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中学・高校受験:学びネット

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昭和女子大学附属昭和中学校・昭和高等学校

 
  ふれあいから生まれる心の豊かささまざまな体験を通して生徒を伸ばす
「世の光となろう」を建学の精神に掲げ、心豊かな知性あふれる人間の育成を目指している昭和女子大学附属昭和中学校・昭和高等学校。この教育方針が高い支持を受け、今年度の入学者数は例年より1クラス多い7クラスに。昨年からは新カリキュラムが導入され、進学指導にも大いに期待が寄せられている。

校 長: 石原由美子
住 所: 〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7
電 話: 03-3411-5115
交 通: 東急田園都市線(半蔵門線直通)「三軒茶屋」駅から徒歩7分
学生数: 中学校 773名
高等学校 658名 (2009.07.1現在)
ホームページ: http://www.jhs.swu.ac.jp/

 

カリキュラムの充実で
生徒の知的好奇心を満たす

 今年の中学入試はサンデーショックの影響もあり、受験者数そのものは減少した昭和女子大学附属昭和中学校。反面、同校を第一志望にする生徒が大幅に増え、急きょ1クラス増設した。その背景を入試部部長の柴田芳明氏はこう分析する。

 「学校が目指していることを理解し、心豊かに育ってほしいと願う保護者の方が増えているのではないでしょうか。また、昨年から新カリキュラムを導入し、週6日制になったことで、授業と課外活動にゆとりを持って取り組めるようになったのも理由のひとつだと思います」

 当初は週6日になじめず、疲れが出て欠席する生徒が増えるのではという懸念もあった。しかし、むしろ出席率は向上。「まずは健康に登校できていることに安心しました。2年目の今年は、カリキュラムの細かなところを修正して、さらに充実させていきたい」と柴田氏。

 昨年後期からは、学習進度に遅れが見られた生徒に対しての指名制補習も再開した。今年からは土曜日の放課後を使い、補習に加え、上位層を対象に学年の枠を超えた「数検」対策などにも取り組んでいく。生徒の知的好奇心を満たせるような授業を用意し、可能性を最大限に伸ばしていくのがねらいだ。

 同校ではこれまで昭和女子大学への進学率は高かったが、2008年度には60.5%になった。今後もこうした傾向は続くと見られ、「一貫した教育をするという意味では、昭和女子大に進んでほしい気持ちはあります。しかし、生徒の夢や希望の実現の道筋として他大学への進学があるのなら、叶えてあげたいですね」と柴田氏は語る。
同校は学校長推薦で昭和女子大学への合格を得たまま、他大学への受験も可能。また、五修生制度も設けている。これは中高の学習課程を5年間で修了し、6年生の1年間は昭和女子大学で学ぶというもの。現在30人ほどが在籍している。他にも飛び入学として1年早く入学し、大学を通常よりも1年早く卒業できる制度もある。いずれも就職活動や大学での研究において有利だ。

生徒同士の強い絆をつくる
二つの伝統行事

 学力向上へのバックアップ体制つくりを進める同校だが、教育の基本は全人教育にある。
昭和女子の真髄ともいえる、人と人とのふれあいを通して、人間性を磨いていく教育の柱が「学寮研修」だ。全生徒が毎年研修施設で5泊6日の共同生活を送るもので、2年生はボストンでの海外研修を体験。4年生の夏季寮では2キロの遠泳にも挑戦する。

 「足がつかない海へ踏み出していく勇気、頑張って泳ぎ切った達成感。こうした経験を糧に、長い人生で起こるさまざまなことを乗り越えていってほしいと思います」と柴田氏。

 寝食を共にする中で、今まで知らなかったお互いの性格を知り、初めて本当の人間付き合いが生まれてくる。同学年の結束が強まる行事だという。

 一方、1年生から6年生まで各クラスから1〜2人で編成される縦割りグループ「朋友班」では、毎日の校内美化やレクリエーションを通して、上級生・下級生が交流を深めていく。修学旅行のお土産を買ってくるほどの仲の良さは、まるで学校内にも姉・妹ができたようだ。卒業後も結婚式に招待し合うなど、交流が続いていく。

 「同級生で横糸、朋友班で縦糸というふうに、本校では縦横の固い人間関係ができていきます。両方が強く絡み合っているのが本校のよいところです」

生徒にとことん付き合う
職人気質の教師が結束

 昭和女子は、生徒と教師のつながりも深い。
「本校の教師はいわゆる教育の職人。生徒の喜ぶことに対しては、惜しみなく何でもやります。定時に帰る教員はほとんどいません。生徒が質問などで残っていれば、とことん付き合います」と柴田氏。

 生徒は総合的な学習の時間として、身近な疑問を1年通して研究するが、担当教師は生徒が自由に依頼することができる。担任、学年を超え、本当に指導してもらいたい教師に協力を仰げるのだ。

 「前もって指導できる分野を提示していますが、全く専門外の研究を依頼されることもあります。例えばドーナツの研究。教師も一緒になってドーナツの歴史などを調べますが、店舗見学のお願いなどは生徒が行います。物を考える段取り、依頼する際の形式なども学んでいきます」

 中には、「ミステリー映画を作りたい」という生徒もいた。「出演してほしい」と言われれば、教師は喜んで協力。自由学習においては、生徒主導で楽しく教師との信頼関係を築いていく。

 「本校は心の教育を目指す学校です。生きていくための力は目には見えません。卒業までに数値では測れない無形の付加価値を身に付けてもらいたい。本校の生徒は社会人となってから大いに評価される人間であってほしいと思います。そのために、私たち教師が結束力を高め、生徒たちの成長を見守っていきたいと考えています」

 
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