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中学・高校受験:学びネット

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雲雀丘学園中学校・高等学校

 
  今年も国公立合格率アップ!
企業、研究機関、大学との連携で「ほんものの学び」を推進
近年、教育団体や企業が実施する入試総括で常に注目を浴びる雲雀丘学園中学校・高等学校。少子化にあっても中学受験者は増加し、大学入試合格者実績も大きく伸ばしている。2007年から始まった学校改革の成功は明らかだが、成長の歩を休めることはない。しかし、このサクセスストーリーは時代に呼応した学習指導の成果ではなく、60余年間変わらず学園を照らし続けている学園創始者の理念が教育の基盤にあることを忘れてはいけない。目覚ましい発展を遂げる“本校の今”を取材した。

校 長: 影浦 正二
住 所: 〒665-0805 兵庫県宝塚市雲雀丘4-2-1
電 話: 072-759-1300
交 通: 阪急宝塚線「雲雀丘花屋敷」駅より徒歩3分/JR宝塚線「川西池田」駅より徒歩12分
学生数: 中学校 591名
高等学校 836名 (2013.7.1現在)
ホームページ: http://www.hibari.jp/

 

研究したいテーマを見据えた
“いきたい大学選び”をサポート

 2007年、高校に新コース制を導入し、翌年には中学にも新コース制を敷き、教育改革に取り組んできた本校。創立60周年事業の一環として計画されていた新校舎が2010年に完成し、ハード・ソフトの両面で学校改革が進められてきた。中学に設置された新コース「一貫選抜コース」に入学した生徒は高校3年になり、中高と全学年揃ったことになる。学校改革はいよいよ第3ステージに向け始動している。

 本年度の大学入試合格者実績(現役+既卒)は、国公立60名で、学校改革始まって以来、東大への現役合格を1名輩出した。

 「数年前から進路指導の一環として東大見学もしてきたので、合格者が出たことは嬉しいニュースでした。しかし、皆を東大や京大に入学させたいわけではなく、本人が研究したい高等機関を目指してほしい」と入試・広報部長の野条実先生は話す。学園は国公立難関校を目指すが、偏差値で“いける大学選び”をするのではなく“いきたい大学選び”をしてほしい、そのために、高3までにしっかり実力を付け、選択肢を広げてほしいと強調する。この進路指導の方針は、卒業生の進学大学・学部の多様さをみれば顕著だ。

 大学入試合格者数の推移をみると、国公立合格者の昨年実績が69名に対し、今年は60名となっているが、卒業者数の比率に換算すれば高くなっている。また、関関同立の合格者の昨年実績が180名に対し、今年は169名だが、国公立大学受験に絞り込んだ生徒が増加し、私立大学受験者の全体数が減少したことが理由であると野条先生は指摘する。来年度は高校の「一貫選抜コース」1期生が受験するため、国公立合格者数は3ケタを目指すと胸を張る。

「ほんものの学び」に焦点を当て、
サイエンスキャンプや環境教育に取り組む

 今年、推進委員会も発足させ、より活発に取り組んでいるのが「ほんものの学び」。「ほんものの学び」とは、芸術鑑賞、研修旅行、大学や企業と交流して行う研究等、学校のカリキュラムにない体験を通して好奇心を刺激する学びを指す。

 その取り組みの1つが、サイエンスキャンプ。サイエンスキャンプは、先進的な研究テーマに取り組む大学・公的研究機関・民間企業等を会場に、高校生を対象にした先進的科学技術体験合宿プログラム。本格的な研究環境で、第一線で活躍する研究者・技術者から実験・実習・講義等の直接指導を受けることで、様々な分野の科学技術の先端に触れられる機会が提供される。本校では、中3〜高2を対象に、鳥取大学・徳島大学・名古屋大学・サントリーの有機化学研究所と交流している。

 また、昨年、高3の生徒が全国規模のコンテスト、日本生物学オリンピックに参戦し、約3,000人の参加者から80人の優秀者の一人に選ばれ、東京会場の本戦に挑むという快挙をなした。

 中学では、特に環境教育に力を注いでいる。使われていないゴルフ場を里山に戻す活動や田植えをするなど、現場で教わりながら地域活動の手伝いをしている。また、6月8日には武庫川女子大学附属高校と奈良学園中学の生徒を本校に招き、活動を発表する環境フォーラムを開催した。宇宙飛行士・山崎直子さんの基調講演も行われ、話題は尽きない。

 これらの先進教育は、複雑化、不透明化した現代を生き抜くために必要な知識・感性を育む教育として、中等教育においてもますます重要視されるだろう。

設立理念を松明に
新しい時代に向け迅速に動く

 本校の学校案内を開くと、まず、60余年間変わらず学園を支えてきた創始者たちの創立の精神、教育理念が掲載されている。綴られているのは、時代に色褪せることのない、むしろ新鮮に心に響く言葉だ。初代校長・板倉操平氏の『燃えさかる火を生徒一人ひとりに点ずる仕事、それを教育という』という印象に残る言葉は、今も語り継がれている。また、同氏の「試験のためだけの勉強、理解しえない知識の断片を頭に詰め込むことは無意味だ」「解説書に頼らず、自分で考えよ。復習よりも予習に重点を置け」という言葉は、本校の取り組み「ほんものの学び」の羅針盤となる。学園創始の理念を松明にこれからも着実に改革が進められていくことだろう。

 さらに、今後のコース制改編について野条先生から説明があった。

 「中学の受験希望者が『一貫選抜コース』に集中しつつあり、年々『発展コース』の入試レベルが『一貫選抜コース』に近づいていることから、27年度からは『一貫選抜コース』のみの募集とします。高校も、『選抜特進コース』に期待するレベルの受験者が多くなっているので、『特進コース』を廃止するという青写真があります。中高とも競争率が高まってきたことによる発展的改編ということです」

 中学は再来年からコース制を無くし、準じて、高校も現在の3コースから2コースに改編予定ということだが、今後も塾や保護者を対象にした説明会を通じて学園の展望を伝えていきたいとのこと。

 「オープンスクールにぜひお越しください。学校の雰囲気、生徒の様子を見ていただき、本校の良さを肌で感じてほしい」と野条先生。オープンスクールの日程は、左記のとおり。中学は7月15日・9月22日、高校は8月25日・10月20日。ぜひ、足を運びたい学校である。

オープンスクール日程
《中学校》 7月15日(祝) / 9月22日(日)
《高等学校》 8月25日(日) / 10月20日(日)
※詳細はHPをご覧下さい

 
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