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中学・高校受験:学びネット

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東京純心女子中学校・高等学校

 
  一人ひとりの自己実現に向けて「知」と「こころ」の実りある全人教育
独自の「知の教育」と「こころの教育」による全人教育を行い、中高一貫校として進学実績でも着実に進化し続けている東京純心女子中学校・高等学校。自然の恵みに触れる授業「労作」、探究心や調査力を養う図書館活用、海外研修や理科研修などの体験学習をはじめ、きめ細かなカリキュラムと指導が生徒を自己実現へと導く。2011年4月、完全中高一貫への移行に向け、すでにカリキュラムの改新が始まっている。

校 長: 岩崎 淳子
住 所: 〒192-0011 東京都八王子市滝山町2-600
電 話: 042-691-1345(代)
交 通: JR「八王子」駅または京王「八王子」駅よりバス約10分
学生数: 中学校  390名
高等学校 391名 (2008.09.1現在)
ホームページ: http://www.t-junshin.ac.jp/jhs/

 

伸びやかな知と心を育む
美しい環境づくり

 木々の緑が薫風に輝く5月、学園都市・八王子のなだらかな丘陵地にある純心のキャンパスを訪れた。広い校地は四季折々の草花に彩られ、生徒たちによって綺麗に手入れされている。この清々しい環境は、自然とのかかわり方を学びながら、その恵みを実感する授業「労作」の成果の一つ。創立以来続いている純心独自の授業で、校内美化はもちろん、栽培した作物を近隣の福祉施設に届けるなど、生徒と教員が一丸となって取り組んでいるプログラムである。

 「高校1年生と3年生は週1単位、そして中学生は定期試験の後に集中的に取り組みます。高校3年生は受験勉強に追われますが、だからこそ、あえて自然に触れるこの労作の時間を喜んでいるのです。友達と一緒に楽しみながら、自然からもいろいろなことを学ぶのでしょう。冬は枯葉を集めて、腐葉土も自分たちでつくります。労作は生徒たちにとても好評なのです」と岩崎淳子校長は目を細める。

 ドキュメント形式のTV番組『情熱大陸』では、純心のトイレ掃除の様子が取り上げられた。あるルポライターが、最近の子どもたちがトイレ掃除をしていないことに驚き、きちんと指導している学校を塾に問い合わせたところ、真っ先に名前があがったのが、純心であったという。トイレ掃除の基本には、純心の標語「いやなことは私がよろこんで」というシスター江角の姿勢がある。「子どもたちは掃除の仕方を知らないだけです。やり方がわかれば、みんな楽しそうにやっていますよ」と校長。

 校名の「純心」はマリア様の汚れなき御心を表し、創立以来、常に変わることなく「知の教育」と「こころの教育」を表裏一体とした全人教育を実践してきた。こころの成長は、ひいては一人ひとりの学力、実力を伸ばすことにつながり、自己実現へと導いていく。

2011年4月
完全中高一貫に移行

 “英語に強い純心”で広く知られ、進学実績でも難関の国公立や私立の早慶上智、G−MARCHなどへの現役合格者を多数出している同校。なかでも理系合格者の増加傾向は、目を見張るものがある。今後、高い目標をもって国公立大学をめざす生徒はさらなる増加が見込まれる。そこで、学習環境と指導の充実を図るため、2011年4月より完全な中高一貫校に移行、高校の外部募集を停止し、中学校からの募集のみとなる。

 定員140人、1クラス平均35人。今年度の中学校では、すでにこのクラス編成による授業が行われており、高校での外部募集は12人の入学生に限られた。カリキュラムのさらなる充実を模索して、その見直しも着々と進められている。

 「これからは特色である英語教育はもちろんのこと、国語・数学もバランスよく力を入れて指導していくつもりです。受験に備えた試験対策の強化も、進学実績のためではなく、生徒たちの将来の自己実現に向けて、希望の大学に入れてあげたいから。限られた授業時間数の中で、特に中学校の基礎力づくり、日ごろからの予習・復習の習慣化、図書館利用を通じた、高い自主学習能力の育成を大事にしたい」と岩崎校長はその方針を語る。

教科と図書館との連携で
高い問題解決能力を育む

 教育特色でもう一つ、図書館の活発な活用も見逃せない。図書館は中学校・高校それぞれに設置され、特に中学の館内は、ピンクを基調としたやさしい雰囲気にしている。蔵書は全国でもトップレベルという8万冊を誇り、それぞれ専任の司書を中心に活動している。目を引くのは教科と図書館との連携だ。例えば、中学校の国語。読書ノートの課題では、教員と司書がオススメ本を選定し、手にしやすいようにカウンターに置いたり、プリントを配布したり。理科では、実験テーマが見つけられるように関連図書の常設コーナーを設けている。

 司書の遊佐幸枝先生は「探求型の授業では、図書館は有効的な機能です。社会科、家庭科、音楽科など、教科書だけでは学びとれないところを、さまざまな資料を用意して、授業をバックアップしています。コンピュータをはじめ、情報リテラシーの問題も意識して、指導にあたっています。教科と連携して十数年、学校図書館の機能を活かす工夫をさらに重ねていきたい」と力強く語る。

 純心では、海外語学研修や理科研修など、学外での体験授業も多彩だ。高校1年次に実施する海外研修は、どこも3週間各家庭に1人という条件でホームステイしながら、イギリス(5人に1人の先生がつく集中コース)・アメリカ(異文化体験)・カナダ(世界中の若者と机を並べる)で、英語にどっぷりつかる。中学校では夏休みに外部施設を利用して、2泊3日の理科研修を行う。保護者からは「積極性が身につき、理科への興味も深まった」と好評だ。今年度の説明会では、参加者も昨年の倍にあたる80人に上った。

 いずれの体験学習も希望者の参加が基本。「強制の中からは、身になるものは何も得られないでしょう」と校長は言う。一人ひとりの知とこころの両面を育てる教育精神は変わることなく、時代に応える完全中高一貫の純心へ。新たな歩みに大きな期待が寄せられている。

 
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