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中学・高校受験:学びネット

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天王寺学館高等学校 総合学科 単位制

 
  逃げない勇気を支えてくれる“天学”の本気
創立13年目の天王寺学館高等学校(総合学科・単位制)は新しいコンセプトの「通学通信制」を取り入れ着実に成果を実らせている。中でも子どもたちの可能性や感受性に賭ける、“生徒活動”や“集中授業”では思わぬ生徒の変化が発見できる。
大学進学一辺倒、偏差値偏重という価値観に風穴をあけ、独自の1校を目指す通称“天学”の本気を探る。

校 長: 久井 通義
住 所: 〒547-0041 大阪市平野区平野北1-10-43
電 話: 06-6795-1860
交 通: 御堂筋線「天王寺」駅(関西本線乗り換え)JR「平野」駅すぐ、地下鉄谷町線「平野」駅より北へ徒歩約16分、地下鉄千日前線「南巽」駅より南へ徒歩約15分
学生数: 804名(平成26年7月28日現在)
ホームページ: http://www.tg-group.ac.jp/

 

押し付けから
モチベーションは生まれない

 天王寺学館高等学校には、いろいろな事情を抱えて転・編入学してくる生徒がいる。また通信制としては異例の中卒新入学の高い比率も保っている。同校が求める生徒像は意欲のある生徒。意欲が感じられない生徒の受け入れは行いませんと明言しているほどだ。そのため「学びたい。自分を変えたい」と学び続けている生徒が多いのは確かである。

 「高校生は学習者です。だからこそ「知への探求」が不可欠です。学ばなければ得られない、経験しなければ見えないものがたくさんあります。そして最終的には自分で考えて計画を立て、人に左右されず、何かを追求していくような生徒を育てたいと考えています。」と久井校長は話す。

 天学が特に力を入れているのが学校行事だ。高校が実施している全ての行事を行っている。ただし、自由参加で生徒の自主性にゆだねているのが特徴だ。この柔軟な方針が生徒の成長を促す。

 例えば、9月の文化祭。創立以来、教員が全て運営をしていたが、今年からは生徒の「やりたい」という自主的な声により生徒会が中心となり運営することになった。生徒数800名という学校ではあるが、生徒会という固定されたものが今まではなかったのだ。

 「生徒会は一部の志しある子たちで動いていました。うちの学校の実態かもしれませんが、それでいいと思います。あまりがちがちに固まった生徒会は今もいらないと思っているのです。ルールができると硬直し、形式的になっていくからです」。

 モチベーションは押し付けられたものからは生まれず「喜び」や「驚き」「感動」から生まれてくるというのが、久井校長の考えだ。生徒の自主による新しい文化祭への期待が膨らんでいる。

可能性と感受性に賭ける
集中授業

 天学には“心を動かす”授業として、高大連携による「集中授業」が数多くある。

 野外実習授業として、今年は7月17日から19日までの2泊3日のキャンプ実習が行われた。希望者20人が参加、テーマは「集団生活と自然を学ぶ」。めだまは、3日目の近大マグロ養殖体験だ。串本にある近畿大学水産研究所を訪問し、実際に船に乗って巨大生簀のマグロの養殖を見学するというプログラム。近大教授からは研究の楽しみや難しさを教わった。

 「おとなしい生徒たちがどう反応するか、このイベントに賭けてみたんです。」と担当の桐木孝教頭。

 参加者は、これまで集団生活になじめなかった生徒が多く、中には登校することもかなわない、視聴メディアコースからも一人の参加があった。それだけに、生徒の心を動かせるのか・・・。しかし、その不安は杞憂に終わった。「2年の学生が生簀の管理をして、世話をしていたことに、生徒たちはびっくりしていました。学生の段階から、研究に携われるということに刺激を受けたようです。」

 水産学部を目指していた生徒が最後の挨拶で言ったことは、「マグロの研究に学生としてここに戻ってきます。」だった。話すことが極度に苦手だった視聴メディアコースの生徒がこの実習をきっかけに、同じ部屋の生徒と仲良くできた。これをきっかけに通信・通学コースへの変更にも期待がかかる。

何かを追求する高校生に
できないことなどない

 生徒の中で「快挙」と校長に言わせた生徒がいる。昨年のことだ。日頃目立たぬおとなしい高校3年の佐藤君が、進路室に来て「おもしろいコンテストがあるんやけど」と当時進路担当だった桐木先生に相談に来た。電気自動車普及協会が主催する超小型モビリティ
デザインコンテストだ。「参加したら」と先生は軽く応えた。ただ、参加条件に3人という規定があった。たまたま進路室にいた二人の生徒に名前を貸してもらって、エントリーをしたのだ。5月から9月の間にいろいろな審査があり最終発表は10月。正直、桐木先生は期待していなかったという。だが、予備選考から27チームによる一次審査を通過し、最終選考で優秀5チームの中の一つに選ばれたのだ。驚きは高校生のエントリーは同校だけで、九州大、千葉大、慶応大などのそうそうたる大学に加え、海外からもケンブリッジ大などがエントリーし、しかも大学の理工系の研究室からの提案がほとんどだったことだ。

 ラフ案から審査を通過するごとに、そのレベルは高くなり、最終審査では3次元デザインツールを提供しなければならなかった。佐藤君の向上心に火がついた。審査員の一人、建築家の安藤忠雄氏がアドバイスをしてくれたことも良かったと佐藤君は後に語っている。これは「快挙」としかいえないと校長は感激を隠せず、また、自らで決め、自らが求めることを徹底的に追求することができる高校生となっていることに喜びを感じていると言う。

 「彼にとっては輝いた夏でしたね。学校がどんな仕組みを作っていようと、最後はこどもの向上心だと思います。自分で考え、こだわりを持って好きなことに挑戦していくような高校生たちとともに、新しいタイプの高等学校を生み出していきたいと思っています。」

 
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