつ。生徒がネーミングした「GSLA(ジスラ)」とは「Good(素晴らしい)」「Suitan(水短)」「Life(生活するための)」「Action(活動)」の頭文字。進んで自分たちの学校を良くしようと、生徒会が率先して、全生徒をリードしている。

 活動の一例は朝の挨拶運動。生徒会の生徒は誰よりも早く学校に来て、元気に挨拶をする。また地域のボランティア活動も実施。このようにマナー向上に努め、愛校心を呼びかける活動が盛んに行われている。

 この他にも芸術鑑賞会やクラスマッチ、文化祭など数多くの学校行事が行われており、そうした活動を通して、生徒は芸術的感性を高めたり、自分に求められている役割を自覚し、行動することを学んでいく。机上の勉強だけでない、学びのキッカケが多く用意されているのだ。

20年以上の伝統
日記「Ambition」

 SUITANで20年以上も続いている伝統の日記帳「Ambition」。これは生徒がその日起こった出来事や発見したこと、明日の目標などを書き込んでいくものだ。担任教師は生徒が書いたことに対して、赤ペンで返事を書き入れる。生徒と教師が密にコミュニケーションがとれるツールとして活用されている。

 「Ambition」の効果はこれだけではない。文章を書く習慣の定着や、自分の言葉で気持ちを伝える訓練にもなっている。毎日継続していくことで、作文力や小論文作成の基礎力を培っていくことにもつながる。さらに明日の目標を書き入れることで、生徒自身の決意表明にもつながり、自意識の高まりも期待されている。

 入学してきた生徒の満足度が高いことで知られる同校。次の100周年に向けて、大学への進学実績を高めていくことはもちろんのこと、それだけではない幅広い人間形成に結びつく教育に目を向けていこうとしている。

 
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