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中学・高校受験:学びネット

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武蔵大学

 
  新時代にマッチ、実践型教育プログラムを推進 ―― 2008年度「武蔵大学 大学説明会」開催 ――
「知と実践の融合」を教育理念として掲げる武蔵大学は、専門性を実践的に応用できる人材の育成を目指し、情報教育や語学教育、少人数制のゼミなどにおいて教育内容の充実を図っている。6月28日(土)には大学説明会を開催し、独自の実践型教育プログラムを紹介するとともに、来年度の入試概要と定員増(認可申請中)を発表した。

校 長: 平林 和幸
住 所: 〒176-8534 東京都練馬区豊玉上1-26-1
電 話: 03-5984-3715
交 通: 西武池袋線「江古田」駅徒歩6分、西武有楽町線「新桜台」駅徒歩5分、都営地下鉄大江戸線「新江古田」駅徒歩7分
学生数: 経済学部 2,000名
人文学部 1,303名
社会学部 1,043名 (2008.09.1現在)
ホームページ: http://www.musashi.ac.jp/

 

 旧制七年制高等学校を前身とする武蔵大学のキャンパスは、都心にありながら、かつての武蔵野の面影を残し、豊かな自然に恵まれている。現在は、同一キャンパス内に経済・人文・社会の3学部を有し、約4,400人の学生が学ぶ。今春の入試では前年比85%増の約1万5千人が受験。全国トップの伸び率を記録し、注目を集めた。そんな中、開催された大学説明会には、高校の先生方約140人が出席した。

「ゼミの武蔵」がさらに進化

 説明会は二部構成で行われ、第1部は入試制度について、第2部では学生によるゼミ発表を中心に行われた。

 第1部冒頭、平林和幸学長が学長挨拶を述べ、その中で、今春の入試で志願者が急増した要因として、全学部日程入試の導入をはじめとする入試制度の変更や積極的な広報活動、そして教育内容の充実を挙げた。特に教育内容は、「少子化時代の大学の生きる道は、入学してきた学生をいかに教育し、いかに満足してもらうかにある」との考えから、教育改革を進めている。

 例えば、英語教育では入学時に全学生がTOEIC Bridge○の模試を受験。その結果により、学部を超えた習熟度別クラスを編成し、それぞれの英語力に応じた授業を受けられるようにしている。

 情報教育においても、昨年度より日本IBMとの「協業型授業」を開始した。これは、パソコンのワードソフトや表計算ソフトなどの単なる技術だけを教えるのではなく、与えられた課題を解決する中で、必要に応じたツールを活用できるような情報スキルを身に付けさせるというもの。授業では、数人のチーム単位で仮想の自動車メーカーを設立。企業経営を擬似体験しながら、IT技術だけでなく、問題解決能力も高めていく。まさに「知と実践の融合」を実現化した授業といえる。

 また、「ゼミの武蔵」として定評のある同大学のゼミをさらに発展させている。少人数教育、ワンキャンパスという同大学の特徴を生かし、昨年度より「三学部横断型ゼミナール・プロジェクト」を開始した。これは、それぞれの学部の専門性を生かしながら、ひとつの課題に協同で取り組む新しい形のゼミである。なお、このプロジェクトは、経済産業省「平成19年度産学連携による社会人基礎力の育成・評価事業」にも採択された。

 最後に平林学長は、受験者数の大幅増を受けて、2009年4月に3学部全体で90人の定員増(収容定員増加の認可申請中)を行うことを発表。「本学への社会的要請に応えていきたい」と語り、挨拶を終えた。

「受験しやすく」をモットーに

 続いて、板垣博入試委員長より、2009年度入試の概要が発表された。

 一般選抜入試は、2008年度と同様、(1)個別学部日程入試 (2)全学部日程入試 (3)センター方式の3種類が実施されるが、より受験しやすくするために、内容や手続き上でいくつか変更が行われる。

 中でも最も大きな変更点は、個別学部日程入試の全科目・全設問オールマークシート化だ。作問に当たっては、高校教育の達成度を計るために、高等学校の教科書に準拠した内容とする考えである。
次に全学部日程入試では、学部を超えた出願が可能となった。例えば、第1志望を経済学部、第2志望を社会学部とした場合、1回の試験で、第1志望も第2志望も受験できる。

 またセンター方式では、後期日程を導入。出願期間を2月12日〜27日に設定している。この時期になると、多くの私立大学で入試結果が出揃っているはず。したがって、希望大学に合格できなかった学生にとって、武蔵大学にチャレンジする機会となる。一方、前期日程においても、合格者の一次手続き期間が延長されるなど、便宜が図られている。

「社会人基礎力」を効果的に育成する
三学部横断型ゼミ

 第2部では、学生による「三学部横断型ゼミナール・プロジェクト」のプレゼンテーションが行われた。

 このプロジェクトは、実在の企業からその企業が実際に直面している課題を与えられ、ゼミが解決策を考えて、企業に提案するというPBL(Project based learning)である。PBLは、すでに多くの大学や高校でも実施されている学習法だ。しかし、武蔵大学の特徴は、(1)「社会人基礎力」の育成を目指す。(2)三学部の学生が、一つのゼミの中で、共通の課題に取り組む点にある。

 学生たちは、プロジェクトで必要な数多くの作業を通して、チームワーク・企業とのやりとりにおけるマナー・ディスカッション・専門的学習・社会常識など、社会で働いていくために大切な「社会人基礎力」を伸ばしていく。

 プロジェクトの前半は、三学部それぞれのゼミが学部の専門性を生かして、予備調査する。中間発表で、互いの調査結果を発表した後、三学部横断型のチームとなり、相互理解を深めつつ、統合案を考える。

 この日は、1チームが登壇し、昨年12月の最終発表会で行ったプレゼンを再現した。このチームの課題は、品川区にあるIT関連企業から与えられた「IT関連企業に対する文系学生の先入観を取り除けるような、魅力的なHP案」である。メンバーは、現状のHPを構成・デザイン・文章など、さまざまな角度から検討し、改善案を作り上げていった。また「文系学生の方へ」と題して、文系学生向けに特化したページも追加した。社会学部生が実施したアンケート調査と経済学部生による実態調査の結果を盛り込み、人文学部生がメッセージ性の高い文章を作った。

 プレゼンする学生たちは皆、堂々と落ち着き、時折笑顔を見せながら説明する姿は余裕すら感じさせる。発表が終わると会場から大きな拍手が送られた。

 この後は、小川栄一学生支援センター長より就職状況が報告され、説明会を終了した。

 
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