建学の精神の現代化
女子教育の先覚者下田歌子によって、明治32年(1899)に創立された本校は、「品格・高雅・自立・自営」を建学の精神とし、「堅実にして質素、しかも品格ある女性の育成」を教育目標とする伝統校です。校名の“実践”には、学問を実際に社会で役立て、実行するという、女性の社会的自立への思いが込められています。本校は、創立間もない明治35年(1902)にはすでに清国留学生部を設置し、多くの中国人留学生を受け入れました。アジアの友好と女性の社会的地位の向上という明確な理念のもと、当初から世界に門戸を開いたのです。GSCの設置は、創立者のこうした理念を現代化したものであり、国際社会における女性の社会進出を高い次元で支援する革新の取り組みなのです。
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活躍の舞台は世界!
「グローバルスタディーズクラス」は、入学前にすでに英語力を身に付けている生徒を対象とし、“高い語学力”“豊かな国際感覚”“日本女性としての品格”を3本柱とする国際学級です。最大の特色は、海外大学進学に対応したハイレベルな英語教育、多様な学習歴に配慮した習熟度別少人数制の教科指導、音楽と美術は英語によるイマージョン授業、高校1年次に全員が3ヵ月間の海外留学、そして第二外国語として、中国語が必修になっている点などです。
英語教育については、入学時点でのレベル差を踏まえ、習熟度別に3分割展開で行うため、帰国生など高い英語力をもつ生徒も、個々のレベルをスタートラインとして大きく力を伸ばすことができます。GSCの英語教育は、海外大学進学で通用する本物のアカデミックイングリッシュの確立を目標とし、多読とライティングを重視するとともに、英語で学習の成果を発表する「イングリッシュプロジェクト」などの魅力的なプログラムが数多く用意されています。
また、「礼法」の授業が必修、さらに放課後に、「日本文化実習」として茶道、華道、箏曲、仕舞、和装着付けのいずれか一つが必修になっている点も重要なポイントです。日本の伝統文化をきちんと理解し身に付け、日本人としてのアイデンティティーを確立することこそ真の国際人として必須の条件と位置づけています。
高2から「国内大学進学コース」と「海外大学進学コース」に分かれ、国内外の難関大学への進学に備えます。すでにアメリカの5つの大学とは指定校推薦と奨学金の制度が整っています。 |
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