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中学・高校受験:学びネット

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京都橘高等学校

 
  学校改革で年々志願者増
緑豊かな桃山御陵の側に建つ、100年余りの伝統を誇る京都橘高等学校には、今年も定員310名のところ1,000名を越える受験者が集まった。もともと人気校であったが、近年男女共学化をはじめとする学校改革を推進し、どの生徒も輝くような教育環境を整えていること、そして保護者と手をつなぎニーズに応える学校づくりを進めていることが好感を呼び、3年前からは年々約1割増、今年の志願者は1,470名であった。伝説の京都橘大学も今春より男女共学となり、特別推薦入学制度で進学することもできる。新しい京都橘高等学校について校長先生に詳しくお話を伺った。

校 長: 木内 正廣
住 所: 〒612-8026 京都市伏見区桃山町伊賀50
電 話: 075-623-0066
交 通: 京阪宇治線「桃山南口」駅下車西へ徒歩5分、JR奈良線「桃山」駅下車東へ徒歩10分、近鉄京都線 「桃山御陵前」駅下車東へ徒歩15分
学生数: 1,060名 (2005.9.1現在)
ホームページ: http://www.tachibana-hs.jp/

 

3つのコースでオンリーワンの自分をめざす

京都橘高等学校では、オンリーワンの自分をめざして欲しいと願い、個性に応じた3つのコースを設けている。
まずは、個性を伸ばし多様な進路に対応する「総合進学(A)コース」。今年度より推薦以外でも男子の入試が実施され、51名が入学した。4クラスあり、意欲的な男子生徒の入学でさらに活気にあふれている。
Aコースでは新たな改革が進行中で、1年次の英語に習熟度別のクラス分割授業が導入され、早くも効果をあげている。
「1年生で生徒全員が英検で最低3級をとることを目標に進めているのですが、すでに6月の試験で174名中100名が1次試験に合格し、喜んでいます」と木内正廣校長は微笑む。また希望者を対象に約10週間のオーストラリア中期語学研修をスタートした
り、より学力をつけたいと思う生徒には「自由選択」科目を設置し、英語・数学の学力アップをめざす。2年次に特進のBコースへの変更も可能にしている。
このコースではクラブ活動に熱心な生徒も多い。女子バレー部は全国レベル、珍しい太鼓部や女子サッカー部、御堂筋パレードに常連の吹奏楽部などクラブ活動は非常に活発だ。男女共学化に伴い新しい体育館も建てられ、男子バスケットボール部は府ベスト8の実力、男子サッカー部も強い。これらの生徒のために文武両道をめざし教員らはきめ細かなサポートを行う。

京都の国公立6大学すべてに現役合格

難関大学進学をめざす「特別進学(B)コース」はB1と国公立大学進学をめざすB2に分かれる。B1は3クラス、B2は1クラス編成で、2年次に文系・理系に分かれる。週3回7〜8限授業、土曜日の進学特別講座や学習合宿などを通して自己の可能性に挑戦する。
今春同校では京都大学をはじめ国公立大学へ38名、関関同立へ109名が合格し過去の実績を上回るものとなった。特に京都大学、京都府立大学、京都市立芸大など京都の国公立6大学すべてに現役合格を果たし、これにはB2クラス1期生の生徒が大きく貢献したという。

1年間留学で生きた英語を身につける
国際教育(C)コース

Cコースは1クラス、30名定員で、全員が1年生の1月から2年生の12月までオーストラリアへ留学することが大きな特徴だ。現地では、ホームステイをしながらまず4月半ばまでは語学専門学校へ通い、英語の授業を理解できるレベルに高め、その後10人ずつに分かれ、別々の私立高校で授業を受ける。現地で受けた授業も単位として認定され、留学しても3年間で卒業できる。
「1年でもちろん英語は流暢に話すことができるようになりますが、もっと驚くのは人間的に大きく成長し、進路についてもはっきり考えを持つようになることですね」と木内校長。帰国後は現地の協力を得て「e-learning」などを活用しながら高まった英語力を維持・発展させ志望大学への進学につなげる。1年留学の一期生である現3年生は、TOEICで平均600点、最高点は905点をマークしたというから驚く。海外の大学を志願する生徒もおり、この1期生が来春にはどのような進路を歩むのか注目したいところである。

生徒と教師、保護者の三者で進める学校づくり

 学校づくりは生徒と教師、保護者の三者で進めるものとし、「三者交流会」を開催しそれぞれの立場での意見表明をする機会を設けたり、毎月のように歴史散策や「おやじの会」と称する父親の飲み会など楽しい催しも含め、会が催され、「卒業するのが寂しい」という声が聞かれるほど。保護者同士、仲が良いのが自慢だと木内校長は言う。
「生徒を中心にして保護者と教師が手をつなぎ、生徒を見守り育てなければ、不安定になりがちな年齢の子どもたちをしっかりとは育てられないと考えています」。
また面倒見の良いことで知られる同校であるが、悩みを持つ生徒をサポートするために「スーパーバイザー制度」を導入。スクールカウンセラーに相談しながら、担任が生徒を支援していくしくみをつくっている。通常は専門家が直接生徒の話を聴くことが多いが、そうしないのは、いつも接する担任が向き合うことが最良だと考えるからだ。生活指導面も厳しいが、生徒には押しつけるのではなく、理解して規則を守るよう、とことん話し合う。

 保護者と教師に守られ、オンリーワンをめざして頑張る生徒たちの姿は、夕方遅くまで、また土曜日なども校内のあちらこちらに見られる。「学校が楽しいから、帰りたくない」という声が聞かれるほどだという。特に生徒たちが多く集まる「ブラウジングコーナー」は、同校自慢のスペースだ。職員室と図書館の前にあって、テーブルと椅子が数多く置いてある。勉強がわからないとき、悩みがあるとき、生徒はすぐ先生を呼んで話を聴いてもらったり、図書館で調べることができる。緑が美しい中庭やソファの置いてあるセンターホールなども生徒たちが集う場所だ。

 同校に人気がある理由は、生徒たちの輝く笑顔を見れば納得がいく。今後も改革を進める京都橘高等学校。ぜひ視野にいれておきたい学校である。

 
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