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中学・高校受験:学びネット

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共栄学園中学校・高等学校

 
  内部進学生と外部入学生がより良い競争感で自身を磨きあう
中高一貫制を導入して8年。新体制で育成された第二期生を今年度送り出した共栄学園では、ハイレベルな学力を持つ生徒が入学し、内部生・外部生の競争意識が年々増している。互いの意識をうまく融合した生徒が、企業探求プログラムでの全国大会優勝を成し遂げたり、さまざまなクラブが良い成績を残すなど、大学実績以外の面でも注目を集めている。

校 長: 倉島 新治郎
住 所: 〒124-0003 東京都葛飾区お花茶屋2-6-1
電 話: 03-3601-7136
(フリーダイヤル:0120-713601)
交 通: 京成本線「お花茶屋」駅より徒歩5分。東京メトロ千代田線・JR常磐線「亀有」駅よりバス10分「共栄学園」下車徒歩1分
学生数: 中学校  293名
高等学校 987名 (2008.09.1現在)
ホームページ: http://www.kyoei-g.ed.jp/

 

●座談会出席者
中学一年担任・学年代表・広報部長 杉山 晴彦先生
中学二年担任・学年代表 足立 俊子先生
高校二年担任・進路指導部長 越間 秀男先生
一貫・特進部部長・進路指導部 山口 順代先生
高校二年担任・教務部 矢野 将弘先生

ハイレベルの生徒が入学
中高一貫コース

杉山 中高一貫の二期生が卒業しましたが、中1、中2の総括責任者である足立先生の目から見て、この数年の生徒の変化は大きかったでしょう。

足立 そうですね。中高一貫制が始まった頃よりも、最初から勉強に対して高い意識を持って、自分のペースで自己学習ができる生徒が増えたように思います。これは、中高一貫で育った卒業生たちが高い大学合格結果を残したり、それぞれの目標とした分野で活躍している実績が、共栄学園の名前とともに浸透してきたのだと思います。でも、やはり新入生は、まだ生活面では小学生のまま、多くを保護者に依存しています。これを切り離し、自立させるのが今の課題です。

杉山 まだ入学して1ヵ月程度ですからね。毎年合格最低ラインを引き上げたり、昨年度より、受験時に特進クラスと進学クラスに分けるなどで、目的意識を持った実力のある生徒が多く入学しているのは確かですが、精神面での成長の個人差は大きいでしょう。学校に泊まり込んで、中学生らしい生活を体験するスクールキャンプや、自主学習・教科への興味づけを目的にした週2回のプラスワンレッスンなどの取り組みは、学力以外にもそういった精神面の発達を促すものです。しかし、生徒個々の希望に沿った進歩を導くためには、今まで以上に中1と中2の担任が、学年を超えて交流し、対応して行かないといけませんね。

山口 6年間を2年で区切り、2−2−2年制での学年指導や同フロアでの教室配置を実践しているのも、そういった学年間の交流が良い結果を生み出すためです。3年区切りでは上級生と下級生の年齢差が大きいけれど、2年ごとなら年齢が近い分、先輩の姿を見て、後輩は次年度はそうなろうと気を引き締めるし、先輩も後輩にしっかりした姿を見せようと緊張するという良い相互関係ができるのです。また、教師も、2年ごとの短期間のほうが、先の見通しがよく、カリキュラムを組みやすいですからね。

杉山 ただ、当然ですが、指導面では学年ごとに工夫や内容が違います。中1はノート作りを含めた細やかさを中心に、そして中2になれば、自分で学習方法を創意工夫できるようになどですね。

足立 それに、中1はまだ放っておくと楽しいことに意識が偏ってしまいがちな年齢ですから、宿題などを使った意識の誘導なども重視しています。

山口 お二人をはじめ、中学担当の先生には低学年時に厳しい指導を行い、真剣に自分と向き合うような姿勢が身に付くよう指導していただいています。そうすると、自分の実力を知り、生きる道を考え、目標に向かうモチベーションを持続することができる人材に成長します。将来的には、希望進路へ進学できる出口保障のある学校というだけでなく、生徒が、学ぶ意義を自分自身の内側から見つけ出すことができるような教育を実践する学校として、新たな共栄学園の魅力になるでしょう。

高等学校では外部生と混合
良い刺激を与えあい成長する

杉山 高校の今年度の入学状況はどうですか。

越間 併願の戻り率が13%と、例年より高かったですね。それだけ、レベルの高い高校との併願受験生が多かったのだと感じています。

杉山 高校からの外部入学生は、一部内部進学生と混合コースになるため、意識の高い生徒が多いでしょう。

越間 はい、入学時に分かれる普通コースと特進コースのうち、特進コースは内部進学生と混合になり、しかも、そのクラスからさらに選抜クラスを編成します。このクラスでは、内部進学生と外部生が、互いに競争心を燃やして、良い影響を及ぼす上に、緊張感があるためか、中だるみの時期もありません。他のコースでも、夏休みの勉強合宿や特別授業、センター入試直前対策などで、互いに相手に負けまいと一生懸命になっている姿が見られます。

杉山 確かに。ただ昨年は、合格実績に偏りがあったようですが。

越間 はい。将来就きたい仕事を考えるキャリア講座が活性化し、自分の目標をしっかりと決め、志望する大学や学科を絞りこむ生徒が多かったのです。これに全国規模の不況も影響し、生徒の安全指向が高まりました。キャリア講座を含む総合学習には、いろいろな種類がありますが、広い視野で将来を考えるよう指導することが今後の課題です。

山口 ただ、そういった総合学習の時間が身を結んだ結果も出ていますよ。

杉山 企業探求プログラムでしたね。

矢野 そうです。企業が出したテーマに沿い、研究した結果をプレゼンテーションしてその優劣を競うのですが、その中の『家族愛をテーマにしたCMづくり』に取り組みました。100組以上のチームが参戦した難しいテーマでしたが、選抜クラス2年の内部進学生と外部生が3人ずつ組んだチームが全国優勝しました。内部進学生ばかりだと、気が緩むこともあるでしょうが、外部から新しい風が吹き込んだことで、全員が一丸となってテーマに取り組んだ結果です。

山口 矢野先生のような若い実力ある先生方が多く、情熱を持って生徒を指導した成果でもあるでしょう。今後ともよろしくお願いします。
(取材日 5月22日同校にて)

 
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