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中学・高校受験:学びネット

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開智中学校・高等学校

 
  中高分離の充実した設備と
豊富な学習内容で高実績を上げる
 
県立中高一貫校が設立され、より一層進学熱の高まる和歌山県。その中で、きめ細やかな指導と充実した設備の学習環境での指導を進めているのが開智中学校・高等学校。近年では京大・阪大などの関西最難関国立大への合格者も輩出するなど、高い実績を上げており、受験生の注目が集まっている。

校 長: 西下 博通
住 所: 〒640-8481 和歌山市直川113番地の2
電 話: 073-461-8080
交 通: JR阪和線六十谷駅(快速停車駅)より徒歩5分・和歌山バス垂井停留所下車すぐ
学生数: 中学校  409名
高等学校 1,013名 (2004.7.1現在)
ホームページ: http://www.kaichi.ed.jp/

 

県立中高一貫校設立も 受験生への影響無し

 昨年度より始まった全県1区制に加え、県立の中高一貫校が設立され、私立中高一貫校に大きな影響をもたらすのではないかと言われた和歌山県。実際に80名募集の県立6年一貫中学には、約10倍である800名を越える受験生が合格を目指して受験するという状況が見られた。その県立校受験日と同日受験を行った開智中学校だが、結果は大きな影響を受けるどころか、120名の募集数に対して540名を越える入学希望者が受験。例年に勝る人気を見せ、生徒の成績レベルも例年並の高さとなった。
  これは、県立中高一貫校の受験生の多くが既存の公立中学に進学しようとしていた層であり、私学を目指していた児童は、ほとんどがそのまま私学受験に挑んだためである。また、開智では大阪市内などの県外からの受験生も多く、彼らには県内の児童だけが受験できる県立中学による影響が一切無かったことも大きな要因である。

  一方、高等部の受験生も専願・併願ともに多く、特に国公立大学現役合格を目指す進学1類コースでは、合格者の殆どが専願での受験生となった。
  「和歌山県は教育熱心な県として全国でも有名です。その中で当校は中高一貫コースの3クラスと高校の進学1類2クラスの合計5クラスが国公立大学への現役合格を目指し、確実な成果を上げています。この実績が、保護者の方々や受験生の意識を開智へ向けることに繋がっているのでしょう」
  そう話すのは土井和正法人本部長。実際、平成16年度の大学進学実績では、中高一貫コースと進学1類コースの卒業生で国公立大学へ合格したのは80名。実に52%を超える生徒が現役合格を果たしたことになる。中には大阪大学・名古屋大学・神戸大学・大阪府立大学・大阪市立大学といった関西でもトップレベルの難関国公立大学への合格者も含まれており、卒業生の中には東京大学大学院への進学を決めた者も輩出した。また、関関同立と言われる関西の最難関私立大学への合格者数も145名と非常に多く、『開智は国公立や難関私立大合格へ向けた指導をしている』という意識が社会的にも定着してきている。

難関大合格のための 豊富で細やかな学習内容

 生徒の大学現役合格を目指すためには、良い学習環境が重要であるという考え方を基に、授業内容・施設ともに充実した環境を作り上げているのも、開智中学校・高等学校の特徴だ。
  まず、ソフト面とも言える授業内容の充実化が挙げられる。
  中高一貫コースでは、中学・高校に内容を分類せず、一貫した授業計画の上で先取り学習を前倒しに行っている。5年生(一般的な高校2年生)までに中高6年間の学習内容を履修、6年生(高校3年生)の一年間は難関国公立大学に焦点を絞った演習を中心とした授業を行い、確実な現役合格へと生徒を導くのである。このため、文系・理系への分科も早く、4年生(高校1年生)から進路を決めた学習が行われており、外部からの入学生である高校の2コースと同じ授業を受けることはない。
  高校では国公立大を目指す進学1類コースと、難関私立大学を目指す進学2類コースを受験時に選択。両コースともに2年次に文系・理系へ分かれ、一人ひとりの目標に合わせて、個々の実力を上げていくようシラバスが組まれている。さらに成績によっては、本人の希望があれば進学2類から進学1類にコース変更も可能(2年進級時のみ)となっており、入学時に実力が出せなかった生徒にも、再度チャンスが与えられている。

  高校・一貫両方に関し、行われているのが『60分授業』と『2期制』である。これに伴い長期休暇も公立校より短縮され、通常の公立で設定されている時間数に比べ400時間以上多い1386時間(年間)という授業時間を確保。この豊富な時間を有効に使い、学習習慣や基礎学力を確実に身につけることができるようになっている。無論、補習や担当教員によるフォローも万全を期して行われており、生徒一人ひとりに関してきめ細やかな指導が実践されている。
  もちろん、精神面の育成にも力が注がれており、染髪の禁止や普段から規律正しく学校生活を過ごすなど、外見・内面ともに社会に誇れる品位ある生徒を輩出するための指導も欠かさない。
  この充実した指導を行う教員に関しても、徹底した意識改革が進められている。公開授業や研究授業による授業内容の充実化はもちろんのこと、生徒による記名アンケート方式の教員の授業評価など、教員に絶え間なく良い緊張感を与えるシステムが導入されている。近年採用した教員が多いため、これらの改革に対する教師の態度も柔軟で、厳しい意見もきちんと受け止めて授業や個々への指導に反映しているために、生徒や保護者からの信頼も厚い。

設備の中高分離による 学習環境の一層の充実化

 一方、ハード面である施設にも、十分な配慮が成されている。
  「最近は各家庭での学習環境が一層向上しております。ただし、生徒は学習する場所として、家庭よりも長い時間を学校で過ごすことになりますから、家庭での環境よりもさらに良いものを作り上げていかなければなりません」
  土井本部長の言うように、特に中学・高校時代は自立心や責任感を育てる非常に重要な時期である。しかし、中学生と高校生を同じ環境で育成すると、メリットもあるが、デメリットとなってしまうことも多い。何より中学と高校を年代で分類すれば、中学3年で一度最高学年という自覚が生まれ、責任感が培われる。これは後の大学受験や社会生活の中でも生きる経験である。この考えを活かすため、中学と高校で施設を完全分離してしまうというのが、開智中学校・高等学校の方針だ。
  食堂や図書館などの共有しても問題はないと思われるスペースは別として、体育館や授業棟は11000坪を超える広大な敷地を利用して中高を完全分離した。この設備充実は今年度完成したプラセットホールと呼ばれる階段式大教室とマルチメディア教室の増設で最終段階を終え、今後はより充実した設備での授業が始められることになった。

  プラセットホールは200名近い収容人数を誇り、プロジェクターを使った指導や様々な特別授業に使用される。また、マルチメディア教室は後の社会でも役立つよう、実践的な指導を中心に行うため、教員によるプロジェクトチームを組織。業者ともタッグを組み、生徒への開放へ向けて調整が続いている(6月現在)。
  未成年者を巻き込む凶悪犯罪が増加している昨今、大阪の中央からも安全に通学できるという利便性もあり、これらの学習環境に引かれ入学を希望する生徒も増えている。

 
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