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中学・高校受験:学びネット

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東京農業大学第三高等学校附属中学校
(認可申請中)

 
  人物を世界の畑に還す」を目標に
国際的な活躍が期待される実学教育実践
将来、社会で実践できる知識を、日々の体験の中から実力として身に付ける『実学教育』を推進している東京農業大学第三高等学校。その教育を一層具現化すべく、2009年春に6年一貫教育を主体とした附属中学校を開校する。「人物を畑に還す」という東京農大の教育理念を基本に、知識と実践力と人間力を合わせて指導される生徒が、今後どのように成長していくのか、多くの注目が集まっている。

校 長: 牛久保 明邦
住 所: 〒355-0005 埼玉県東松山市大字松山1400-1
電 話: 0493-24-4611
交 通: JR高崎線「鴻巣」「吹上」「熊谷」駅、秩父鉄道「行田市」駅、東武東上線「東松山」「森林公園」駅よりスクールバスあり。中学校開校に伴い、JR高崎線「上尾」駅、西武新宿線「本川越」駅から増便する予定
学生数: 90名 (2008.09.1現在)
ホームページ: http://www.nodai-3-h.ed.jp/

 

知識を知恵として体得する
実学教育を具現化

 一橋大・筑波大・早稲田・慶応・上智など、難関国公立・私立大学への合格実績を重ねている東京農業大学第三高等学校が、来年度の春より附属中学校を開校する。6年一貫教育という長い期間の中、進路保障のさらなる充実や、東京農大の教育理念である『実学主義』をより一層具現化した教育を実践することを目的に設立。現在、来年度に迎える第一期生90人(3クラス)のために、4メートルの幅のある廊下や明るい教室、生徒が自由に使えるオープンスペース、使いやすい半円形テーブルを備えた理科実験室など、ゆとりのある空間作りを活かした中学校舎を急ピッチで建設中だ。

 「知識は詰め込むだけではなく、実際に社会で活用できるよう、身に付ける必要があります。体験や実験を通じた経験で支えられる知識を得たとき、修めた学業は生きた学問になるのです。これを実践する実学教育が、我々東京農大第三高校附属中学の特色になるでしょう」

 中学校設立準備室長の伊藤隆教諭が語るこの『実学教育』では、6年一貫教育ならではの悩みを解消できる工夫が施されている。通常の一貫教育校と同じように、高校入試が行われない分、中学から前倒し教育を実践、高校2年で高校課程を修了し、残る1年を進学準備期間として充てる。しかし、スパンが長いために、詰め込み教育では生徒のモチベーションが持続しない。このため実学教育では、国語なら百人一首大会開催、理科は実験の数を多くし、社会は現在のニュースから問題提起するなどで、生徒の興味を引く授業内容を盛り込み、学ぶ楽しさを持った学習を行う予定だ。これなら進度が早い授業でも、生徒は自ら進んで授業に集中するようになる。

 また、『わからない生徒をつくらない学習』も視野に入れている。英語・数学では習熟度別に指導するだけでなく、30人のクラスをさらに半分に分けた小人数制で、個別の指導も可能に。定着度合いは主要5教科で行われるサポートテストで確認し、授業時間内で定着しきれない生徒は、平日の放課後にオープンする『放課後サロン』の時間で、補習や講習を受けることになる。この放課後サロンでは、指導教員がフォローを行う自習のすすめや、充分な習熟度が得られている生徒に向けた発展型講座も開講予定である。

将来の進路を自分で選ぶ
実学キャリア教育を実践

 将来を見据えたキャリア教育にも、実学教育が取り入れられる予定だ。将来の進路を自分自身で選べる力をつけるため、体験的に自分を見つめて、そこから学びとる指導が実践される。自分史の作成やボランティア体験、職業調べや企業訪問など、外部での活動も積極的に行われるが、校内でもさまざまな職種に携わる人を招聘し、年間5回の頻度で講演会を実施する企画が立てられている。個々に趣味も興味も異なる生徒たちの心も、3年間で約15種類の職業従事者と触れ合えば、そのいずれかで心が動くだろうという考えからだ。自分ならどの職種に就き、どのように社会とかかわっていくかを考えて、高校で行われる大学の学部調べやライフプラン作成に役立てる。

 「元々、東京農大自体が、地方の地主・自作農の子弟を預かり、将来自分の地元で知識を役立てることができる農学士として育成するのを目標に設立された大学です。この考えを発展させて、学校全体が『人物を世界の畑に還す』という目標を持っています。これは、21世紀を担う国際人を育成し、社会という名の畑(フィールド)で活躍させるという意味で、附属中学の教育目標となっています」

 伊藤隆教諭の語る国際人の育成に欠かせないのが、語学力の強化である。ネイティブの教員による英会話教育、ティームティーチング、英語宿泊研修などで実践的な語学力を育成、中学卒業時点で英検準2級、高2で2級全員合格を目指す。また、同時に異文化理解も行えるよう、海外へのホームステイ(希望制)や修学旅行も実施される。一方で、日本文化の理解も進め、海外へ日本の情報を発信できるよう、作法や華道・茶道の授業、能・歌舞伎などの古典芸能鑑賞も取り入れられる予定だ。

 さて、こうして国際的に活躍できる実力を得たら、次は実践力である。これを支えるのが人間力、他者に配慮しながらリーダーシップを発揮できる力の育成だ。このため、日々のホームルーム活動には、グループコミュニケーションと呼ばれる人間関係づくりのトレーニングが組み込まれている。また、クラブ活動での人間関係づくりや、自身を振り返る自己分析シート作成なども実践し、豊かな人間力を育てていく。

 こうしたカリキュラムの他にも、平日給食実施(土曜は食堂使用可)、スクールバスの増設といった内容を含めた学校説明会がすでに数度行われており、保護者や受験生だけでなく、塾などの民間教育産業関係者も頻繁に訪れている。だが、やはり開校前の学校だけに、実際の受験生数は未知数。そのために、今年度の1回目の受験日は午後に開催、1回目・2回目は交通の便の良い大宮・川越会場を含めた2ヶ所で受験できるなど、受験生のニーズに合わせたシステムが採られることになった。他校との併願を希望する生徒には受験しやすいため、これから受験校を決定する生徒から、多くの注目を集めると予想される。

 
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