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中学・高校受験:学びネット

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神戸龍谷中学校・高等学校

 
  難関国公立大学への進学を目指す「文理Sコース」が来年度よりスタート
神戸龍谷高等学校では、従来の「特進文理コース」のさらに上位を目指す「文理Sコース」を来年度より設ける。精密なシラバスと手厚い受験指導体制、そしてモティべーションを重視した進路指導で、難関国公立大学への進学をサポートする。また今年度開校した中学校では、6年一貫教育により、ハイレベルな進学教育を実践するとともに、さまざまな行事を取り入れ、豊かな人間教育を行っている。7月には、初めての研修旅行として日本海・竹野海岸への臨海実習が行われ、生徒たちは多くを学んで帰ってきた。これら高等学校・中学校の新しい取り組みにより、同校はさらに活気づき、注目が集まっている。

校 長: 市村 允正
住 所: 〒651-0052 神戸市中央区中島通5-3-1
電 話: 078-241-0076(代表)
交 通: 神戸市バス青谷バス停より徒歩5分、神戸市営地下鉄新神戸駅より徒歩15分
学生数: 中学校  81名
高等学校 1,179名 (2005.9.1現在)
ホームページ: http://www.koberyukoku.ed.jp

 

4つのコースで可能性の扉を開く

神戸龍谷高等学校は、神戸市内の静かな住宅街にあり、龍谷大学と同じ、西本願寺系の関係学校である。

2001年に創立80周年を迎えたのを機に、名称変更をはじめ、共学化やカリキュラムの組替えなど大幅な学校改革に着手し、現在はより多彩な個性を持つ生徒が集まり、活気ある学校として注目されている。コースは、「進学総合コース(女子のみ)」、「特進文理コース」、「特進英語コース」を設け、進路に対応したきめ細かい指導を行っている。

「進学総合コース」は、興味や関心のあることを手がかりに、じっくりと進路について考え、進学につなげていくコースである。2年次には、「進学」「教養」「情報」「福祉」のいずれかを選択し、専門的な学習や体験学習などを通じて、将来像を具体化していく。「特進英語コース」は、外国語系・文系大学の進学や留学を目指すコースである。一部の授業は英語で行われ、3週間のイギリスへの修学旅行や、1年間の留学などを盛り込み、道具としての英語を使って「表現する力」を育てる。「特進文理コース」は、国公立・難関私立大学への進学を目指すコース。密度の高い少人数制授業で、効果的に学力を高める。2年次には理系・文系に分かれ、志望大学に沿った受験指導が行われる。
そして、来年度には、これらのコースよりもハイレベルな「特進文理Sコース」がスター
トする。従来、「特進文理コース」の中で、神戸大学、京都大学など難関国立大学を志望する生徒には、一人ひとり個別のカリキュラムを作成し対応していた。しかし、年々入学者の学力レベルがアップし、難関国立大学への進学のニーズも高まっていることから、コースとして独立させるに至った。

「特進文理Sコース」は、平日8限授業で、連休や隔週土曜日、長期休暇などには特別講習や勉強合宿などを実施する。高校3年の1学期の中間考査が修了する5月頃までには、センター試験で高得点をねらえる実力をつけ、それ以降は二次試験に備える。
同校の夏休みは40日間であるが、特進文理コースは1学期終業式後も7月末まで授業があり、8月20日以降も講習を行っているので、夏休みは実質20日程度である。公立高校の半分しかない夏休みも「学習センター・アルカディアロッコウ」での勉強合宿などが実施されるが、さらに自主学習のために登校する高3生は多い。廊下も含め、全館空調設備を1年中整えており、夏休みも快適な学習環境を提供していること、そして登校してくる教員も多く、自由に質問ができるので、図書館などで自習するより効率がよいからだ。
「職員室には質問するために生徒がよく来ます。休暇中にちょっと学校に寄ったところ、質問ぜめに合い、結局丸1日学校にいたこともあります」と進路指導部長の森 功先生は苦笑する。生徒たちのこのような自主学習への意欲は、次のような特徴ある進路指導に支えられている。

迷い、考え、探し出す進路

「漠然と○○大学に行きたい、だけでは、途中で挫折し成績が落ちて行きます。本校では、進路学習を重要視して、進学総合コースは2年次後半、特進コースは1年次から進路学習に取り組んでいきます」と企画広報部長の高橋利光先生は話す。

進路学習は、自分を知ることから始まる。自分の適性や関心のあることなどを見つめ、そして漠然と目標としている大学なり、職業についてインターネットなどで情報を集め、最終的には、具体的な進路を探していく。その過程では、迷いや変化は自然なことである。例えば、進学総合コースには、福祉選択というクラスがあるが、福祉と言っても介護福祉士を始め、行政の職員など多種多様な職業がある。情報を集め、実際に見学することで、徐々に進むべき道が見えてくる。さらに、目標に向けて足りない部分が見えてくれば、不足を補い、適性を高めていく方向で、アドバイスを行う。そして、何度も生徒に自分の進路について、作文を書かせる。自分の中で進路が具体的になっていれば、文字にできるが、迷いのあるうちは、なかなか書けないからだ。「長く迷って、よく考え、様々な資料を自分で調べた上で見つけた進路は、もうゆらぐことはないし、全力でチャレンジできる目標になるのです」と森先生は強く語る。

体験学習で、楽しみながら学びを深める中学校

 ところで、今年度開校した中学校では、仏教精神を礎に、6年一貫教育ならではの効率的でかつ、ゆとりある教育が行われている。なかでも、「楽しみながらの挑戦型体験学習」と言うべき研修旅行を毎年実施することにより、生徒たちの興味・関心を引き出し、学びを深めるよう企画されている。
7月14日〜16日には、1年生の臨海実習が日本海・竹野海岸を中心に実施された。
スケジュールは、1日目は、まず兵庫県出石市にて、二人一組で「そば打ち体験」。
自ら打ったそばを食べた後、円山川でカヌーやカヤック体験を行った。2日目玄武洞の見学と、シュノーケリングを体験。タツノオトシゴやウミウシ、ヒトデなど多くの生き物を間近で観察。夜には生徒が考えたスタンツやゲームで大いに盛り上がった。中学主任の荒木真一先生は、「出発前にプール実習を行いました。最初は顔さえ水につけることができなかった生徒も、懸命に練習し、当日はみんなと一緒にシュノーケリングを楽しむことができ、とてもうれしそうでした」と話す。最終日は神鍋高原へ。ストーンペインティングとキャンプ場でのカレーライス作りを楽しんだ。2泊3日だが、海あり山ありの盛りだくさんの研修旅行である。
「2クラスという少人数で、フットワークが軽いからこそ実現できるプログラムです。
6年間でいろいろな所へ行き、できるだけたくさんの体験をさせてやりたいと考えています」と荒木先生。来年、再来年、そして3年後まですでに予定が組まれている。2年次では、上高地・穂高自然学習。トレッキングや、天竜川でのラフティング体験、3年次は、北海道・ニセコでのスキー研修、そして高校1年次では、6年間で最大の研修となる、カナダ研修が予定されている。カナダ西海岸で3週間、ホームスティをしながら生きた英語を学ぶ予定だ。
今回の臨海実習では、事前学習として1人2テーマで個々に調べ学習を行い、事後には国語科で里山の生き物と環境問題についてグループで調べ、発表を行った。また理科では玄武岩や火成岩について学ぶなど教科学習とリンクさせている。
ハイレベルな進学教育のなかに、このような体験型学習を盛り込みながら、少人数制で丁寧に面倒を見ていく同校は、非常に贅沢な学習環境を実現していると言えるだろう。

 

 
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