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中学・高校受験:学びネット

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龍谷大学付属平安中学校・高等学校和

 
  アクティブ・ラーニングを体系化し導入
課題発見や解決に向けた主体的・協働的な学びを推進するアクティブ・ラーニング(以下、AL)。その内容を深く研究し、実際に指導に取り入れているのが龍谷大学付属平安中学校・高等学校である。研究開発が進められ、構築されつつある独自のALプログラムは、英語や理科、数学など、さまざまな教科で実践されている。今回はその具体的な内容をうかがった。

校 長: 燧土 勝徳
住 所: 〒600-8267 京都府京都市下京区御器屋町30
電 話: 075-361-4231(代)
交 通: JR各線「京都」駅より徒歩15分/阪急京都線「大宮」駅より徒歩15分/JR嵯峨野線「丹波口」駅より徒歩10分/京都市営バス「七条大宮・京都水族館前」下車すぐ
学生数: 385名(中学校)
1,350名(高等学校) (2016.11.1現在)
ホームページ: http://www.heian.ed.jp

 

アクティブ・ラーニングを使った
複数教科を横断する知識の応用

 龍谷大学と法人合併して2年目になる龍谷大学付属平安中学校・高等学校。2012年以降の進学校化とその目覚しい躍進ぶりは周知の通りだが、“チーム平安”としての体系的ALにも注目が集まっている。

 同校のALは、2つの型を基本としている。ひとつは解の無い設問や課題について時間をかけ、仲間と共に解決していく探求タイプの【問題解決型AL】。例えば、英語によるスピーチ、プレゼンテーション、ドラマ、ディベートなどを披露する全員参加の行事『イングリッシュデイ』がそうだ。その成果発表にむけて、週8時間(ドラゴンゼミJr含む)のうち半分がティーム・ティーチングという英語で英語の授業のメリットが最大限に生かされ、教科横断的アプローチが試みられている。

 もうひとつは通常授業数回で行われる【知識習得+活用型AL】。ペアワークやグループワークでのディスカッションやディベートなどを通じ、知識の理解と定着を促す方法だ。この2つのALをさまざまな教科で行うことによって個々の到達度を高めている。

 「いわゆる『論点整理』におけるALの3つの視点として、習得→活用→探求というプロセスにおいて、問題発見・解決に向けての深い学び、また、他者との協働を通じて自らの考えを広げ深める対話的な学び、さらに生徒が見通しをもって根が強く取り組み、自らの学習活動を振り返って次につなげる主体的な学びが実現できるかどうかが問われています。この流れを受け、近年、大学入試にも教科横断的で“納得解”を要求するような問題が散見されるようになりました。時代の潮流に対応できるよう、本校でも体系的なALと受験指導を融合させ、PDCAサイクルを組み込み、データ分析に基づくカリキュラム・マネジメントを行っています。」と平井正朗校長補佐。生徒一人ひとりの夢の実現に向けた学校改革は止まることはなさそうだ。

ALを通じた中学や
高大連携における理数教育

 では、実際にどのようにALを実践しているのか。【問題解決型AL】においては、中1では琵琶湖の水質調査、中2では名古屋での科学博物館や大学訪問、中3では長崎の原爆資料館訪問などを通じた発表といった取り組みにALの要素が盛り込まれている。

 一方、通常の授業で導入している【知識習得+活用型AL】の内容について各教科の担当教員にインタビューした。数学科主任で理数教育推進委員長でもある竹内智一先生によると、龍谷大学に進学することを目標とした高3プログレスコースでは高大接続科目となる「理数研究」において、物理・化学・生物の中から生徒が自らテーマを立てて実験をすすめ、得られたデータを分析、まとめ、発表するというALが展開されているという。必要なのは理科の知識だけではない。数学的データ解析、プレゼンテーション力、発表内容に対しての他の生徒からの質問に対応するコミュニケーション能力も必須とのこと。現在、理数教育推進委員会では大学と連携しながらシラバスを加筆・修正しながら、よりクォリティーの高い授業展開を構想しているそうである。

 数学では中2から習熟度別授業を取り入れている。わからない箇所は放課後のドラゴンゼミJr.や土曜の補習で徹底的に基礎基本から学ばせ、理解を促すことで個々の学習到達度を伸ばしている。

 中2数学を担当している真鍋佑香先生は、新単元の導入部分で生徒に意見を出させたり、新たな解法を発表させたり、それでうまく解答を導けるかを考えるなどのALを模索中。

 また、中1・高1を担当している山岸美乃里先生は、生徒間で問題に対して意見を出す時間を作り、コミュニケーションを取りながら理解を導いている。対話による主体的で深い学びが様々な教科で根づいている。

龍谷平安ならではのALの萌芽

 英語の北川香先生は、中1からペアワークやグループワーク用のレジュメを用意。自己紹介や休暇中の体験などを書き出し、ネイティブによるフォローを受けながら英語での意思疎通や意見を伝える方法を学ぶ。こういったアクティビティを経ることで「英語は使うツールである」という認識を定着させ、学ぶ意識を向上させる。

 また、中2、4クラスを受け持つ間島裕之先生は面白いイラストを複数使っての授業や、テキストに童話や最近のニュースなどを反映させる、錯視イラストを利用したプリントを作る…といった様々な内容で、生徒の英語に対する興味を引き出す工夫をしている。映画を使ったプレゼン授業やオーラルコミュニケーション、コンピュータなどを使って、双方向性授業など、すでに20年以上前からALに近い授業を試みていたという。

 近年では教科書のアクティビティ部分を使ったり、解のない問題に取り組んだり、数学と理科、もしくは社会と国語と歴史、といった教科横断型方式ALも実践。「都道府県のサイズ比較」「地図の国名を答えよう」「三角形や台形の面積から、どれがどの何倍かを答える」といった問題を英語のテキストとして作成、生徒たちに取り組ませているとのこと。

 インタビューした先生方は、以前は個々の教員レベルであったものが体系的に組織化され、“チーム平安”として一定の成果となって現れ始めているのを感じると口を揃える。生徒一人ひとりの夢の実現に向けて、時代の流れに対応する教育展開を模索し、授業内容の精度を上げる努力を怠らないのが、同校が高い評価を受ける大きな要因となっている。

 
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