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中学・高校受験:学びネット

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東海大学付属仰星高等学校中等部

 
  オープンスクール開催
10月29日、東海大学付属仰星高等学校中等部が開催したオープンスクールに雨天にもかかわらず、およそ130組の親子連れが参加した。コース制や制服紹介など学校生活全般についての説明を聞いた後、各教科の体験授業が行われた。工夫を凝らした授業に参加者は意欲的に臨んでいた。各クラブの体験プログラムでは、在校生部員の懇切丁寧に教える微笑ましい姿も見られた。

校 長: 成田 吏
住 所: 枚方市桜丘町60-1
電 話: 072-849-7211
交 通: 京阪電車交野線「村野」駅下車徒歩10分
学生数: 中学校  369名
高等学校 1,025名 (2006.1.1現在)
ホームページ: http://www.tokai.ed.jp/gyosei/

 

オープンスクール当日は朝から雨脚が強く、午前9時過ぎ、京阪電車「村野」駅に降り立った何組もの親子連れが足早に同校を目指す。開会より20分も前から、オリエンテーション会場となる講堂にはすでに大勢の参加者が到着していた。中には両親と兄弟姉妹もいっしょという家族連れも見られ、校内を誘導する同校教職員にも熱気が感じられた。

冒頭、成田吏校長は挨拶の中で、「勉強だけではなく、クラブ活動を通じて明るく、元気で困難に向かって挑戦できる人間になって欲しい」と参加者に励ましの言葉を贈った。また、中等部が全国でも屈指の規模を誇る東海大学の教育機関の一つとしての位置づけであることを語り、総合学園として充実した一貫教育のメリットを強調した。

続いて、教務担当教諭より「英数特進」と「総合進学」の2コースについて説明が行われた。その中で「英数特進」は国、英、数の先取り学習を行い、週に3日の9時間授業を実施し、土曜の「ネットワーク授業」では各自専用のノートパソコンを使い、教科別データベースによる個別学習への取り組みを特色あるカリキュラムとして紹介した。このほか、夏休みの行事として毎年7月下旬に実施される5泊6日の学習合宿も同コースの特色として挙げられる。
「総合進学」については週4日の7時間授業と、テスト前後の補習を強化している点、英数コースと同様に行われる土曜の「ネットワーク授業」について説明が行われた。入学後4回、英数特進コースへの変更のチャンスがあり、本人の希望とその時点での成績によって新たなコースが決められる。クラブ活動への入部率が高く“文武両道”を目指す生徒の姿も紹介された。

少し緊張、次第に意欲満々の体験授業

▽ 算数
「デコボコ図形の面積を調べよう」と題し、プロジェクターに映し出された地図を格子点(縦横等間隔に並んだ点)の上に置き、面積を求めていく授業が展開された。使われた北海道の地図が、格子点の点と点を直線でつなぐことによって三角形や長方形といった基本的な図形に分解されていく。すると、参加者の頭の中には面積の求め方が組み立てられていくのか、静かな中にもプロジェクターを見入る目が、次第に意欲的になっていくのが伝わってきた。

▽ 国語
「新聞記事を作ろう―5W1H―の基本を知る」ではパソコンを使って「仰星新聞」の記事を書いていく授業が行われた。参加者は下書き用のプリントにラフ原稿を書いていくが、同行の保護者らがその隣でともに考える姿も。指導に当たっていた教諭からは「頭で考えてばかりいないで、まず、書き出して見ることが大切です。タイトルも考えてください」と、“悩める”小学生記者を励ましていた。

▽ 社会
「チョコレートについて勉強しよう」というタイトルに引かれて参加した小学生も多かったのでは、と思われる授業である。図書館内にあるメディアセンターでは、プロジェクターにベラスケス作の絵画でスペイン王女「マルガリータ・テレサ」が映し出されている。「実はこの王女は大のチョコレート好きで、チョコレートを持ってお嫁入りしたため、ヨーロッパに次第にチョコレートが広がっていきました」という教諭の話に参加者は興味津々の様子。カカオの産地、チョコレートの作り方、そして、チョコレートの周辺諸国への広まり方について地理・歴史的解説を交えた授業だ。チョコレートの試食も“おいしい”授業を後押しする形となった。

▽ 理科
「色の世界を調べて見よう」では、色の3原色と光の3原色の微妙な関係について興味を喚起させる授業となった。デジタルカメラで撮影した写真をパソコン画面で見た時の色合いと、プリントアウトして印刷物として見た時の色合いは、なぜ違うのだろう――日常の身近な疑問をもとに実験によってその謎を解いていく。指導教諭の軽妙な語り口に子どもはもちろん保護者も引き付けられていた。

仰星スピリッツが見えたクラブ活動体験

体験授業の後は各クラブへの体験入部が実施された。各参加者は希望するクラブに分かれて在校生部員の歓迎を受けた。あいにくの雨のため、サッカー部は体育館での練習を行ったが、緊張気味の参加者に在校生部員が気さくに話しかけ、オフェンスやディフェンスでのボールコントロール、ヘディングなどを教えていた。その様子を見守っていた参加者の父親は「参加してよかったです。理科の体験授業を受けましたが、先生の話は上手くて、幅広い知識を感じました。今、サッカー部へ体験入部中です。ここでも人を大切にする雰囲気を感じられて良かったと思います」と話した。

ちょっと微笑ましく感じたのは、参加者が体育館前に脱いだスリッパを在校生が手早く揃えていた光景だ。ささいなことだが、こんなところに“先輩の心意気”が感じられる。

空手道部に体験入部した参加者は、練習前の挨拶の仕方、立ち方といった基本的な所作から指導を受けていた。全くの初心者に対し、文字通り手取り足取り教える在校生部員は、練習を前に保護者に対してもきちんと挨拶を行うなど、礼儀正しさがうかがえる。見ていた母親の1人は「(今日、参加した子どもの)姉が仰星に通っているのですが、毎日、楽しそうにしています。それを見て、弟もこちらに通わせようかと参加しました」と話した。
このほかにも、女子バレー、女子ソフトテニス、剣道、柔道、吹奏楽の各部において体験入部が行われ、参加者は各部の雰囲気とともに充実した設備も併せて体験したようだ。

 
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